東京都美術館開館100周年記念「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」チケット情報解禁!お得な平日限定チケット、“幸せを運ぶダーラナホース”をモチーフにしたオリジナルグッズ付きチケットも登場!

東京都美術館

東京都美術館(東京・上野公園)にて、2026年1月27日(火)から4月12日(日)まで、「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」を開催します。
11月28日(金)10:00より、平日限定のお得なチケットや、展覧会オリジナルグッズ付きチケットを販売します。なくなり次第終了となりますのでお見逃しなく!

 

平日限定チケット

❖【平日限定】前売ペアチケット
一般前売券が2枚組でお得なチケットです。
通常の前売券より200円お得(通常券ご購入より600円お得)にご購入いただけます。

販売価格:4,000円(税込)
販売期間:11月28日(金)10:00~なくなり次第終了
販売場所:ARTPASSなど各プレイガイドで販売

※一般前売券(平日のみ使用可能)2枚のセットチケットです。
※ご購入いただけるのは、1名様1セットまでとなります。
※本チケットは、平日のみ使用できるチケットとなります。おひとりで、異なる日付に使用することも可能です。

❖【平日限定】 音声ガイド付きチケット 
本展音声ガイドのナビゲーターは、NHKの番組「世界はほしいモノにあふれてる」のMCとして、北欧のアイテムや文化の魅力に触れてきたJUJUさん。
声優・日野聡さんのナレーションとともに、スウェーデン絵画の魅力に迫ります!
一般前売券1枚と音声ガイド引換券1枚がセットになったお得なチケットです。

【JUJUプロフィール】
2004年メジャーデビュー。18歳で単身渡ったNew Yorkで、JAZZ/HIP HOP/CLUB MUSIC/SOULなど、様々な音楽カルチャーに触れてシンガーとしてのキャリアをスタートする。「奇跡を望むなら…」「やさしさで溢れるように」など数多くのヒット曲をリリースしながら、邦楽カヴァー・アルバム『Request』シリーズやジャズ・アルバム『DELICIOUS』シリーズなど、歌で”物語”を伝える歌手として、ジャンル・洋邦・世代を超えて名曲を歌い継ぐライフワークも注目を集める。2026年春には洋楽カヴァーアルバム「昭和洋楽 純喫茶JUJU『時間旅行』produced by 松任谷正隆」をリリースし、6月からはアルバムを携えた全国ホールツアー「純喫茶JUJU『時間旅行』演出:松任谷正隆」を開催。

販売価格:2,700円(税込)
販売期間:11月28日(金)10:00~なくなり次第終了
販売場所:ローソンチケットで限定販売
※一般前売券1枚と音声ガイド引換券1枚(ともに平日のみ使用可能)のセットチケットです。
※ご購入いただけるのは、1名様1枚までとなります。
※音声ガイドは本展の開室日・開室期間に限り、会場入り口にて貸し出しとなります。アプリ版は使用できません。

 

グッズセットチケット

❖オリジナルサウナハット付きチケット
絵画鑑賞は、心が「整う」贅沢な時間。そんな「整う」体験を深める、オリジナルサウナハット付きチケットです。上質な今治タオルを使用したハットには、スウェーデンの伝統工芸品であり「幸せを運ぶ馬」とも呼ばれる「ダーラナホース(Dalahäst)」の刺繍をあしらいました。スウェーデンではサウナを「バストゥ(Bastu)」と呼び、心身をリセットする大切な時間だそうです。来たる午年(うまどし)、幸せを運ぶダーラナホースとともに、幸運なスタートを!

・男女兼用(フリーサイズ)
・素材:今治ブランド取得、綿100%
抗菌防臭加工生地(SEKマーク認証)
・製造国:日本

販売価格:7,000円(税込)
販売期間:11月28日(金)10:00~なくなり次第終了
販売場所:ローソンチケットで限定販売
※予定枚数に達し次第、販売を終了いたします。
※画像はイメージです。実際の商品とは異なる場合があります。
※オリジナルサウナハットは、本展の開室日・開室時間に限り、会場内特設ショップでの引き換えとなります。
※グッズセットチケット限定カラー(ネイビー)でのご用意です。

 

❖オリジナルコスチュームキューピー付きチケット
スウェーデンの公式民族衣装をまとった、オリジナルコスチュームキューピー付きチケットです。青いワンピースに黄色いエプロン、白い帽子が特徴。まさに100%スウェーデン!スウェーデンの魅力を詰め込んだ可愛らしい本展限定のキューピーです。

・本体サイズ:約 W27 × H36 × D16 mm
・素材:本体 / ATBC-PVC、生地 / ポリエステル
 ストラップ /ポリエステル 鉄 真鍮
・製造国:日本

販売価格:3,200円(税込)
販売期間:11月28日(金)10:00~なくなり次第終了
販売場所:セブンチケットで限定販売
※予定枚数に達し次第、販売を終了いたします。
※画像はイメージです。実際の商品とは異なる場合があります。
※オリジナルコスチュームキューピーは、本展の開室日・開室時間に限り、会場内特設ショップでの引き換えとなります。
※グッズセットチケット限定ストラップカラー(オレンジ)でのご用意です。

 

購入方法

●公式チケット ARTPASS

●電子チケット「アソビュー!」
※入場時、お客様のスマートフォンで入場手続きを行います。印刷したチケット、画面のスクリーンショット等ではご入場いただけません。

●電子チケット「スマチケ」
※入場時、お客様のスマートフォンで入場手続きを行います。印刷したチケット、画面のスクリーンショット等ではご入場いただけません。
※スマチケのご利用にはイープラスアプリ(無料)のインストールが必要です。推奨環境をご確認のうえ、ご利用ください。
スマチケ購入方法:https://eplus.jp/sf/guide/spticket

 

◎下記各種プレイガイドで購入の場合、コンビニ店頭での紙チケット発券が必要です。支払履歴やチケットスクリーンショット提示ではご入場いただけません。
手数料、販売終了時期については、各販売先のサイトでご確認の上、お買い求めください。

セブンチケット
店頭販売:セブン-イレブン店頭(店内マルチコピー機)
店頭購入方法:http://7ticket.jp/go/i000008

ローソンチケット
Lコード:34607
店頭販売:ローソン・ミニストップ店内Loppi
店頭購入方法:https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=391437

e+(イープラス)
店頭販売:ファミリーマート店頭(店内マルチコピー機)
店頭購入方法:https://support-qa.eplus.jp/hc/ja/articles/6638367888665

チケットぴあ
Pコード:995-747
店頭販売:セブン-イレブン店頭(店内マルチコピー機)
店頭購入方法:https://t.pia.jp/guide/sej-t.jsp

Boo-Wooチケット

CNプレイガイド
店頭販売:ファミリーマート店頭(店内マルチコピー機)
店頭購入方法:http://www.cnplayguide.com/familymart/

●東京都美術館
前売券は東京都美術館ミュージアムショップにて販売します。
会期中の通常券は、東京都美術館のチケットカウンターにて販売します。
混雑時はご購入からご入場まで時間がかかる場合があります。

 

【展覧会概要】
ヨーロッパ北部、スカンディナヴィア半島に位置する国スウェーデン。本展は近年世界的に注目を集める、スウェーデン美術黄金期の絵画を本格的に紹介する展覧会です。
スウェーデンでは、若い世代の芸術家たちが1880年頃からフランスで学び始め、人間や自然をありのままに表現するレアリスムに傾倒しました。彼らはやがて故郷へ帰ると、自国のアイデンティティを示すべくスウェーデンらしい芸術の創造をめざし、自然や身近な人々、あるいは日常にひそむ輝きを、親密で情緒あふれる表現で描き出しました。
本展はスウェーデン国立美術館の全面協力のもと、19世紀末から20世紀にかけてのスウェーデンで生み出された魅力的な絵画をとおして、自然と共に豊かに生きる北欧ならではの感性に迫ります。

 

【開催概要】
展覧会名:東京都美術館開館100周年記念 スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき
会期:2026年 1月27日(火)~4月12日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
休室日:月曜日、2月24日(火) ※ただし、2月23日(月・祝)は開室
開室時間:9:30~17:30、金曜日は20:00まで(入室は閉室の30 分前まで)

主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、NHK、NHKプロモーション、東京新聞
協賛:DNP大日本印刷 後援:スウェーデン大使館 特別協力:スウェーデン国立美術館
協力:全日本空輸、ルフトハンザ カーゴ AG 企画協力:S2

観覧料:11月28日(金) チケット販売開始予定
一般2,300円(2,100円)、大学・専門学校生1,300円(1,100円)、65歳以上1,600円(1,400円)
18歳以下、高校生以下無料
※金額は税込
※( )内は前売料金 ※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料
※18歳以下、高校生、大学・専門学校生、65 歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものをご提示ください
※1月27日(火)~2月20日(金)までの平日のみ、大学・専門学校生は無料

お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

※会期・開室時間・休室日等は変更になる場合がございます。
最新情報は展覧会公式サイトでご確認ください。

展覧会公式サイト:https://swedishpainting2026.jp
展覧会公式X・Instagram:@swedish2026

【巡回情報】
山口県立美術館 2026年4月28日(火)~ 6月21日(日)(予定)
愛知県美術館 2026年 7月9日(木)~10月4日(日)(予定)

※本展は「日本・スウェーデン文化科学交流年2026/The Swedish Embassy Year of Cultural and ScientificCooperation in Japan 2026」の事業です。

 

【スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき 広報事務局】プレスリリースより


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2026年から3年連続シリーズ。 東京藝大で初の“体験型展覧会”開催決定! 「藝大式 美術の“ミカタ”―この夏、藝大生になる―」

東京藝術大学大学美術館

会場:東京藝術大学大学美術館
会期:2026年7月24日(金)~9月23日(水・祝)

この度、東京藝術大学大学美術館(東京・上野公園)は、2026年7月24日(金)から9月23日(水・祝)まで、「藝大式 美術の“ミカタ”―この夏、藝大生になる―」を開催する運びとなりました。
わが国唯一の国立の総合芸術大学である「東京藝術大学」は、明治20年(1887年)創立の東京美術学校、東京音楽学校を前身とし、約140年の歴史の中、芸術の教育と研究の中枢として、優れた芸術家、研究者を数多く輩出してきました。全国的な知名度を誇る同大学ですが、具体的にどのような大学でどんな学生が集う場所なのかについては、一般には知られておらず、近年では『最後の秘境  東京藝大―天才たちのカオスな日常』(2016年、新潮社)がベストセラーになったように、逆に関心がもたれています。

 

東京藝大で、芸術教育を疑似体験ー。
本展覧会は、2026年~2028年の3年に渡って毎夏に開催するシリーズ企画「藝大式  美術の“ミカタ”」です。東京藝大に関係する様々なテーマで構成され、現役の教授・講師陣が企画する講義形式の展示を体験しながら芸術作品を鑑賞する初めての試みとなります。
第一回目となる2026年の展示では、東京藝大のコレクションを中心に、美術の歴史、実技、表現、鑑賞、素材、保存修復など、様々な角度から「美術」にアプローチします。また会場には気軽に参加できるワークショップなども併設し、こどもから大人まで、わかりやすく楽しみながら「講義」を「履修」できる展示を予定しています。
大学キャンパスにある美術館で、ご来場者のみなさま一人ひとりが「藝大生」を疑似体験し、美術の奥深さや楽しみ方を学んでいただく機会になります。
東京藝大が総力を挙げて取り組む新しい視点の展覧会「藝大式  美術の“ミカタ”―この夏、藝大生になる―」展の第一弾は、2026年夏開催です。どうぞご期待ください。

 

【開催概要】
展覧会名:藝大式 美術の“ミカタ”―この夏、藝大生になる―
会  期:2026年7月24日(金)~9月23日(水・祝)※予定
会  場:東京藝術大学大学美術館 本館 展示室1、2、3、4[東京・上野公園]
    [所在地]〒110-0007 東京都台東区上野公園12-8
主  催:東京藝術大学、読売新聞社
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
東京藝術大学大学美術館公式サイト:https://museum.geidai.ac.jp
公式サイト:準備中
※詳細は決定し次第、公式サイト等でお知らせします。

 

【本展覧会に参加する教員】※五十音順
牛島大悟(先端芸術表現科先端芸術表現専攻)
岡田 靖(文化財保存学専攻)
熊澤 弘(大学美術館)
佐藤直樹(芸術学科芸術学専攻)
高島圭史(絵画科日本画専攻)
田口智子・倪雪(未来創造継承センター)
古田 亮(大学美術館・総合監修)
丸山素直(デザイン科デザイン専攻)
三井田盛一郎(絵画科油画専攻(版画))
宮本武典(絵画科油画専攻)
村上 敬(大学美術館)

 

[展示予定作品]


小倉遊亀「径」1966年 東京藝術大学所蔵


黒田清輝「トゥルプ博士の解剖講義」1888年 東京藝術大学所蔵
レンブラント・ファン・レイン原作


右)信太司「快慶作大日如来坐像による木彫仏像技法研究」1987年
東京藝術大学所蔵
左)快慶・安阿弥「大日如来坐像」鎌倉時代/12世紀末-13世紀初
東京藝術大学所蔵


東京藝術大学(外観)

 

[東京藝術大学とはー]
東京藝術大学は、日本で唯一の国立の芸術総合大学です。明治20年(1887年)創立の東京美術学校(現在の美術学部)と東京音楽学校(現在の音楽学部)を前身とし、昭和24年5月に設置され、美術学部(絵画科・彫刻科・工芸科・建築科・芸術学科)、音楽学部(作曲科・声楽科・器楽科・指揮科・楽理科)の2学部10学科と附属図書館が置かれました。
その後何度かにわたって学部の拡充改組が行われ、現在は美術学部(絵画科・彫刻科・工芸科・デザイン科・建築科・先端芸術表現科・芸術学科)、音楽学部(作曲科・声楽科・器楽科・指揮科・邦楽科・楽理科・音楽環境創造科)の2学部14学科と、附属図書館、大学美術館、演奏芸術センター等の施設で構成されています。
上野公園内のほか、茨城県取手市、神奈川県横浜市、足立区千住にもキャンパスがあります。創立から約140年間、芸術の教育と研究の中心にあり、たくさんの優れた芸術家や芸術分野の研究者や教育者を輩出しています。

 

【「藝大式 美術の“ミカタ”」事務局】プレスリリースより


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福岡発・クリスマスアドベント11月19日東京・上野公園で初開催

累計1,200万人が訪れた福岡のクリスマスアドベントついに東京に

場所:上野恩賜公園 袴腰広場
日程:2025年 11/19 (水)-12/25(木) 営業時間:全日11:00-22:30
11/19 (水) 18:00点灯式開催 サプライズゲスト登壇

公式サイト:https://christmas-advent.jp/ueno/

福岡の冬を彩る風物詩「クリスマスアドベント」は、今年も11月1日(土)より福岡市内各所でスタートしました。累計約1,200万人の来場者数を誇る本イベントは、光・音楽・芸術を融合させた「五感で楽しむクリスマス」として、世代や国境を超えて多くの人々に愛されています。そして2025年11月19日(水)、いよいよ東京・上野恩賜公園 袴腰広場に初開催いたします。18時からの点灯式には福岡県知事や台東区長、上野観光連盟理事長、女性ボーカルユニット「Luminous(ルミナス)」テノール歌手工藤和真らが登壇し、光と音に包まれる華やかなセレモニーが行われます。

日時:2025年11月19日 (水)
場所:上野恩賜公園 袴腰広場
登壇者:福岡県知事 服部誠太郎氏、台東区区長 服部 征夫氏、上野観光連盟 理事長 長岡信裕氏、総合プロデューサー 佐伯岳大、女性ボーカルユニット「Luminous(ルミナス)」テノール歌手工藤和真

 

■光・音・芸術が紡ぐ、未来へ受け継がれるクリスマス文化

これまで日本のクリスマスイベントは、イルミネーションを「見る」、マーケットで「食べる」といった消費型の体験が中心でした。
私たちは東京での開催を通じ、街全体を劇場に変える“体験型の文化”を創出します。目指すのは「イベント」ではなく「文化」。
光・音・芸術の三本柱が融合することで、人々は五感を通じて愛・喜び・安らぎ・希望といった幸福を感じ取ります。
その幸福感は利他の心や共感となって広がり、街全体に“幸せの連鎖”を生み出します。2030年には、ドイツ・シュトゥットガルトのクリスマスマーケット(約280店舗)を超える、 世界最大規模・300店舗での開催を目指しています。福岡から東京、そして世界へ。
今、人々が安心や希望を求める時代にこそ、街が愛と光に包まれ「世界一幸せなクリスマス」を届けていきます。

 

■見どころ【光】幅5Mの巨大サンタ・クリスマスツリーが灯す“冬の新名所”

幅5Mの巨大サンタ

東京のクリスマスイルミネーションの新スポットとして注目を集める上野公園。その中心には、横5M、高さ3Mの巨大サンタクロース登場します。無数のイルミネーションが木々を包み込み、公園全体が幻想的な光の世界に変わります。昼は木々の緑と澄んだ青空の中でサンタが、自然と調和したフォトスポットとして来場者を迎えます。夜になると一転、無数の光が公園を包み込み、ロマンチックで幻想的な雰囲気が広がります。季節の移ろいとともに変化する上野公園の景色が、冬の東京に新しい物語を添えています。

 

■見どころ【音】毎日開催されるアーティストの生LIVE (無料)

Luminous
工藤和真
松原凜子

音楽祭のステージでは、期間中毎日多彩なアーティストが登場し、クラシックとポップスが響き合う特別な夜が繰り広げられます。オープニングを飾るのは、音楽大学出身の女性ボーカルユニット「Luminous(ルミナス)」。その名の通り“光を発する”ような歌声で、クラシックからポップスまでを華やかに彩ります。続いて、世界的なオペラコンクールで受賞を重ねる若手テノール・工藤和真が登場。澄んだ響きと情熱的な表現で観客を魅了します。そして12月14日 (日)からは、「レ・ゼラブル」エポニーヌ役や「ミス・サイゴン」エレン役など、数々の名作ミュージカルで高い評価を得ているミュージカル女優で歌手の松原凜子が特別出演。舞台で培った圧倒的な表現力とクリアな歌声で、冬の夜に感動のひとときを届けます。

 

■見どころ【芸術】新生アーティスト鳥越一樹による、幅6Mの巨大壁画が登場

幅6メートルと3メートルの巨大壁画が会場に登場。荒々しい筆致と独自技法「beyond stroke」で知られる福岡出身のアーティスト・鳥越一輝が手がけ、見る者の感情を揺さぶる圧倒的なエネルギーで空間を包み込みます。前衛美術「九州派」の精神を受け継ぐ作品としても注目されています。

鳥越一輝
1986年福岡県生まれ。日本デザイナー学院九州校卒業。荒々しく画面と格闘するような抽象表現で知られる。人間の感情や存在の奥底に迫るため、筆致の限界を超える独自手法「beyond stroke」を確立。その激烈な表現は、かつて福岡で生まれた前衛美術集団「九州派」の精神をも想起させる。

 

■その他の見どころ【飲食】
東京上野限定のマグカップ登場!  毎年福岡で行列ができるおいしいグルメが勢揃い

東京上野限定マグカップ(11/28〜)

会場を彩るのは、心まで温まる本格グルメの数々。今年は、福岡で人気を集めた12店舗が東京に集結し、本場の味を堪能できます。目玉は毎年福岡で行列ができる名物クリスマスアドベント公式キャラクター「さんちゃん」の人形焼き、粗挽きの豚肉を絶妙に配合し、パリッとはじける皮と芳ばしい旨みが魅力の「ぐるぐるソーセージ」。さらに、寒い夜には東京限定マグで味わう濃厚ホットチョコレートを。とろける口あたりと深いカカオの香りが、冬のひとときを優しく包みます。
※東京限定マグカップは11/28 (金)から発売開始

ぐるぐるソーセージ
東京限定マグで味わう濃厚ホットチョコレート
クリスマスアドベント公式キャラクター「さんちゃん」の人形焼き

 

■見どころ【物販】
限定の冬を彩る本場ヨーロッパ直輸入の雑貨・職人技のクラフトアイテム
「スノードーム」・「キャンドルホルダー」

スノードーム
キャンドルホルダー

会場では、冬を彩るクラフトアイテムにも注目です。ひとつは、オーストリアの純度の高い水で作られたスノードーム。透明な水と繊細な雪の粉にこだわり、ゆっくりと舞う雪が幻想的な世界を生み出します。眺めるだけで心が和む、冬の情景を閉じ込めた癒しのアイテムです。さらに、ドイツの伝統技術で作られたクレイ細工のキャンドルホルダーも登場。色とりどりの粘土を重ねて模様を作り、灯りをともすと絵柄が浮かび上がる職人技の逸品です。キャンドルの柔らかな光がテーブルや窓辺を包み込み、ヨーロッパの冬市を思わせる温もりある雰囲気を演出します。どちらも、自分へのご褒美や大切な人へのギフトにぴったりです。

 

■運営会社概要
クリスマスアドベント事務局
企画・運営:企画・運営:株式会社Mr.Weihnachtsmann
クリスマスアドベント2025 東京上野公式HP
https://christmas-advent.jp/ueno/

 

【株式会社Mr.Weihnachtsmann】プレスリリースより


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【一葉記念館】特別展「一葉が暮らした下谷龍泉寺町」取材レポート。名作「たけくらべ」を生んだ創作の転換点をたどる

台東区立一葉記念館

 

台東区立一葉記念館では、代表作「たけくらべ」の舞台にもなった、下谷龍泉寺町(現・竜泉)での樋口一葉の暮らしを紹介する特別展「一葉が暮らした下谷龍泉寺町」が開催中です。会期は令和7年10月25日(土)から12月21日(日)まで。

台東区立一葉記念館
■台東区立 一葉記念館
明治期の傑出した女流作家・樋口一葉の文学業績を永く後世に遺すべく集まった有志らの尽力により、昭和36年(1961)に日本初となる女性作家の単独文学館として開館。一葉が新五千円札の肖像画に選ばれたことを契機に、平成18年(2006)に老朽化した旧館をリニューアル。建築家・柳澤孝彦設計によるデザインの美しさも見どころとなっています。館内には「たけくらべ」の未定稿をはじめ、書簡、和歌短冊といった、一葉の創作活動や暮らしぶりを伝える貴重な資料が多数収蔵・展示されています。

〈奇跡の14か月〉の糧となった、下谷龍泉寺町の生活体験

樋口一葉(本名:奈津)は明治5年(1872)生まれ、当時の中流家庭の出身です。幼い頃から才気にあふれ、14歳で中島歌子の歌塾「萩の舎」に入り、古典や和歌、書を学びました。

明治22年、病没した父が遺した多額の負債を抱え、わずか17歳で戸主として母たき・妹くにを支える苦しい生活を余儀なくされます。新聞記者兼作家の半井桃水に師事し、明治25年に文芸雑誌『武蔵野』に掲載した「闇桜」で小説家デビュー。原稿料で家族を養おうとしますが、窮乏から脱することは叶わず、明治26年7月、閑静な本郷菊坂町から吉原遊郭近くの下谷龍泉寺町368番町に転居し、荒物(※日用品)駄菓子屋を開業。千束稲荷の祭礼や酉の市など地域の年中行事の熱気に触れ、遊郭に出入りする人々を観察しながら日々を過ごします。

結局、商売は軌道に乗らず、わずか9か月余りで本郷丸山福山町へ移り住むことになりましたが、そこから執筆活動に専念し、下谷龍泉寺町での生活体験に取材した「たけくらべ」や「にごりえ」、「十三夜」など傑作小説を次々に発表。のちに〈奇跡の14か月〉と評されます。森鷗外や幸田露伴らに絶賛され、執筆依頼も相次ぎますが、明治29年(1896)、肺結核のため24歳の若さでこの世を去ります。

展示風景

特別展「一葉が暮らした下谷龍泉寺町」は、一葉が作家として才能を開花させる土壌となった下谷龍泉寺町の地域性を紹介し、彼女がここでどのように暮らし、何を見て、何を学んだのかをひも解くものです。

一葉が暮らした貧しい長屋街

展示室に入ると、綿密な時代考証と聞き取り調査にもとづき再現された、当時の下谷龍泉寺町の模型が来場者を迎えます。中央には一葉が暮らしていた二軒長屋があり、そこからまっすぐ伸びる大音寺通り(現・茶屋町通り)の先に見えるのは、吉原遊郭との境界を示す「お歯黒どぶ」の石垣と非常門。歩いて数分ほどの近さです。

「明治26年頃の下谷龍泉寺町」昭和36年(1961)/考証:上島金太郎他
「明治26年頃の下谷龍泉寺町」昭和36年(1961)/考証:上島金太郎他
「お歯ぐろ溝に燈火うつる三階の騒ぎも手に取る如く、明けくれなしの車の行来にはかり知られぬ全盛をうらなひて(中略)三嶋神社の角をまがりてよりこれぞと見ゆる大厦(いへ)もなく、かたぶく軒端の十軒長屋二十軒長や……」(「たけくらべ」冒頭より)

現代語訳:お歯黒どぶにまで灯りが映る三階建ての遊郭の騒ぎが、手に取るように聞こえてくる。朝夕の区別がない車の往来の多さに、計り知れない栄華があることが伺える。(中略)しかし、三嶋神社の角を曲がって進むと、目立つような大きな屋敷は見当たらず、傾いた軒の長屋が十軒、二十軒並んでいる。

■「此家ハ下谷よりよし原がよひの只一筋道にて 夕がたよりとゞろく車の音飛びちがふ燈火の光り たとへん詞になし」(日記「塵之中」より)

現代語訳:この家は下谷から吉原へ通じるただ一本の道沿いにあり、夕方になると人力車の音が響き、明かりがあちこちに揺れている。その様子は言葉でたとえようがないほどだ。

三島神社から吉原遊郭へ繋がる大音寺通りは、吉原通いの人力車が行き交う主要なルートでした。一葉の残した言葉と模型を合わせて眺めると、吉原の華やかな灯りや三階建て妓楼の賑わい、絶え間ない車の往来と、そのすぐ近くの粗末な長屋街という、強い対比が鮮明に立ち上がってきます。

三浦宏「下谷竜泉寺町 一葉旧居」昭和50年代
二軒長屋の隣は人力車の車宿として使われていました。
樋口一葉自筆 西村釧之助宛書簡、明治26年7月9日
転居の前、一葉が商いを始めるための融資について問い合わせた手紙。

明治時代の吉原の姿――仁和賀は子供たちも熱中

「たけくらべ」は、下谷龍泉寺町界隈と吉原遊郭を舞台に、いずれ僧侶となる信如と、遊女となる美登利、そしてその幼馴染・正太郎の淡い恋心や大人に近づいていく葛藤を、季節の行事を背景に情緒豊かに描いた作品です。

物語は千束稲荷の祭礼2日前の8月18日に始まり、三の酉の後、11月末から12月初め頃に終わりますが、それは一葉が下谷龍泉寺町で過ごした期間と重なります。一葉自身の生活体験が作品に色濃く反映されているのは明らかで、登場人物も多くは実在の人物をモデルにしていたといわれます。

明治時代の吉原の写真資料

今にも喧騒が伝わってきそうな錦絵「新吉原角街稲本樓ヨリ仲之街仁和賀一覧之図」で描かれているのは、作中にも登場する秋の仁和賀(にわか)。街頭の屋台で芸者衆が即興芝居を披露する行事です。吉原では春の仲之町桜(夜桜)、夏の玉菊灯篭、秋の仁和賀が吉原三景物として人気を集めており、一葉はこれらを作品に取り入れることで四季の移ろいを美しく表現しました。

上:落合芳幾「新吉原角街稲本樓ヨリ仲之街仁和賀一覧之図」明治2年(1869)
下:楊州周延「新吉原俄の賑ひ」明治12年(1879)

また作中では、吉原の空気にすっかり染まった訳知り顔の子どもたちが、仁和賀の時期になると芸者の真似をし始める様子が描かれていますが、一葉はその上達の早さを「孟子の母も驚くだろう」と半ば呆れを滲ませるように記しています。こうしたリアルな所感が盛り込まれるのも、実際の生活者であった一葉ならではと言えるでしょう。

一葉は吉原を外から眺めるだけでなく、実際に足を運ぶこともあったといいます。仕事を斡旋してくれた引手茶屋の女中頭から廓内の事情を聞いたり、玉菊灯篭を見物したり、廓内を流す新内節の女大夫の年齢・服装・佇まいまで細かく書きとめたり……。そうした一つひとつの取材が、のちの『たけくらべ』を形づくっていったのです。

荒物駄菓子屋で試行錯誤する日々――ときには愚痴をこぼすことも

瀧澤康裕「仕入れ帰りの一葉」昭和59年(1984)

ひときわ目を引く一葉の肖像画は、日記「塵之中」にある明治26年(1893)8月6日の記述「六日、晴れ。店を開く、(略)今宵はじめて荷をせをふ、中々に重きものなり……」から着想を得たとされています。8月6日は店の開店日であり、当初ははたき、石鹸、たわし、浅草紙などの雑貨を販売していました。すぐにそれだけでは商売にならないことを察し、菓子卸売業を営む友人の父を頼り、めんこ、風船、絵草紙といった玩具や駄菓子の扱いも開始。集まった子供たちとも親しく接する日々を送りました。

樋口一葉自筆 仕入帳、明治26年(1893)9月1日~11月23日

夏の暑さの中、転居先探しに下駄か草履で一日20kmを歩き回るほど元気溌剌な一葉でも、商いの目まぐるしさは堪えたようで、手紙や日記にはさまざまな愚痴が残されています。たとえば、友人・野々宮起久子から故郷の千葉県多古町へ保養に誘われた一葉は、

■「せめては三日がほどを塵外にのがれ度と願ひながら(中略)厘毛のあらそひに寸の暇もなく火宅のやどにうごめき居候次第御笑い可被下候」

現代語訳:せめて三日でもいいから、この煩わしい俗世の外へ逃れたいと願っているのですが、些細な問題事が絶えず起こり、少しの暇もなく、苦しい生活環境でもがいているありさまです。どうか笑ってやってください。

と、返事の手紙の中で自身の境遇を自嘲気味に綴っています。

樋口一葉筆 野々宮起久子宛書簡、明治26年(1893)9月28日

方々に手を尽くしたものの、翌年1月には茶屋町通りに同業者が開業したこともあり、経営は悪化。結局、わずか9か月余りで荒物駄菓子屋を畳み、転居した本郷丸山福山町で腹をくくり、執筆活動に専念することとなりました。

再び小説家の道に戻った一葉

ところで、ほぼ絶筆状態だった下谷龍泉寺町での生活の最中も、「うもれ木」で一葉の才能を高く評価していた作家・星野天知や平田禿木は、多忙を理由に執筆をためらう一葉を根気よく説得し続けていました。その結果、彼らが創刊した雑誌『文学界』に「琴の音」と「花ごもり」の2作を発表するに至っています。本展では、推敲の跡や大幅な削除が見られ、執筆の苦心が伝わる「花ごもり」の未定稿や、「琴の音」執筆時の呻吟の様子を記した日記資料、両作の初出掲載誌などを展示しています。

『文学界』12月号(「琴の音」掲載)、明治26年(1893)12月30日、文学界雑誌社
樋口一葉自筆 小説「花ごもり」未定稿、明治27年(1894)

会場の最後には「たけくらべ」の関連資料が並び、未定稿や折画本『たけくらべ絵巻』、さらには『文芸倶楽部』一括掲載時の原稿を掲載した書籍などを鑑賞できます。未定稿は完成稿とは大きく内容が異なるため、読み比べてみると新たな発見があるでしょう。

小説「たけくらべ」未定稿、明治28年(1895)
左:豊原国周「見立昼夜廿四時之内 午后十二時(新内)」明治24年(1891)
右:昇斎一景「東京名所四十八景 新吉原見かえり柳」明治4年(1891)

ありふれた悲恋物をはじめ、空想的な作風だった初期から、下谷龍泉寺町での鮮烈な生活体験をもとに、ときに貧困や女性の苦境など過酷な現実を捉えたリアルな作風へ変化した一葉。明治期を代表する作家として高い評価を受けることとなった彼女の、重大な創作の転換点を紹介する本展にぜひ足を運んでみてください。

樋口一葉旧居跡碑

なお、一葉記念館から2分ほど歩いた茶屋町通りには「樋口一葉旧居跡碑」があります。竜泉界隈は、関東大震災後の帝都復興計画による土地区画整理事業の影響で、一葉が暮らしていた当時とは大きく姿を変えていますが、「下谷よりよし原がよひの只一筋道にて」の面影は残っています。

茶屋町通りを東側に進むと、吉原揚屋町の非常門の場所を示す柱も建っています。特別展の鑑賞とあわせて、一葉の長屋から吉原遊郭がどのように見えていたか、現地で思いを馳せてはいかがでしょうか。

特別展「一葉が暮らした下谷龍泉寺町」概要

会期 令和7年10月25日(土)~12月21日(日)
会場 台東区立 一葉記念館(東京都台東区竜泉3丁目18番4号)
開館時間 午前9時~午後4時30分(入館は4時まで)
休館日 毎週月曜日
入館料 大人 300円、小中高生 100円

※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、特定疾患医療受給者証をお持ちの方とその介護者の方は無料。
※毎週土曜日は台東区在住・在学の小、中学生とその引率者の入館料が無料。

お問い合わせ 一葉記念館 03-3873-0004
公式サイト https://www.taitogeibun.net/ichiyo/

※記事の内容は取材日時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。


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【国立科学博物館】「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」取材レポート。絶滅と進化の歴史を最新研究で紐解く

国立科学博物館

 

地球40億年の歴史上で起きた5回の「大量絶滅」事変、通称ビッグファイブをテーマとした特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」が、国立科学博物館で開催中です。会期は2025年11月1日(土)から2026年2月23日(月・祝)まで。

会場風景

生命史において「絶滅」と「進化」は隣り合わせです。ある生物種が子孫を残さずに死に絶えることを絶滅と呼び、通常では100万年ごとに10%程度の種が絶滅すると考えられています。一方で、異なる分類群の生物種が、地質学的に極めて短期間で一斉に絶滅する現象を大量絶滅と呼びます。

ときに生物種の約90%が死に絶え、生態系に甚大な影響を及ぼしてきた――。こう聞くと、大量絶滅という現象にネガティブな印象を抱くかもしれません。しかし、約6600万年前の小惑星衝突は「恐竜時代」に終焉をもたらした一方で、空白となった陸上生態系の主導権を哺乳類が引き継ぎ、その後の多様な進化の過程が私たち人類の誕生へとつながりました。このように、絶滅した分類群に代わって新しい分類群が繁栄することは、生命史を通じて繰り返されてきました。つまり、大量絶滅は生命史における大きな転換点であり、生命の進化と多様化を促す原動力としても捉えることができるのです。

特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」は、生命史を大きく方向づけた、特に大規模な5回の大量絶滅事変、通称ビッグファイブをテーマに、それぞれの要因や絶滅前後の生物多様性を、最新研究にもとづくエビデンスとともに紐解くものです。

会場風景、中央は「大絶滅スフィア」

イントロダクションを抜けると、ビッグファイブのダイジェストイメージを流す球状の映像展示「大絶滅スフィア」が来場者を出迎えます。

この大絶滅スフィアを中心として、ビッグファイブをエピソード別に解説するエリアに、その後に続く新生代の世界について触れるエリアを加えた、計6エリアを放射状で配置。一つのエリアを見終わるたびに大絶滅スフィアに戻っているという、科博の特別展ではやや珍しい展示構成になっており、各エリアの行き来がしやすいのがポイントです。

展示内容は次のとおり。

エピソード1「O-S境界 海の環境の多様化」 
エピソード2「F-F境界 陸上生態系の発展」
エピソード3「P-T境界 史上最大の絶滅」
エピソード4「T-J境界 恐竜の時代への大変革」
エピソード5「K-Pg境界 中生代の終焉」
エピソード6「新生代に起きた生物の多様性 ビッグファイブ後の世界」

「〇-〇境界」は地質年代区分の用語であり、たとえば「O-S境界」は、第1の大量絶滅が起きた約4億4400万年前、オルドビス紀とシルル紀の境界を表しています。

エピソード1「O-S境界 海の環境の多様化」の展示風景/主にカンブリア紀~オルドビス紀に生息した、アノマロカリスに代表されるラディオドンタ類の展示
エピソード1「O-S境界 海の環境の多様化」の展示風景/第1の大量絶滅後、シルル紀の水中生態系で多様化した動物の一つであるウミサソリ類、アクティラムスとユーリプテルスの展示
エピソード2「F-F境界 陸上生態系の発展」の展示風景/デボン紀前期に誕生したアンモナイトは、絶滅と回復を繰り返しながら、白亜紀末に起きた第5の大量絶滅まで世界中の海で繁栄した

なお、本展開催にあたっては、ビッグファイブと関連の深いモロッコにおいて、オルドビス紀末の大量絶滅前の世界を垣間見られる「フェゾウアタ化石群」や、三葉虫などの採集標本、三畳紀末の大量絶滅に関わる火山活動の調査なども実施し、調査結果を世界初公開しています。エピソード2で登場する巨大な甲冑魚、板皮類のダンクルオステウスの化石標本もその成果の一つです。

エピソード2「F-F境界 陸上生態系の発展」の展示風景/ダンクルオステウスの展示
エピソード2「F-F境界 陸上生態系の発展」の展示風景/モロッコ南部で発見されたダンクルオステウスの化石、東京都市大学蔵

約3億8000万年前~約3億6000万年前、F-F境界(デボン紀後期に相当)で段階的に発生した大量絶滅は、火山噴火などによる急激な寒冷化と、海洋無酸性化の二重打撃が原因とされています。規模はビッグファイブの中で最小であったものの、主に海域生物が甚大な被害を受け、属の18~41%、種の42~69%が絶滅。サンゴ礁の大崩壊が起き、顎をもたない魚類はほぼ100%が姿を消しました。

ダンクルオステウスは4mを超える体長、強力な顎を備えた頭骨を持つ大型の板皮類。デボン紀後期の海の支配者として君臨していましたが、板皮類もまた、石灰紀まで生き延びることはできなかったようです。

エピソード2「F-F境界 陸上生態系の発展」の展示風景/ワッティエザ(幹と葉)の化石(レプリカ)、国立科学博物館蔵

一方で陸域を見ると、根も葉ももたなかった植物は、デボン紀を通じて体の構造の急速な進化を果たし、デボン紀中期以降には太い幹をつくり木となる複数の分類群が登場。このうち、世界最古の木として知られるのがアメリカ・ニューヨーク州で発見された原始的なシダ類、ワッティエザです。(本展ではレプリカを展示)初期の全裸子植物や小葉類なども現れ、デボン紀後期には史上初めての森林が形成されました。

こうした森林の登場による大規模な二酸化炭素の消費が気候の寒冷化を促し、海洋生物の大量絶滅を助長した可能性も指摘されています。

エピソード3「P-T境界 史上最大の絶滅」の展示風景/第3の大量絶滅前、ペルム紀に栄えた螺旋形に巻く奇妙な歯をもつ軟骨魚類ヘリコプリオンの化石、群馬県立自然史博物館蔵
エピソード3「P-T境界 史上最大の絶滅」の展示風景/ペルム紀に地上の支配者となった単弓類の一種、コティロリンクスの全身骨格化石(レプリカ)、栃木県立博物館蔵
エピソード4「T-J境界 恐竜の時代への大変革」の展示風景/第4の大量絶滅前、三畳紀後期に繁栄したフィトサウルス類のレドンダサウルスと、絶滅後のジュラ紀に繁栄した恐竜類のクリオロフォサウルスの比較展示
エピソード4「T-J境界 恐竜の時代への大変革」の展示風景/足跡は意外とかわいい、恐竜類の行跡化石(レプリカ)、ジュラシカミュージアム(スイス)蔵

エピソード5「K-Pg境界 中生代の終焉」では、約6600万年前の白亜紀末に起きた第5の大量絶滅について解説しています。引き金となったのは、メキシコのユカタン半島付近に落下した、直径約10kmもの小惑星の衝突です。

落下の衝撃エネルギーは大量の硫黄を含む蒸気を発生させ、それが水蒸気と反応して硫酸塩エアロゾルとなり、森林火災により発生した煤とともに数年~数十年間にわたり太陽光を遮断。食物連鎖の基盤たる植物の光合成を停止させたうえ、硫酸塩エアロゾルが硫酸の酸性雨を発生させたことで、生物に大打撃を与えました。

会場では、その小惑星と同タイプだと推定される、1969年にオーストラリア・マーチソン地方に落下したCM2型の炭素質コンドライト隕石や、小惑星衝突の際に発生した地震と巨大津波が形成した地層の標本を展示しています。

エピソード5「K-Pg境界 中生代の終焉」の展示風景/左がマーチソン隕石、国立科学博物館蔵

また、第5の大量絶滅を生き延びた中生代の哺乳類や森林の回復を取り上げるパートでは、世界有数の脊椎動物と植物の化石コレクションを誇る、アメリカのデンバー自然科学博物館から来日した貴重な化石標本が多数登場しています。

エピソード5「K-Pg境界 中生代の終焉」の展示風景/デンバー自然科学博物館提供の化石展示

貴重な標本といえば、続くエピソード6「新生代に起きた生物の多様性 ビッグファイブ後の世界」では、東京・多摩川で発見されたステラーダイカイギュウの全身骨格化石を世界初公開しています。ステラーダイカイギュウは北太平洋に生息していた海藻食の大型哺乳類で、今回展示している全長約6mの化石は世界最古のもの。この種は1768年の目撃情報を最後に姿を消しており、人間活動が絶滅を早めたのではないかとする説もあるようです。

エピソード6「新生代に起きた生物の多様性 ビッグファイブ後の世界」の展示風景/ステラーダイカイギュウの全身骨格化石(一部レプリカ)、国立科学博物館蔵

近年、人間活動が起因したと考えられる環境変化や生物多様性の消失が世界各地で話題となり、現代は「第6の大量絶滅期」であるとも表現されています。本展を訪れたなら、通覧してきたような自然科学研究から得られた知見で、いま起こっている絶滅や気候変動が将来何をもたらしうるかを予測し、準備や対策につなげることの重要性を理解できるでしょう。

本展総合監修をつとめた矢部淳先生と福山雅治さん

先立って行われた報道発表会では、本展のスペシャルナビゲーターをつとめる福山雅治さんが登壇しました。

福山さんは、NHKの自然ドキュメンタリー番組『ホットスポット 最後の楽園』でナビゲーターを務め、15年にわたり世界各地を巡りながら、絶滅の危機にある野生動物たちの驚きの生態や進化の不思議を追いかけてきました。第2会場では、福山さんが撮影した動物たちの写真27枚を、ステートメント「生命の声、地球の歌」とともに特別展示しています。

第2会場の展示風景

創作活動の原点には、女手一つで4人の子どもを育てながら、農業で自然と向き合い続けた祖母の存在があったと話す福山さん。「自然は、遠くにあるすごく美しいものであると同時に、生きていくには非常に大変な場所、という考えが幼い頃からありました。ですので、自然番組のオファーをいただいたときに、なにか美しいものを見に行きたいというよりは、僕たち家族が生きてきた、生きさせてもらえた自然というものが、今どうなっているのかということに関する興味がありました」と番組への想いを明かします。

また、福山さんは本展を通じて、地球を一つの生命体と捉えたときの“代謝”として、地殻変動や火山活動が起きているように感じたそう。「大絶滅が起こったときは70%、場合によっては90%の生物が絶滅してしまうということで。それは地球という生命体が成⾧・進化するための生贄だったのか。生き残った生物は地球にとって必要な生物だったのだろうなと考えると……。であれば、現在を“第6の絶滅期”と考えたときに、果たして我々は地球という生命体に対して何ができているのか。もしかしたら我々も、地球の成長・変化の生贄になってしまうのか」と、さまざまに考えを巡らせたと語りました。

福山雅治さん

最後に、本展を訪れる子どもたちに向けて次のようなメッセージを贈りました。

「展示を見て、(周囲の環境や運など)与えられたものと、自分で一生懸命つかんでいくもの、両方がなければ生き残っていけないのだと感じました。なぜ勉強しなければならないのか、なぜ学校に行かなければいけないのか、といった思いがあるかもしれません。しかし、世界に貧困、差別、分裂、断絶がある中で、義務教育として学校に行ける、学べるという環境があることは、非常に恵まれているのだと気づいてもらえたらいいなと。大絶滅展を見て怖いなと思っても、大好きな家族や友達と生き残るためにはどうすればいいかな、頑張らなきゃいけないな、という気持ちになってもらいたいですね」

特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」概要

会期 2025年11月1日(土)~2026年2月23日(月・祝)
会場 国立科学博物館(東京・上野公園)
開館時間 9:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日 月曜日、11月4日(火)、11月25日(火)、12月28日(日)~2026年1月1日(木)、1月13日(火)
※ただし、11月3日(月・祝)、11月24日(月・休)、1月12日(月・祝)、2月16日(月)、2月23日(月・祝)は開館
観覧料 一般・大学生 2,300円 小・中・高校生 600円

※未就学児は無料。
※障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料。
※そのほか、詳細は展覧会公式サイトでご確認ください。

主催 国立科学博物館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
お問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式HP https://daizetsumetsu.jp/

※記事の内容は取材日時点のものです。最新の情報は展覧会公式HP等でご確認ください。


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【国立西洋美術館】「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」取材レポート。“室内”という舞台を鮮やかに照らす、印象派のもう一つの魅力

国立西洋美術館
「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」展示風景、国立西洋美術館、2025年

印象派画家たちの室内をめぐる表象に焦点を当てた展覧会「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」が国立西洋美術館にて開催されています。会期は2025年10月25日(土)から2026年2月15日(日)まで。

「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」展示風景、国立西洋美術館、2025年

私たちが「印象派」と聞いてまず思い浮かべるのは、戸外の光、あるいは移ろう大気をとらえた風景画ではないでしょうか。彼らの風景画における制作態度や外光表現は、たしかに近代美術に一つの革新をもたらしました。一方で、自然光よりも人工的な照明の効果を探求し、磨かれた人間観察による室内画の傑作を多く残したエドガー・ドガを筆頭に、屋内空間への関心もまた、印象派の欠くことのできない一側面をなしています。

第1回印象派展は、大々的な都市整備事業、いわゆるオスマンの大改造を経て、近代化が急速に進む1874年のパリで開催されました。このせわしなくも活気に満ちた大都市において、人々が多くの時間を過ごした屋内環境の情景は、むしろ戸外より親密な関係にあり、本質的に現代的な主題の一つだったといえます。つまり、時代に応じた新しい絵画を生み出そうと目論む画家たちにインスピレーションを与える、格好の画題となったのです。

本展では、「印象派の殿堂」ともいわれるパリ・オルセー美術館所蔵の傑作約70点を中心に、国内外の重要作品も加えたおよそ100点の絵画、素描、装飾美術を展示。ドガ、マネ、モネ、ルノワールなど、印象派あるいは同時代の画家たちの室内をめぐる関心のありかや表現上の挑戦を、全4章でたどる内容になっています。

 

第1章「室内の肖像」では、19世紀後半のサロンや美術市場で非常に高い人気を誇り、印象派にとっても重要な表現手段であった肖像画に着目。彼らは肖像画において、モデルを日常環境の中で描写することで、その人となりや職業、社会階級、美的趣味といった社会的属性を、時に周到な演出を織り交ぜながら表現しようと試みました。

左はエドゥアール・マネ《エミール・ゾラ》1868年、オルセー美術館、パリ
フレデリック・バジール《バジールのアトリエ(ラ・コンダミンヌ通り)》1870年、オルセー美術館、パリ
ジェームズ・ティソ《L. L.嬢の肖像》1864年、オルセー美術館、パリ

本章のハイライトは、修復を経て日本初公開となった、若かりし頃のドガによる傑作《家族の肖像(ベレッリ家)》(1858-69)です。フィレンツェに亡命していたドガの叔母一家を描いた本作は、青色が映えるブルジョワらしい誂えのアパルトマンの一室を舞台にした、一見フォーマルな家族の肖像画に映ります。しかし、そこでは個々人の性格や個性を率直に取り入れるのみならず、緊張状態にあったという夫婦関係や互いの心理的な隔たりをも、表情やポーズ、配置などの巧みな操作によって心理劇のように示唆しています。旧来の表面的に理想化された家族像を逸脱するアプローチは非常に近代的であり、若きドガの誠実さと辛辣なまでの観察眼の鋭さが感じられるでしょう。

エドガー・ドガ《家族の肖像(ベレッリ家)》1858-1869年、オルセー美術館、パリ

パリ近郊アルジャントゥイユのモネの住まいを描いた、詩情豊かな《アパルトマンの一隅》(1875)は、数少ないモネの室内画。光の効果に対するモネの鋭敏な感覚がいかんなく発揮されており、画面手前の開かれたカーテンと植物、その奥に続く薄暗い室内が、光と陰、暖色と寒色のドラマティックなコントラストをなしています。息子ジャンと妻カミーユと思われる女性の姿はごく控えめに、ほとんどシルエットでとらえていますが、カーテンや寄木模様の床で繰り返す斜線が視線を誘導し、その印象を強調しています。

クロード・モネ《アパルトマンの一隅》1875年、オルセー美術館、パリ

また、職場と住まいに明確な境界が引かれつつあった19世紀後半、公共空間を闊歩していた男性とは対照的に、自由な外出が許されなかったブルジョワ階級の女性たちは、家庭室内を主な活動領域としていました。第2章「日常の情景」では、そうした女性たちの奏楽会、読書、針仕事といった、くつろいだ家庭で趣味や手仕事に興じる何気ない情景を描きとめた作品を紹介しています。

アンリ・ファンタン=ラトゥール《ヴィクトリア・デュブール》1873年、オルセー美術館、パリ
ピエール=オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》1892年、オルセー美術館、パリ

本展のメインビジュアルにも採用されているルノワールの《ピアノを弾く少女たち》(1892)は、時の美術局長官の要請で、リュクサンブール美術館(当時の国立現代美術館)の栄誉ある買い上げを前提に制作されたもの。この頃、ピアノを持つことは裕福さと文化的な生活を意味し、その演奏は上流階級の子女の嗜みとされ、画題としても人気を集めていました。本作は、温かみのある色調と柔らかな筆致でまとめられた眩い画面に、顔を寄せ合い楽譜をのぞき込む少女たちを、ブルジョワ家庭の理想的なイメージとして表しています。

右はエルネスト・デュエズ《ランプを囲んで》1882年頃、オルセー美術館、パリ
アルフレッド・ステヴァンス《入浴》1873-1874年、オルセー美術館、パリ

印象派が戸外の光や自然への関心を、いかに室内に取り入れていったのかを展覧する第3章「室内の外光と自然」では、バルコニーやテラス、19世紀に社交の場として流行した温室といった、室内と戸外をつなぐ複合的空間を舞台とする作品が並びます。

ベルト・モリゾ《テラスにて》1874年、東京富士美術館

アルベール・バルトロメの《温室の中で》(c1881)は、自邸に誂えたガラス張りの温室での一幕を描いた作品です。強い日差しを後に、ヤシやゼラニウムが生き生きと葉を伸ばす温室の薄暗がりへと足を進めるのは、涼やかな紫のサマードレスをまとったバルトロメの妻プロスペリー。顔やドレスを不規則に陰らせる和らいだ光が、心地よい夏の雰囲気を漂わせます。

左から《アルベール・バルトロメ夫人のドレス》1880年、オルセー美術館、パリ/アルベール・バルトロメ《温室の中で》1881年頃、オルセー美術館、パリ

プロスペリーは本作が描かれてまもなく病に倒れ、1887年に亡くなりました。悲しみに沈んだバルトロメは、本作でとらえた輝かしい一日の思い出を大切にし、絵画だけでなくドレスも終生手放すことがなかったそう。会場では特別に、ドレスの実物を絵画と併置しています。

また、同章では、室内に持ち込まれた装飾的な自然としての静物画や、自然を最大の着想源に斬新な装飾美術を生み出したジャポニズムの展開についても紹介しています。

右はポール・セザンヌ《大きなデルフト陶器にいけられたダリア》1873年頃、オルセー美術館、パリ
エミール・ガレ《花挿:湖水風景》1878年頃、オルセー美術館、パリ
エミール=オーギュスト・レイベール(図案)、クリストフル社による「暖炉飾り(時計と燭台)」1873年、オルセー美術館、パリ

第4章「印象派の装飾」では、旧来低級で浅薄な表現形態とみなされていた「装飾美術」が肯定的にとらえられていく中で、印象派による室内への自然の取り込みが生み出した、さまざまな室内装飾の表象について取り上げます。ルーマニアの貴族ビベスコ公のために、若きルノワールと建築家シャルル=ジュスタン・ル・クールが協業した邸宅の設計案や、モリゾが自ら設計した応接間兼アトリエを再現した模型では、装飾画が生活空間にどのような精彩を添えていたのか、その効果が垣間見えます。

シャルル=ジュスタン・ル・クールによる「ジョルジュ・ビベスコ公の邸宅設計案」1870-1872年、オルセー美術館、パリ

マネとモネは、支援者だった実業家エルネスト・オシュデが所有する城館を装飾するための絵画を制作しました。庭園に繁殖する草花から顔をのぞかせるオシュデ家の長男ジャックを描いたマネの《花の中の子ども(ジャック・オシュデ)》(1876)と、城を背景に草地をそぞろ歩く家禽の群れを描いたモネの《七面鳥》(1877)。いずれも、オシュデ家になじみの深い情景やモチーフを印象派らしい明るい色調と大胆な筆致でとらえており、依頼主の趣味とともに印象派の美学が堪能できます。

エドゥアール・マネ《花の中の子ども(ジャック・オシュデ)》1876年、国立西洋美術館
クロード・モネ《七面鳥》1877年、オルセー美術館、パリ

園芸や造園への情熱をモネと共有していたギュスターヴ・カイユボットは、植物の装飾画にも強い関心を寄せていました。《ヒナギクの花壇》(1892-1893)は自邸の壁面装飾として構想されたと思われる未完成の作品。白いヒナギクを俯瞰視点で画面いっぱいに散らすことで、鑑賞者を包み込むような没入感を生んでいます。始まりも終わりもない無限に広がるイメージは、モネの「大装飾画」プロジェクトへ結実した「睡蓮」連作とも重なります。

ギュスターヴ・カイユボット《ヒナギクの花壇》1892-1893年、ジヴェルニー印象派美術館
クロード・モネ《睡蓮》1916年、国立西洋美術館(松方コレクション)

19世紀パリの都市生活の中で、自然と室内の境界を越える革新的な芸術にたどりついた印象派の魅力に触れられる展覧会「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」は、2026年2月15日(日)まで開催されています。

「オルセー美術館所蔵 印象派—室内をめぐる物語」概要

会期 2025年10月25日(土)~2026年2月15日(日)
会場 国立西洋美術館(東京・上野公園)
開館時間 9:30~17:30(金・土曜日は20:00まで)
休館日 月曜日、11月4日(火)、11月25日(火)、12月28日(日)-2026年1月1日(木・祝)、1月13日(火)
※ただし、11月3日(月・祝)、11月24日(月・休)、1月12日(月・祝)、2月9日(月)は開館。
観覧料(税込) 一般:2,300円 大学生:1,400円 高校生:1,000円

※中学生以下、心身に障害のある方及び付添者1名は無料。(学生証または年齢の確認できるもの、障害者手帳の提示が必要です)
※観覧当日に限り本展観覧券で常設展もご覧いただけます。
※そのほか、チケット情報の詳細は展覧会公式サイトをご確認ください。

主催 国立西洋美術館、オルセー美術館、読売新聞社、日本テレビ放送網
問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト https://www.orsay2025.jp

※記事の内容は取材時点のものです。最新情報は展覧会公式サイト等でご確認ください。


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