【国立科学博物館】ミニ企画展「エウブロンテス・ノビタイ ~のび太の夢を叶えた恐竜の足跡化石」開催のご案内

国立科学博物館
ノビタイ想像図 (©️Cheung Chung Tat)

日本の人気漫画「ドラえもん」のファンであるシン・リーター(Xing, Lida、邢立达)中国地質大学(北京)准教授は、2021年7月、中国の四川省で発見された肉食恐竜の足跡化石に「のび太」の名前を献名し、エウブロンテス・ノビタイと命名しました。

独立行政法人国立科学博物館はシン・リーター准教授と研究交流があることから、エウブロンテス・ノビタイの足跡1点のレプリカが寄贈されることになり、このレプリカを公開し、足跡化石とその研究について、令和3(2021)年11月30日(火)~12月12日(日)までの期間、ミニ企画展「エウブロンテス・ノビタイ ~のび太の夢を叶えた恐竜の足跡化石」を開催します。
【詳細URL:https://www.kahaku.go.jp/event/2021/12nobitai/ 】

・ミニ企画展 開催概要

ミニ企画展「エウブロンテス・ノビタイ ~のび太の夢を叶えた恐竜の足跡化石」
【会場】国立科学博物館 地球館1階オープンスペース(東京都台東区上野公園7-20)
【会期】令和3(2021)年11月30日(火)~12月12日(日)
【入館料】一般・大学生:630 円(団体 510 円)税込、高校生以下および 65 歳以上無料
※本展は常設展示入館料のみでご覧いただけます。
【休館日】毎週月曜日
※会期等は変更となることがあります。
【入館方法】新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を実施しています。
※入館の際は、当館ホームページでの事前予約が必要です。
※入館前に検温、体調等の確認をし、発熱等がある場合は入館をお断りします。
※入館方法の詳細等については、当館ホームページの予約サイトをご覧ください。https://www.kahaku.go.jp/news/2020/reservation/index.html
【ウェブページ】https://www.kahaku.go.jp/event/2021/12nobitai/

ノビタイの足跡化石写真とイラスト(©Lida Xing)
足の想像図 (©Cheung Chung Tat)

【ノビタイ命名の経緯】
シン准教授は子供の頃からの「ドラえもん」ファンで、2020年の「映画ドラえもん のび太の新恐竜」の中で、のび太が新種の恐竜に自分の名前をつけるシーンがあったことから、のび太の夢を叶えたいと思ったそうです。学名はラテン語の文法で綴られるのが基本で、「のび太」に人名を示す接尾辞「i」(イ)をつけてノビタイと命名しました。

【ノビタイの足跡化石】
ノビタイの足跡化石は、2020年7月の四川省での集中豪雨の後、板状の岩石上に発見された4歩の足跡化石で、中型で足裏が幅広で、第2趾の指の付け根の痕跡が明瞭であることなどからエウブロンテス属に分類されました。今回の化石は、エウブロンテス属のこれまで報告されている種よりも、第2趾と第4趾の左右の開きが大きいこと、中央の指(中指)がやや外側に向いていることなどから、新種エウブロンテス・ノビタイと命名されました。

足裏の長さ(約30センチメートル)から、ノビタイは全長4メートルくらいの肉食恐竜で、足跡は、今から約1億2500万年(白亜紀前期)前、現在の中国・四川省金魚渓(成都より南に約310km)の地面に残されたものです。この地層からは肉食恐竜の骨の化石はほとんど発見されていませんが、白亜紀前期の中国に生息した肉食恐竜にはアロサウルス類、カルカロドントサウルス類などがいました。歩幅から時速4キロメートルくらいで歩いていたものと推定されます。

エウブロンテスはもともとアメリカのコネチカット州で発見されたジュラ紀の肉食恐竜の足跡につけられた学名で、エウ(真の)+ブロンテス(地響き、雷)という意味です。二足歩行で、3本の指先には鋭いカギツメの痕があるため、肉食恐竜であることがわかります。エウブロンテスは足跡の長さが30センチメートルぐらいで、幅の広めの足を持つ肉食恐竜の足跡の学名で、19世紀にアメリカ東海岸で最初の報告がされてから、南極大陸以外の三畳紀からジュラ紀の地層から十数種が知られています。中国のエウブロンテスはノビタイで5種目ですが、白亜紀(約1億4500万年前〜6600万年前)のエウブロンテスは世界でも初めての報告となります。

ノビタイ想像図 (©️Cheung Chung Tat)

【エウブロンテス・ノビタイ発見に対する真鍋 真(国立科学博物館・副館長)のコメント】
中生代の日本はアジア大陸の一部だったので、ノビタイは日本にも生息していたかもしれません。ノビタイは肉食恐竜の足跡なので、のび太が喜んでくれるのではないかと思います。足跡化石は足裏の特徴しか残っていませんが、歩幅から時速を推定したり、足跡化石の集合状況から群れ行動などを推測したりすることが出来ます。ノビタイをきっかけに、足跡化石にも注目していただけるようになると嬉しいです。ノビタイの姿を想像したり、体の化石を探したくなったりするなど、これをきっかけに恐竜や足跡化石の研究者が育ってくれたら嬉しいです。

【シン准教授からのメッセージ】
 I was on cloud nine when making this decision. Nobita and Doraemon are one of the sweetest memories of the Millennial generation in China, arousing great curiosity among us with all the fabulous imagination.  Most importantly, for me, Nobita, Draemon and their adventures with dinosaurs are my childhood gems that I still recall fondly every now and then.  I am pleased as punch to have an opportunity to express my intense affection.

シンXing, Lida(邢立达)中国地質大学(北京)准教授(右)とシン研究室の助手(左) 画像提供:シンXing, Lida(邢立达)准教授

【発表論文】
表題:「中国四川省の白亜紀前期足跡化石の新種エウブロンテス・ノビタイの報告と竜盤類恐竜の足跡化石について」
著者:Xing, Lida ほか
掲載紙:「古地理学雑誌Journal of Palaeogeography」(スプリンガー・ネイチャー社発行)
下記サイトから論文のpdfを無料でダウンロードできます。
https://link.springer.com/content/pdf/10.1186/s42501-021-00096-y.pdf

・国立科学博物館ホームページ:https://www.kahaku.go.jp/
・ミニ企画展「エウブロンテス・ノビタイ ~のび太の夢を叶えた恐竜の足跡化石」ウェブページ:
https://www.kahaku.go.jp/event/2021/12nobitai/

記事提供:ココシル上野


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「東京文化会館 リラックス・パフォーマンス~世代、障害を越えて楽しめるコンサート~」取材レポート

東京文化会館
(C)青柳聡 提供:東京文化会館

2021年11月3日、東京・上野の東京文化会館で「東京文化会館 リラックス・パフォーマンス~世代、障害を越えて楽しめるコンサート~」が開催されました。

一般的なクラシック音楽のコンサートとは違い、発達障害や身体的な特性などにより、静かに鑑賞することが難しい人でも安心して楽しめるような環境が整った本公演を取材しましたので、会場の様子や取り組みについてレポートします。

客席で声も音も出していい!?「リラックス・パフォーマンス」とは

提供:東京文化会館

通常のクラシック音楽のコンサートでは、雑音を立てないことが最も重要なマナーのひとつ。

演奏中に私語は慎む、携帯の電源を切るのは当然として、くしゃみや咳、プログラムをめくる音、ビニール袋を触る音などにも注意する。扉の開閉による雑音を防ぐために、劇場スタッフは曲の間や楽章の間以外での入場を規制する……。演奏や鑑賞の妨げとなる行為に関して、会場にいる一人ひとりの意識が求められるのが常です。

誰もが演奏に集中できるようにとの配慮ですが、一方で外部からの刺激で声が出たり動揺したりしてしまう発達障害のある人や、病気でじっと座っていられない人、呼吸器が必須の人など、一部の人はどうしても鑑賞のハードルが高くなってしまいます。

今回開かれた「東京文化会館 リラックス・パフォーマンス~世代、障害を越えて楽しめるコンサート~」は、そのような劇場での芸術鑑賞に不安がある人が安心して楽しめるような環境を整え、ルールやマナーを緩和する「リラックス・パフォーマンス」という欧米で定着し始めた新しい公演形態を採用したもの。2020年度から始まり、本公演で2回目の開催です。

その名のとおり堅苦しくない空気のなかで行われるコンサートで、

ちょっとした声や音が出ても、体が動いてもOK。
客席の照明を完全に暗くしない。
公演中に休憩が必要になったら、自由にホール外に出ることができる

こうすることにより、「クラシック音楽のコンサートはマナーが多くて息苦しい」と感じている健常者も、「子どもが静かに鑑賞できるか不安」という親御さんも、4歳以上であればあらゆる人が気兼ねなく楽しめる環境になっています。

点字プログラムに体感音響システム…音楽をより味わってもらうためのさまざまな工夫

コンサートホール隣のロビーは、休憩が必要になった人の癒しスペースとしても活躍。
受付やロビーには手話通訳者の姿も。 ?青柳聡 提供:東京文化会館

当日に東京文化会館へ足を運ぶと、受付でもらえるプログラムが一般的なクラシック音楽のコンサートのものとは少し趣きが異なり、イラストがたくさんあってとてもカラフルなことに気づきます。

プログラムの一部 提供:東京文化会館

「通常のプログラムはほぼ文字だけですが、自閉症や発達障害の方は文字から入ってくる情報が少ないため、ビジュアルがとても重要になるのだと学びました。そこで『リラックス・パフォーマンス』のプログラムの曲目解説はやさしい日本語で書くとともに、曲のイメージに合ったイラストをつけ、ビジュアルで曲の順番がわかるような紙面づくりを心がけました」

そう教えてくださったのは、本公演の制作を担当された東京文化会館・事業企画課事業係の杉山さん

ユニバーサルデザインのガイドラインに沿って、色覚異常のある人もわかりやすいような文字の大きさや配色になるよう、特別支援学校ワークショップの先生たちからのフィードバックをもとに試行錯誤で完成させたプログラムなのだとか。

(C)青柳聡 提供:東京文化会館

そのほかに点字プログラムや、読み上げ機能に対応したプログラムデータも用意。これらの情報は障害のある人のご家族や介助者のために、公演の約3週間前にはホームページに掲載したそうで、行き届いた配慮が感じられました。

客席には聴覚障害のある人のために、振動で音楽を感じられる体感音響システム「ボディソニック」という機材つきの座席が設けられました。また、スマートフォンのアプリを使用し、各々の聴覚特性に合わせて音量や音質を調節できるシステム「モバイルコネクト」など、各企業の協力により本公演のためにさまざまなサポートが試験導入されました。

「ボディソニック」体験の様子 (C)青柳聡 提供:東京文化会館

実はこの日、公演制作担当者や文化施設・団体職員、自治体職員向けの鑑賞サポート機材体験会が実施され、筆者も体験させていただけることに。
特に「ボディソニック」は体感のタイムラグがほとんどないことに感動! 「モバイルコネクト」は補聴器や人工内耳ユーザーの聞こえ方を想像しながらの疑似体験でしたが、アプリで音の大小だけでなく低音や高音の聴きやすさを自在に調節できるのがとても便利そうでした。

客席については、全体の7割程度が埋まるように調整したとのこと。その意図について杉山さんは次のように明かします。

「コロナ対策の入場制限も解除されましたし、売り上げのことを考慮して、埋めようと思えば客席を100%埋めてしまうこともできました。しかし、他人が近くにいると緊張してしまう方もいらっしゃいますから、お客様同士の間は座席を空けようと決めました。
座席の工夫といえば、ご自身の指定席以外に『退避席』という出入り口に近い席もご利用いただける形にしています。ホールの出入りが自由な公演ではありますが、出入りすることへの心理的抵抗がさらに少なくなくなれば、という期待を込めました」

「障害のある方のなかには、外出するのにも大変なご苦労をされている方も多くいらっしゃいます。それでも『リラックス・パフォーマンス』なら自分でもコンサートを楽しめるかも、と期待してわざわざお越しいただくのですから、お客様に最大限リラックスして、上質な音楽を味わってもらいたいのです」と、公演への思いを語る杉山さん。すべての準備はその一心からのものであるとのことでした。

おおらかな一体感に包まれた公演の様子

14時の開演を前に、客席のあちこちで子どもたちが走ったり、緊張からか興奮からか大声で笑いだす人がいたり。とてもラフな雰囲気で、すでに「これまで経験してきたクラシック音楽のコンサートとはまったく空気が違う」ということを肌で実感しました。

小林海都さん  (C)青柳聡 提供:東京文化会館

演奏は、これからの日本音楽界を担う実力派若手アーティストたち5名によって行われました。

ピアノは、東京文化会館で毎年開催されている東京音楽コンクールで第11回ピアノ部門第2位を受賞された小林海都さん。弦楽四重奏は、第9回弦楽部門第1位の岸本萌乃加さんらが結成したグループ「HONOカルテット」の皆さんです。

(第1ヴァイオリン:岸本萌乃加さん、第2ヴァイオリン:林周雅さん、ヴィオラ:長田健志さん、チェロ:蟹江慶行さん)

 
左から岸本萌乃加さん、林周雅さん、小林海都さん、長田健志さん、蟹江慶行さん  
(C)青柳聡 提供:東京文化会館

演奏の間には、音楽の喜びや楽しさを伝え、人と人を音楽で結びつける活動を行っている東京文化会館ワークショップ・リーダー、桜井しおりさんがナビゲーターとして舞台に登場。各曲の解説をしたり、簡単なアクティビティを挟んだりと、小さい子どもも最後まで飽きずに公演を鑑賞できるように進行を盛り上げます。

左が桜井しおりさん、右が手話通訳者の山崎薫さん
(C)青柳聡 提供:東京文化会館

当日演奏された曲は次のとおり。
ピアノ五重奏をはじめとしたクラシック音楽の魅力を伝えるため、各楽器の音色や、この楽器でこんな演奏ができる、というのがわかるように意識し、初心者でも上級者でも満足できるように各ジャンルから満遍なく選曲されたそうです。

1.  ムソルグスキー(加藤昌則編曲)/ 組曲『展覧会の絵』より「プロムナード」
2. エルガー(阿部海太郎編曲)/ 愛の挨拶12
3. 吉松隆 / アトム・ハーツ・クラブ・カルテット70より 第1・4楽章
4. ストラヴィンスキー(アゴスティ編曲)/ バレエ音楽『火の鳥』より「魔王カスチェイの凶悪な踊り」
5. ヨハン・シュトラウス2世 / 皇帝円舞曲 437(抜粋)
6. ポルディーニ / 踊る人形
7. ドビュッシー /『べルガマスク組曲』より第3曲「月の光」
8. アンダーソン / プリンク・プランク・プルンク
9. ドヴォルザーク / ピアノ五重奏曲第2番 イ長調81より 第3・4楽章


1曲目の「プロムナード」、2曲目の「愛の挨拶」と、出だしから有名どころの穏やかな曲が続くなか、観客の皆さんはなんとなく集中しきれない雰囲気でした。慣れない公演形態に、どういう姿勢で向き合うべきか戸惑っている人が多かったのかもしれません。(筆者もそうでした)

しかし、弦楽四重奏による3曲目の「アトム・ハーツ・クラブ・カルテット」に入った途端それまでの空気が一変。疾走感のあるクールなサウンド。激しく踊り、ときに風を切る弦の動き。演奏者の皆さんもエンジンがかかってきたようで、ホール中の意識がスッとステージに集中するのを感じました。

特に第4楽章のジャカジャカとしたブギウギ風のリズムは観客の心をとらえたようで、それまでキョロキョロと客席を眺めまわすばかりだった女の子も、手をくるくるとさせてノリにノっていた姿が印象的です。

ダンスするかのようにエモーショナルに体を動かして演奏する林さんの姿にワクワクとさせられた、「踊る人形」の演奏。 
(C)青柳聡 提供:東京文化会館

ピアノ独奏による7曲目の「月の光」は本公演で一番しっとりとした静かな曲。客席のざわめきが目立つタイミングではありましたが、聴く者に情景を豊かにイメージさせる小林さんの卓越した演奏技術のおかげで、集中を切らすことなく音の世界に浸れました。

(C)青柳聡 提供:東京文化会館

筆者は「リラックス・パフォーマンス」の趣旨を頭では理解していたつもりでしたが、実際に演奏が始まってからしばらくは、大声や手をたたく音がホールに響くたびにソワソワ、ハラハラと落ち着かない心境でした。

一般的なクラシック音楽のコンサートの鑑賞経験があるせいか、一観客ながら「これは大丈夫なのか?」「観客同士でトラブルになったらどうしよう」と心配だったのです。

しかし、皆さんどんなこともおおらかに受け止めていてひと安心。「そういうものなんだ」と割り切れたらざわめきにも慣れ、演奏を楽しめる態勢に。終わるころには観客の充足感がホールを包み込むようで、「こういうコンサートもいいなあ」としみじみ実感した60分間でした。

すべてのコンサートがこのような公演形態をとるべき、というわけではなく、選択肢のひとつとしてあっていい、ということ。

100%音楽に集中したいときには向きませんが、自然体で音楽と向き合いたい、人とのかかわりの中にある音楽を感じたい気分のときに「リラックス・パフォーマンス」を選びたいという人は、きっと少なくないはずです。

来場していたクラシック音楽が大好きだという5歳くらいの男の子とそのお母さんに感想をうかがうと、男の子は「『月の光』が一番よかった」「また来たい!」と満足げ。お母さんも「いつもコンサートでは静かにしなさい!と注意していますが、今日の公演はそのあたりが緩やかで子どももリラックスして聴けたみたいです」と笑顔を見せます。

また、杉山さんによれば、障害のある子どもをもつ親御さんからたくさんの喜びの声が届いたそう。

「障害のある息子とクラシックのコンサートへ行くなんて不可能だと諦めていたので、今日は本当に感動した。1曲目から涙が止まらなかった」

「いつもロビーのモニターから演奏を聴いていたわが子が、今日初めてホールの中で鑑賞できたのがうれしかった」

「リラックス・パフォーマンス」公演が、いかに障害のある人とそのご家族にとって得難い経験になりえたのかが伝わってきます。

東京文化会館の挑戦はまだ始まったばかり

「リラックス・パフォーマンス」公演は今後も毎年開催していく予定とのことで、次回の開催が待ち遠しい限り。
最後に、杉山さんは公演の意義についてこう話します。

「特別支援学校にお話を聞きにいって知ったことですが、私たちのような文化施設やアーティストが学校に出向く機会というのはあるものの、学校を卒業した途端にアートや文化的なモノから離れてしまうという方が多くいらっしゃるそうです。

音楽的なものに触れたいと思ったときに、周りに迷惑をかけないためにはカラオケに行くくらいしか選択肢がない、それは寂しい、という切実なお声をいただきました。

考えてみれば、今まで私たちは未就学児が入れるコンサートや、ゼロ歳から入れるワークショップなどさまざまな層へ向けた企画を実施してきましたが、大人で障害のある方にフィーチャーした企画はなかったなと。

そういった方や、その介助者・ご家族の方たちが、周りの目を気にせず安心して来られる場をつくりたい。目だけで、耳だけで楽しむだけではなく、肌から音が聞こえるくらいの距離感で音楽の醍醐味を味わってほしいと考えたのが本公演の開催の経緯です。これは公共文化施設である当会館の使命であると感じています。

まだ『リラックス・パフォーマンス』の取り組みは始まったばかり。コンテンツだけではなく情報を届ける仕組みやお迎えする体制も含めて、少しずつパワーアップしている最中です。

今は皆さんに来ていただいて、私たちがいろいろと教えていただく段階。皆さんの声がどんどん反映されていく公演ですので、ご興味があればぜひ鑑賞をご検討いただければうれしいですね」

「東京文化会館 リラックス・パフォーマンス~世代、障害を越えて楽しめるコンサート~」開催概要

日時2021年11月3日(水・祝)14:00~15:00
会場東京文化会館 小ホール
チケット料金一律1,100円 ※対象年齢4歳以上
主催東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館・アーツカウンシル東京
特別協力ゼンハイザージャパン株式会社、パイオニア株式会社、株式会社フルノシステムズ
お問い合わせ東京文化会館 事業係 03-3828-2111(代表)
公式ホームページhttps://www.t-bunka.jp/

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【東京文化会館】児童・青少年向け舞台公演「シアター・デビュー・プログラム」スタート! 12月18・19日「平 常×宮田 大『Hamlet』」、2月5・6日『虫めづる姫君』を上演

東京文化会館


東京文化会館が贈る新企画。一流アーティストを起用して、小学生から高校生向けに劇場で舞台芸術を初めて体験できる機会を新たに作ります。

青少年向けの公演やワークショップを多数開催している東京文化会館は、新しいプロジェクト「シアター・デビュー・プログラム」を始めます。クラシック音楽と他ジャンルがコラボレーションしたオリジナルの舞台作品を、一流アーティストを起用して小学生と中学・高校生に向け、企画・制作するプログラムです。
東京文化会館でミュージック・ワークショップや乳幼児向けコンサートを経験した子供達が小学生、中・高校生へと成長するに伴い、次のステップとして「舞台芸術」に出会い、「劇場」という空間を体験できるプログラムをお届けします。また、学校でのアウトリーチの実施や対象年齢を絞った招待枠を設定することで、幅広い児童・生徒が生の舞台に触れられる機会を創出していきます。

初回となる今年度は、12月18・19日に「平 常×宮田 大『Hamlet』」(中学生・高校生向け)、2022年2月5・6日に『虫めづる姫君』(小学生向け)を上演します。
 

Music Program TOKYO シアター・デビュー・プログラム
平 常×宮田 大「Hamlet ハムレット」〈2021年新演出〉

人形劇俳優とチェリストで織りなす、シェイクスピアの世界。
衝撃のコラボレーションが再び!

独自の表現方法を確立した人形劇俳優で演出家の平 常(たいらじょう)とクラシック音楽界の第一線で活躍するチェリスト、宮田 大によるコラボレーション。全ての役を独りで演じる平の真に迫る圧倒的な演技と登場人物の心理状況や場面をチェロで表現する宮田の奥深い演奏が見事に融合し、二人の芸術性が凝縮された本作品は、観客に新鮮な驚きと感動を呼び起こします。2016年に東京文化会館で初演を迎えた「Hamlet」の改訂版を、このたび中学・高校生向けに新制作。一流のアーティストによる舞台、そして、シェイクスピア文学とクラシック音楽の魅力を同時に体験することによって、子供たちの創造性、想像力を伸ばします。

【公演情報】
https://www.t-bunka.jp/stage/10855/

公演日:2021年12月18日(土)・19日(日)14:00開演
〈予定上演時間:約2時間(休憩1回を含む)〉
会場:東京文化会館 小ホール(JR上野駅公園口前)

脚本・演出・美術・人形操演:平 常
音楽構成・チェロ:宮田 大

【曲目】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007より「プレリュード」
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌより
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8より
ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ第3番 イ短調 RV43より
他、様々な作曲家の作品から選曲

【スタッフ】
黒衣:牛頭奈織美、新井彩冬実、荒川藍子
編曲:小林幸太郎
照明:望月太介(ASG)
音響:森 崇晃
舞台監督:上原伸二
演出助手:伊奈山明子

【チケット】
S席5,500円 A席4,400円 B席売切 25歳以下(全席共通)2,200円 18歳以下(全席共通)1,100円
東京文化会館チケットサービス他で販売中。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※やむを得ない事情により、内容が変更になる場合がございますので予めご了承ください。

【青少年招待】
対象:中学3年生・高校1年生
人数:各公演50名、合計100名(申込多数の場合は抽選)
応募期間:11月15日(月)~11月28日(日)
応募方法:東京文化会館ウェブサイトから(https://www.t-bunka.jp/stage/10855/

【あらすじ】
ハムレットの父であるデンマーク王が急死。王の弟クローディアスがハムレットの母であり王妃のガートルートと結婚し、デンマーク王の座に就く。父の死と母の再婚に憂い沈むハムレットは、ホレイショーから父の亡霊が現れると聞き、会いに行く。亡霊はハムレットに、自分はクローディアスに毒殺されたのだと語り、このことを決して許してはいけないと言い残す。ハムレットは苦悩の中、狂気を装い真実を突き止める決心をする。ハムレットに命を狙われていると悟ったクローディアスは殺害を企み…

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Music Program TOKYO シアター・デビュー・プログラム
虫めづる姫君〈新制作〉

舞踏とクラシック音楽で綴る斬新な平安絵巻
平安時代の短編集「堤中納言物語」に収められている、虫を愛する風変わりな姫君と彼女を取り巻く人々を描いた「虫めづる姫君」。
日本独自の舞踊スタイルである「舞踏」と、誰もが聞き覚えのある名曲を含むクラシック音楽のコラボレーションによって、全く新しい平安絵巻の世界が広がります。

【公演情報】
https://www.t-bunka.jp/stage/10729/
〈我妻恵美子(演出・振付・舞踏)による解説「舞踏って何?」掲載〉

公演日:2022年2月5日(土)・6日(日)15:00開演
〈予定上演時間:約1時間(休憩なし)〉
会場:東京文化会館 小ホール(JR上野駅公園口前)

演出・振付・舞踏:我妻恵美子
音楽監督・作編曲・ピアノ:加藤昌則
ソプラノ(語り部):三宅理恵
フルート:上野由恵 *第2回東京音楽コンクール木管部門第1位
クラリネット:濱崎由紀
チェロ:笹沼 樹 *第12回弦楽部門第2位
舞踏:塩谷智司、阿目虎南(燦然CAMP)

【曲目】
J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 二短調 BWV1043
グリーグ:『ペール・ギュント』第1組曲より「山の魔王の宮殿にて」
リー・ホイビー:蛇
加藤昌則:虫めづる姫君(世界初演)
他、様々な作曲家の作品から選曲

【スタッフ】
台本:ペヤンヌマキ
美術:松生紘子
衣裳:武田久美子
ヘアメイク:石原ももこ
照明:望月太介(ASG)
音響:末廣友紀(東京文化会館)
舞台監督:浅沼宣夫(ザ・スタッフ)
演出助手:伊奈山明子

【チケット】
小中学生(全席共通)1,100円 大人 S席3,300円 A席2,200円
東京文化会館チケットサービス他で11月6日(土)発売
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※やむを得ない事情により、内容が変更になる場合がございますので予めご了承ください。

【児童招待】
対象:小学校4年生
人数:各公演50名、合計100名(申込多数の場合は抽選)
応募期間:11月15日(月)~12月5日(日)
応募方法:東京文化会館ウェブサイトから(https://www.t-bunka.jp/stage/10729/

【あらすじ】
姫君は花や蝶を好み、美しくあるのが当たり前だった平安時代に、虫を愛し、身だしなみをまったく気にしない姫君がいました。侍女や両親が困りはててもどこ吹く風。
そんな姫君に興味を持った貴族の若者が、姫君をからかおうと恋の歌とともにカラクリの蛇を贈ります。受け取った姫君は、はたして!?

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【プロフィール】
平 常(「Hamlet」脚本・演出・美術・人形操演) TAIRA Jo

平 常 ©Daisuke Omori

ひとり芝居と人形劇を融合させた独自の表現方法を確立。脚本・演出・音楽・美術も手掛ける。「毛皮のマリー」(寺山修司原作)で日本人形劇大賞銀賞を最年少で受賞。オリジナル作品が厚生労働省より表彰されるなど受賞多数。2011年には外務省の主催により、日本人アーティストとして初めてパレスチナを巡回公演。現地の観客を熱狂させた。新国立劇場中劇場での「オズの魔法使い」など、多彩なレパートリーを全国各地で上演。東京文化会館舞台芸術創造事業「王女メディアの物語」(2014)、「Hamlet」(2016)、「SALOME」(2019)に出演、歌劇「400歳のカストラート(主演:藤木大地/朗読:大和田獏・大和田美帆)」(2020)を演出。「おはよう日本」、「ノンフィクションW」などのメディアでも度々特集が組まれるなど、各界からの注目を集めている。

宮田 大(「Hamlet」音楽構成・チェロ) MIYATA Dai

宮田 大

2009年、ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールにおいて、日本人として初めて優勝。これまでに参加した全てのコンクールで優勝を果たしている。その圧倒的な演奏は、作曲家や共演者からの支持が厚く、世界的指揮者・小澤征爾にも絶賛され、日本を代表するチェリストとして国際的な活動を繰り広げている。録音活動も活発で、2020年にギタリスト・大萩康司との初のデュオアルバム「Travelogue」。2019年にトーマス・ダウスゴー指揮、BBCスコッティッシュ交響楽団との共演による「エルガー:チェロ協奏曲」をリリース。(日本コロムビア)マスメディアでも「らららクラシック」「題名のない音楽会」「徹子の部屋」などへ出演している。使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1698年製A. ストラディヴァリウス“Cholmondeley”である。

我妻恵美子(「虫めづる姫君」演出・振付・舞踏) AGATSUMA Emiko

我妻恵美子 ©Naoko Kumagai

舞踏家、Agaxart代表。早稲田大学文学部を卒業と同時に舞踏集団・大駱駝艦に入艦、麿赤兒に師事。2020年の独立まで全ての作品に出演。2015年に自らの振付・演出作品「肉のうた」にて第46回舞踏批評家協会新人賞を受賞、「舞踏の一角に新風を吹き込んでいる」と評価を受ける。2019年、目黒区蟠龍寺にて舞踏と茶道のコラボレーション「をてらをどりをちゃ」を発表。2020年、台北国際芸術村の滞在芸術家として選出、舞踏ソロ作品「Future Temple」を発表し第39回 Battery Dance Festiva(l ニューヨーク)より日本代表として招聘される。舞踏指導の経歴は15年以上あり、早稲田大学、国立台北芸術大学、国立台南芸術大学等、日本と台湾のプロのパフォーマーに向けた講義やワークショップも行っている。外部作品としては「神なき国の騎士」(野村萬斎演出)出演、映画「検察側の罪人」(原田眞人監督)舞踏振付・出演等。

加藤昌則(「虫めづる姫君」音楽監督・作編曲・ピアノ) KATO Masanori

加藤昌則

作曲家・ピアニスト。東京藝術大学作曲科首席卒業、同大学大学院修了。作品はオペラ、管弦楽、声楽、合唱曲など幅広く、作品に新しい息吹を吹き込む創意あふれる編曲にも定評があり、多くのソリストに楽曲提供、共演ピアニストとしても評価が高い。王子ホール「銀座ぶらっとコンサートCaféシリーズ」(企画・ピアノ)、東京・春・音楽祭「ベンジャミン・ブリテンの世界」(企画・構成)、など、独自の視点、切り口で企画する公演やクラシック講座などのプロデュース力にも注目を集めている。作品は2012年オペラ「白虎」(第11回佐川吉男音楽賞)、2018年「Sixteen Montage」(セントラル愛知響委嘱作品)など。2016年よりNHK-FM「鍵盤のつばさ」パーソナリティーを担当。2019年4月長野市芸術館レジデント・プロデューサーに就任。NHK2020応援ソング「パプリカ」の合唱編曲を手掛けている。

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主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館・アーツカウンシル東京
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会/一般財団法人地域創造

 

記事提供:ココシル上野


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御朱印が源氏物語絵巻に!? 4枚続きの特別御朱印の授与を開始|小野照崎神社


小野照崎神社、2021年の実りを感謝する特別御朱印を2ヶ月連続で授与

852年に創建、東京の入谷に鎮座する 小野照崎神社(東京都台東区下谷 2丁目13-14)は、秋の祭礼を描いた、絵柄がつながる2つの特別御朱印の授与を開始しました。
こちらの御朱印は「源氏物語絵巻」の技法用いて描かれた2つの御朱印がつながり、4面ひと続きの「絵巻屏風」を模したあしらいとなっております。

 

・4面続きの「絵巻屏風」特別御朱印

10月は宮中にて「神嘗祭(かんなめさい)」、11月は「新嘗祭(にいなめさい)」と、今年の実りを感謝する大事なお祭りが続きます。
この祭礼に際し、ご参拝のおしるしの御朱印も、2か月合わせて2つのお祭りの絵柄がつながる【4面の特別御朱印】という形で奉製を致しました。

片面には朱印と日付を、もう片面には奉祝の祝詞を配し、帳面への押印の後「透かし紙」を貼り合わせる二層式の特別な御朱印になっております。

祭礼の様子を分かり易く絵で伝える「透かし紙」には、二千円札にも描かれている平安時代の名作「源氏物語絵巻」の技法を採用。ところどころに絵巻物をオマージュしたあしらいを散りばめています。
2つの御朱印をつなげると、4面続きの豪華な「屏風絵巻」に変化します。

「絵巻屏風」特別御朱印の他にも、稲穂とススキをモチーフに飾り紙をあしらった「みのり」「むすび」の特別御朱印もご用意しております。

(「みのり」特別御朱印(左側) 10月1日~11月末日まで/「むすび」特別御朱印(右側)11月1日~末日まで 各800円)

宮中祭祀や神社の恒例のお祭りは外部に非公開の場面も多いですが、国の基となる大事なお祭りです。
御朱印や記事を通して身近に感じていただければ幸いです。

 

【紹介動画】

 

・「神嘗祭(かんなめさい)」奉祝御朱印(右2面)

【初穂料】 1,000 円 【授与期間】10月1日~11月末日まで

 

・「新嘗祭(にいなさい)」特別御朱印(左2面)

【初穂料】 1,000 円 【授与期間】11月1日~末日まで

 

・10月・11月は特別な月?

日本人は昔から、お米を「神様から頂いた食べ物」として大切にしてきました。
宮中や各地の神社においても、年間を通して稲にまつわる祭事や行事がたくさんあります。

秋は収穫の季節。
10月は「神嘗祭(かんなめさい)」、11月は「新嘗祭(にいなめさい)」と、今年の実りを感謝する国の基となる大事なお祭りが続きます。

10月の「神嘗祭」は、天皇陛下が皇居でお育てになられたお米を収穫。八百万の神々に先駆けて、天照大御神の鎮まる伊勢の「神宮」と、皇居の「賢所(かしこどころ)」にお供えして今年の豊穣への感謝を捧げるお祭りです。

11月の「新嘗祭」は、宮中にて天皇陛下自ら新穀を八百万の神々にお供えし収穫への感謝を捧げ、祭儀の中で神々をもてなします。お供え物を共に食することで絆を深め、神様のお力をいただく、恒例の宮中祭祀の中でも最も重要なお祭りでもあります。

10月・11月は、秋の豊作を感謝する国を挙げてのお祭りが2ヶ月にわたって行われる神社にとっても特別な月。

御朱印も祭礼の様子をわかりやすく絵で伝え、今月、来月と合わせて、2つのお祭りがつながる【4面の特別御朱印】という形で奉製致しました。

宮中祭祀や神社の恒例のお祭りは外部に非公開の場面も多いですが、国の基となる大事なお祭りです。
御朱印や記事を通して身近に感じていただければ幸いです。

 

・「月参り」と「芸術・芸能・仕事」の神様

当社では「月参り」のおしるしに、日本画の挿絵をあしらった月毎に変わる「2種類の御朱印」をご用意しております。

https://onoteru.or.jp/goshuin/

「月参り」という形で月に一度か二度、日を決めて参拝をすることで、親しくご神徳を戴きながらも自身の心を整え、心新たに日常に向かってゆく。

これは、より良い一年を過ごすための日本人の知恵であり、古来より続く信仰の形でもあります。

https://onoteru.or.jp/trip-season/r310/

また、毎月のお参りが難しい方にも、生活の中で親しく神社を感じて頂ければと、月毎に変わる「2種類の待ち受け壁紙」も無料で配布しております。

芸術芸能の神様をお祀りする神社ということで、毎月お楽しみにして頂けるような趣向を凝らしたものとなっております。

今月も穏やかな秋の陽気をいただかれ、ご参拝での手を合わされるひとときが自身のこころに想いを致す、健やかな時間となりますように。

皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

 

・【小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)】

台東区入谷に鎮座する神社。平安時代初期の政治家でありマルチアーティストである小野篁命(おののたかむらのみこと)をご祭神としてお祀りしている。852年に上野照崎の地に創建され、江戸時代、寛永寺の建立とともに現在の地に遷される。境内に鎮座する富士山から運んだ溶岩で築き上げた「富士塚」は重要有形民俗文化財に指定。大祓と富士山の開山に合わせた6月30日と7月1日の例祭には一般の登拝が可能。本殿は、関東大震災、東京大空襲という2度の大火を免れ、正面部分は江戸時代後期のものとされている。
例大祭は毎年5月19日に一番近い週末に実施。

また、国民的俳優である故・渥美清氏ゆかりの神社としても知られている。渥美氏がまだ無名だった頃、煙草を断つので役を下さいと願掛け。直後に映画『男はつらいよ』シリーズの主役に抜擢された逸話がある。

小野照崎神社 公式サイト https://onoteru.or.jp/
公式Instagram  https://www.instagram.com/onoterupr/
公式Twitter  https://twitter.com/onoterupr
公式Youtube  https://www.youtube.com/channel/UCQYipGvbPMMZYj8DDynBXFw

 

 

記事提供:ココシル上野


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