【会場レポ】「エゴン・シーレ展」が開幕。人間の内面を鮮烈に描いた夭折の天才、約30年ぶりの回顧展

東京都美術館

 

世紀末ウィーンを代表する最も重要な画家の一人、エゴン・シーレ(1890-1918)の大規模展「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」が2023年1月26日、東京・上野の東京都美術館で開幕しました。

展示風景、会場入口
展示風景
エゴン・シーレ《悲しみの女》1912年、油彩、レオポルド美術館蔵
エゴン・シーレ《吹き荒れる風の中の秋の木(冬の木)》1912年、油彩、レオポルド美術館蔵
エゴン・シーレ《闘士》1913年、水彩、個人蔵
展示風景
展示風景

東京では約30年ぶりとなる、夭折の天才エゴン・シーレの回顧展

19世紀末から20世紀初頭、歴史上まれにみる芸術の爛熟期を迎えたウィーンにおいて華々しく活躍し、10年余りの短い画業にもかかわらず美術史にその名が燦然と輝く画家、エゴン・シーレ

幼少期から絵のセンスの片鱗をみせていたシーレは1906年、難関のウィーン美術アカデミーに学年最年少である16歳で特別入学。翌年に、同じく世紀末ウィーン美術を代表する画家であるグスタフ・クリムト(1862-1918)に見出され、大きな影響を受けます。

1909年にはアカデミーの保守的な体制に反発して自主退学し、友人らと「新芸術家集団」を結成。革新的な作品を世に送り続け、1918年には第49回ウィーン分離派展で成功を収めますが、同年、28歳でスペイン風邪に侵され病死しました。

当時の常識にとらわれないスキャンダラスな創作活動が批判を浴び逮捕、猥雑だと判断された作品が焼却処分されるなど、その生涯には失望や苦悩がつきまとったものの、圧倒的な表現力で人間の精神性、生と死、性を生々しく描き出したシーレの作品は、今も人々を惹きつけて止みません。

展示風景、自身のアトリエでポーズをとる20歳のエゴン・シーレ

「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」は、シーレ作品の世界有数のコレクションをもち、「エゴン・シーレの殿堂」として知られるウィーンのレオポルド美術館の所蔵作品を中心に、シーレの油彩画、ドローイングなど合わせて50点を通して、シーレの生涯と作品を振り返る回顧展。

クリムト、モーザー、ココシュカなど、同時代の画家たちの作品65点もあわせて紹介されています。

コレクションは年代順、全14章のテーマごとに展示されていました。

人間の内面の探求を続けたシーレの代表作《ほおずきの実のある自画像》が来日!

出展作品をいくつかご紹介します。

本展の目玉は、シーレが22歳のときに制作した《ほおずきの実のある自画像》(1912)。シーレの自画像で最もよく知られた代名詞的作品です。

エゴン・シーレ《ほおずきの実のある自画像》1912年、油彩、レオポルド美術館蔵

ほおずきの蔓と人物の斜めの姿勢が織りなす構図が生み出す、引き絞るような緊張感。背景の白、服、髪、目の黒、ほおずきの赤の対比が凛とした美しさを構成する一方で、青ざめた顔には赤や緑といった色彩も大胆に配され、それが奇妙にいきいきと映ります。

鑑賞者へ向ける眼差しは挑発か拒絶か。つぐんだ口元は気取っているようにも、言葉を飲み込んでいるようにも感じられ、明確なナルシシズムと不安定な感情のゆらぎをナイーブな感受性で見事に表現しています。

1910年頃、シーレは師であるクリムトの影響から脱却し、不安定なフォルムや表情豊かな線描、鮮烈な色彩などを特徴とする表現主義的な無二の画風を確立していました。本作はその画風が円熟期を迎えた頃の名品です。

よく見ると、本作の画面の切り取り方とポーズは、現代の“自撮り” 文化でよく目にするものだと気づきます。

レオポルト美術館の館長によると、レオポルト美術館へシーレ作品を鑑賞しに来る若者が増えているとのこと。自撮りで自己表現を行う彼らにとって、人間のアイデンティティやセクシュアリティ、精神性といった「自我」に関する思索を、肉体と精神をさらけ出しながら視覚的に実践していったシーレによる自画像から受けるインスピレーションは鮮烈なものなのかもしれません。そういった意味で、シーレは極めて現代性をもつ画家と言えそうです。

なお、《ほおずきの実のある自画像》と、本展には出展されていませんが、シーレの当時の恋人でありミューズであった女性をモデルにした《ヴァリーの肖像》(1912)が対となるよう制作されているため、ご存じない方はぜひ調べてみてください。

エゴン・シーレ《自分を見つめる人II(死と男)》、1911年、油彩、レオポルド美術館蔵

きょうだいの死産や早世が度重なり、14歳のときに敬愛する父が亡くなるなど、シーレにとって死は幼い頃から身近なものだった影響もあるのか、シーレは「全ては生きながらに死んでいる」という死生観をもっていました。「死」はシーレの画業において重要なテーマであり、不穏な死の気配が取り入れられた作品も多いです。

《自分を見つめる人II(死と男)》(1911)は、そんなシーレがまさに「死」を正面から表現した作品。シーレの自画像はしばしば2人の人物として描かれている場合があり、本作も瞑想にふけるように目を閉じた画家本人を、死神や幽霊のような風貌の存在が囲い込むように立っています。近づく死の運命に焦っているようにも、運命をすでに受け入れているかのようにも感じますが、下から伸びる第三者の手が不気味な印象を強めています。

展示解説によると、本作は分裂のイメージを用いた自己内省を試みているとのこと。《ほおずきの実のある自画像》からもわかるように、シーレの自画像はほとんど背景が描かれていません。クリムト的な装飾的画風の逆をいく、ひたすら内へ内へ、徹底した自己探求や自己内省にシーレの関心が向かっていることをうかがわせます。

エゴン・シーレ《母と子》1912年、油彩、レオポルド美術館蔵
エゴン・シーレ《母と二人の子ども Ⅱ》1915年、油彩、レオポルド美術館蔵

また、シーレは「母と子」というモチーフも繰り返し用いています。一般的には愛や平和をイメージする母子像ですが、シーレの《母と子》(1912)、《母と二人の子ども Ⅱ》(1915)はいずれも愛や平和というより、こちらも死や恐怖、悲しみ、失意といった不穏さを強調。表情づけの巧みさだけでなく、激しい筆致と陰鬱な色彩に、一歩引いてしまうようなヒリつく凄みを感じました。伝統的な母子像のイメージを打ち破るシーレらしい展開といえるでしょう。

エゴン・シーレ《赤い靴下留めをして横たわる女》1913年、鉛筆、グワッシュ、レオポルド美術館蔵

そのほか、見逃せないのがシーレの類まれなデッサン力と線の表現力を堪能できる裸婦像のドローイングです。

エゴン・シーレ《しゃがむ裸の少女》1914年、黒チョーク、グワッシュ、レオポルド美術館蔵

「あらゆる肉体から発せられる光」を描こうとし、また美的に昇華しない過激な「性」を描写していたシーレにとって、裸婦像も極めて重要なモチーフでした。伝統的な裸婦像といえば、立つか横たわるかのポーズで描かれますが、シーレ作品の裸婦の多くは膝を抱えたり、うずくまったり、極端にねじったりと、バラエティに富んでいるのが特徴。

彼女たちの肉体はときに苦悶が伝わってくるほど追い詰められた態勢になりますが、それがいかにも美しく、生々しく映るのが不思議です。シーレの描く線の確信性は、自らの肉体を限界まで屈曲させるなど、シーレ自身が行った容赦ない身体性の探求が支えていることは疑いようもありません。

床や背景を排除し、人物の周りの余白を残すことで空間性を否定している画面構成も面白いところです。

エゴン・シーレ《リボンをつけた横たわる少女》1918年、黒チョーク、レオポルド美術館蔵

特に目を引きつけられたのは後年のドローイング。黒チョークによる表現力豊かな輪郭線とわずかなグラデーションによってモデルを探求していますが、その迷いのない線とシルエットの実に美しいこと。《リボンをつけた横たわる少女》(1918)のように複雑な姿勢も最低限と言えるレベルの筆致でスケッチしているのもかかわらず、これだけで一つの芸術作品といえるような完成度の高さです。

シーレが学年最年少でアカデミーに特別入学できたという、その才能の説得力がありますので、ぜひチェックしてみてください。

エゴン・シーレ《装飾的な背景の前に置かれた様式化された花》1908年、油彩、金と銀の顔料、レオポルド美術館蔵

正方形のカンヴァスや背景に金や銀を用いる手法といった、クリムトの影響が如実に表れている《装飾的な背景の前に置かれた様式化された花》(1908)や、それより以前のアカデミー時代など、シーレが独自の画風を確立する前の初期の作品もいくつか紹介されていました。画家が羽化する道程と、画風を確立した後も強迫観念的な探求心で絶え間なく様式を変化させていった様子をじっくり追っていけます。

クリムトやモーザ―など、世紀末ウィーンの美術を彩った画家たち

グスタフ・クリムト《赤い背景の前のケープと帽子をかぶった婦人》1897/98年、油彩、クリムト財団蔵

先述のように、本展はシーレ作品をメインに据えつつ、シーレの師であるクリムトはもちろん、クリムトとともにウィーン分離派を創設し、風景画やグラフィックアートを得意としたコロマン・モーザー(1868-1918)、オーストリア表現主義の最初の画家に位置付けられ、近年再評価が進んでいるリヒャルト・ゲルストル(1883-1908)、シーレと同じくウィーンの表現主義を代表する巨匠オスカー・ココシュカ(1886-1980)といった、シーレと関連性のあるウィーンの画家たちの作品が集結。ウィーン美術の黄金時代の流れのなか、いかにしてシーレが傑出したのか、その背景が見えてくるでしょう。

アルビン・エッガー=リンツ《祈る少女 聖なる墓、断片Ⅱ》1900/01年、油彩、レオポルド美術館蔵
カール・モル《ハイリゲンシュタットの聖ミヒャエル教会》1902年、多色木版、レオポルド美術館蔵
リヒャルド・ゲルストル《田舎の二人》1908年、油彩、レオポルド美術館蔵
コロマン・モーザ―《キンセンカ》1909年、油彩、レオポルド美術館蔵
グスタフ・クリムト《シェーンブルン庭園風景》1916年、油彩、レオポルト美術館寄託(個人蔵)

シーレ作品がもつ現代性は、100年経った今も損なわれていません。

あらためて、本展は夭折の天才画家エゴン・シーレの作品が50点集結した大変貴重な機会です。ぜひ足を運んで、シーレの震えるように挑発的で繊細な感性に触れるとともに、世紀末ウィーンに満ちていた創造のエネルギーを体感してみてください。

「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」概要

会期 2023年1月26日 (木) ~ 4月9日 (日) ※会期は変更になる場合があります。
会場 東京都美術館(東京・上野公園)
開室時間 9:30~17:30、金曜日は20:00まで (入室は閉室の30分前まで)
休室日 月曜日
観覧料 【日時指定予約制】
一般 2,200円、大学生・専門学校生 1,300円、65歳以上 1,500円、平日限定ペア割 3,600円

※詳細は公式サイトのチケットページでご確認ください
https://www.egonschiele2023.jp/ticket.html

主催 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、朝日新聞社、フジテレビジョン
後援 オーストリア大使館、オーストリア文化フォーラム東京
お問い合わせ ハローダイヤル 050-5541-8600 (全日/9:00~20:00)
展覧会公式サイト https://www.egonschiele2023.jp

※記事の内容は取材日(2023/1/25)時点のものです。最新の情報は展覧会公式サイト等でご確認ください。

 

記事提供:ココシル上野


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人気漫画を原作としたマーダーミステリーを舞台化 舞台「LIAR GAME murder mystery」公演決定!

全日、全て異なるキャストで公演 3月7日(火)~12日(日) 飛行船シアターにて現地公演/リアルタイム配信

株式会社バンダイナムコアミューズメント 、株式会社ABCアニメーションは、舞台「LIAR GAME murder mystery(ライアーゲーム マーダーミステリー)」を2023年3月7日(火)~12日(日)に東京・上野の飛行船シアターにて公演します。

【公式サイト】https://bandainamco-am.co.jp/event/others/liargame_murdermystery/
チケットは2月4日(土)10時より「カンフェティ」にて、現地公演チケットと配信チケットを販売します。
配信チケットの詳細は後日公式サイトにて発表します。

【チケット販売サイト】http://confetti-web.com/murdermystery/

 

株式会社ABCアニメーションがシナリオ・設定などの制作、株式会社バンダイナムコアミューズメントがコンテンツの舞台版製作やパブリッシングを担当し、IPやメディアとのコラボレーションによってリアルエンターテインメントの可能性を広げます。

「マーダーミステリー」とは、複数の参加者が事前に与えられた設定や配役にのっとり、メンバー全員での議論や少人数の密談を繰り広げながら架空の殺人事件の真犯人を探すゲームです。プレイヤーとして楽しむこともさることながら、第三者目線で「マーダーミステリー」を楽しみ、本公演後の感想戦で出演者の感想を聞くことができる舞台コンテンツとしても人気を集めています。2021年12月3日(金)~5日(日)には舞台版『マーダー☆ミステリー〜探偵・斑目瑞男の事件簿〜』を、浅草花劇場(東京都台東区)にて上演。現地公演とあわせてリアルタイム配信も行いました。今回の公演では人気漫画「ライアーゲーム」を原作として更にパワーアップした舞台版マーダーミステリーを上演します。

舞台「LIAR GAME murder mystery」は、ライアーゲームトーナメント事務局、通称、LGT事務局を名乗る謎の組織からの招待状を受けた者たちが集結するところから話が始まります。原作でお馴染みの騙し合いのゲームを行う中、殺人事件が発覚。「マーダーミステリー」へと進行していきます。台本なしセリフなし、キャストにあらかじめ用意されているのは配役の設定のみ・・・という演出のなか、議論を重ね推理をし、時間内に真犯人を見つけ出すべくゲームを進行していきます。「マーダーミステリー」のプレイヤー同士の心理戦や騙し合いといった本来の面白さに加え、キャストの表情や演技力、アドリブをリアルタイムで感じることができ、プレイヤー視点とは異なる広い視野で「マーダーミステリー」を楽しむことができるのが魅力の一つです。「マーダーミステリー」の前に行われる「ライアーゲーム」でも、プレイヤー同士の騙し合いや勝つための作戦、騙しだまされた際のリアクションにも注目です。

 

一度真犯人を知ってしまうと再びプレイすることはできない「マーダーミステリー」の特性上、前回公演と同じく全日すべて異なるキャストで上演します。また、昼と夜の公演ではそれぞれシナリオも異なるため、キャストはそのままに異なる舞台をお楽しみいただけます。

設定は同じでもキャストの演技やアドリブ、進行内容によって、毎回異なる舞台を楽しむことができ、真犯人を解き明かすことができるかどうかもさることながら、時には想定を超えた意外なエンディングを迎えることも??内容やセリフ、結末も、すべて当日のキャストによって作り上げられる舞台をぜひお楽しみください。

©️甲斐谷忍/集英社・舞台「LIAR GAME murder mystery」製作委員会

 

■公演概要
公演名 舞台「LIAR GAME murder mystery」
期間  2023年3月7(火) ~ 12日(日) 全12公演(昼・夜)
会場  飛行船シアター(東京都台東区東上野)※オンライン同時配信あり
公式サイトURL https://bandainamco-am.co.jp/event/others/liargame_murdermystery/

 

【公演スケジュール】
3月 7日(火)13時開演/18時半開演
3月 8日(水)13時開演/18時半開演
3月 9日(木)13時開演/18時半開演
3月10日(金)13時開演/18時半開演
3月11日(土)13時開演/18時半開演
3月12日(日)12時開演/17時開演
※全公演生配信(アーカイブあり)を予定しています。配信に関する詳細は後日公式サイトよりお知らせします。

 

【公演チケット】(本公演+感想戦)
SS席(前方1列目~3列目) 13,500
S席  11,000円
A席  8,800円
受付期間:2月4日(土) 10時~
※先着順での販売です。あらかじめご了承ください。
※お一人さま2枚まで申込み可能です。

【配信チケット 】
配信チケット(本公演+感想戦)3,500円 
受付期間:3月4日(土) 10時~

【チケットのお申し込み先】
http://confetti-web.com/murdermystery/

 

【グッズラインアップ】
●公演パンフレット:3,500円(フルカラー48P予定)
●2L判ブロマイドセット:1,200円(3枚入り)
●L判ブロマイドセット:2,500円(10枚セット)
※一部のキャストを除きブロマイドを販売します。
●Blu-ray:12,000円
昼公演・夜公演を1セットにした2枚組のBlu-rayです。
火曜日〜日曜日まで各曜日で1セットずつ販売、計6種類のBlu-rayを販売します。

 

■ストーリー(昼公演)
<廃遊園地の人形館殺人事件>
ライアーゲームトーナメント事務局、
通称、LGT事務局を名乗る謎の組織からの招待状を受けた者たちが、潰れた遊園地の『人形館』へと集まった。
夢や希望といった、光に満ちた遊園地の面影は、もはやない。
ここで、これから行われるのは、悪意とぎまんに満ちた騙し合いなのだ……。
そして今、ライアーゲームトーナメント事務局の指図によって、再び一同が集結したのだった。

 

■キャラクター(昼公演)
・園長    社長の実子。若くして園長を任されたが放漫経営で遊園地を潰した張本人。
・経理    遊園地の経理を担当。中間管理職として気苦労が絶えなかったマジメなタイプ。
・設備    遊園地の安全点検から蛍光灯の交換まで細かいところまで几帳面な気遣いの人。
・受付    遊園地のアトラクション受付のまとめ役。弾ける笑顔で好奇心旺盛な行動派。
・着ぐるみ  着ぐるみの”中の人“を担当するが、”中の人”などいないが信条。ユニークでムードメーカー。
・ダンサー  パレードダンサーを担当。奔放で夢見がちミステリアスで、夢みたいなことばかり言っている。
・人形師   遊園地からの依頼で、多くの人形や着ぐるみを制作してきた下請け業者。一途でひたむき。

・社長(被害者)  グループ会社の帝王。冷酷でいくつもの事業を見捨てて、多くの人に恨まれた。

 

■ストーリー(夜公演)
<ある孤島の洋館殺人事件>
目隠しされ、船に乗せられた先にあったのは、リゾート開発に失敗した絶海の孤島だった。
孤島に集められた者たちは皆この島に縁故のある者たちだ。
かつて、一族の家長が亡くなった時、一族の財産であったこの島を売り払ったのだ。
リゾート開発という華々しい未来図にのぼせて。のしかかる莫大な相続税にせまられて。一族の未来を想って。
皆が皆、それぞれの思いで、この島と決別したのだ。
そして今、ライアーゲームトーナメント事務局の指図によって、再び一族が集結したのだった。

 

■キャラクター(夜公演)
・長男/長女  若くして先代からリゾート開発を引き継いだが経営の才能がなく大失敗。すべてを失った。
・養子  控えめで世渡り上手。一族の誰にも恨まれずにやってきたつもり。もめ事は仲裁するタイプ。
・従弟/従妹 一族の財力で学業を積むも、一族の権力からは距離を置いてきた自由人。
・金庫番 一族の土地・財産などを管理してきた。失敗したリゾート計画には反対の立場だった。
・執事/メイド  洋館の雑務をこなし、一族から可愛がられていた。幸も不幸も、あるがままに受け入れてきた。
・弁護人  一族の顧問弁護士で、管財人として一族の資産の整理してきた。法がすべて、法こそ秩序。
・庭師 庭や館内の雑務をこなしてきた。役目を果たせばきっと報われると信じている。気は優しくて力持ち。

・先代当主(死去) リゾート開発事業で財を築き、皆から尊敬されていた。
長男/長女に事業を引き継ぐと持病で死んでしまった。
・次男(音信不通) 幼少期から家族に甘やかされてきた。お調子者無責任で能天気だが、行動力はある。

 

■出演キャスト(五十音順)

【3月7日(火)出演者(五十音順)】
礒部花凜/小泉萌香/西葉瑞希/佐藤日向/船戸ゆり絵/星守紗凪/吉宮瑠織

【3月8日(水)出演者(五十音順)】
天木じゅん/大和田南那/空野青空(でんぱ組.inc/ARCANA PROJECT)/中川美音/水野絵梨奈 /Leola/他

【3月9日(木)出演者(五十音順)】
石井陽菜/石飛恵里花/河内美里/白石まゆみ/他

【3月10日(金)出演者(五十音順)】
蒼井翔太/神尾晋一郎/少年T/髙木俊/他

【3月11日(土)出演者(五十音順)】
SKE48 チームKⅡ:青木莉樺/岡本彩夏/日高優月
SKE48 チームE:鎌田菜月/谷真理佳/林美澪
SKE48 11期研究生:原優寧

【3月12日(日)出演者(五十音順)】
明坂聡美/谷口賢志/富田翔/松崎史也/吉本実憂/他

【進行役】
青木たつや(全ステージ出演)

 

■スタッフ
原作:甲斐谷忍「LIAR GAME」(集英社 ヤングジャンプコミックス刊)
ゲーム企画・監修:眞形隆之
脚本:眞形隆之/しゃみずい
演出:扇田賢(ボブジャックシアター)
舞台監督:伊藤清一(イトウ企画)
演出部:尾花宏行
美術:石倉研史郎(TEN WORKS)
照明:樋口かほる(六工房)
照明オペレーター:秋谷優(六工房)
音響:長柄篤弘(ステージオフィス)/早川迪(ステージオフィス)/出口史歩(RESON)
映像製作:坂内友樹(ビッグバンバン)/Ume(ビッグバンバン)/吉田絢音(ビッグバンバン)
衣裳:沼崎和真(Revelten)
衣裳進行:田所莉奈/伊藤優理(GOSHIKI)
ヘアメイク:工藤聡美/黒田はるな
配信:murasaki(AgGraph)/鹿島有乃
映像収録:渡邉和弘 /安田慎 /田中亮平
スチール:小池博
宣伝美術:藤尾勘太郎
票券:カンフェティ
楽屋スタッフ:小野智美
当日運営:田中翔太/足立裕里/庭山美保/上城友幸/川崎歩(歩夢企画)/吉田爽香
制作進行・物販進行:秋山良介(De-LIGHT)
制作統括:林修司(ピウス)
キャスティング:北村かずや(ビーオネスト)/林修司(ピウス)/
夏樹弘(De-LIGHT)/篠原功(演劇集団SINK)
アソシエイトプロデューサー:西元魁(バンダイナムコアミューズメント)/龍川拓美(ABCアニメーション)
プロデューサー:大野聡(バンダイナムコアミューズメント)/安井一成(ABCアニメーション)
製作:ピウス
製作協力:De-LIGHT
企画・主催:バンダイナムコアミューズメント/ABCアニメーション

©甲斐谷忍/集英社・舞台「LIAR GAME murder mystery」製作委員会

 

【ライアーゲームとは?】
甲斐谷忍原作、週刊ヤングジャンプ誌上で2005年~2015年まで連載。
「ライアーゲーム」という名のギャンブルの賞金をめぐって登場人物たちの緊張感溢れる心理戦が描かれる。
テレビドラマは2007年にフジテレビで放映。その後映画化。リメイク版が韓国でも2014年に放映された。
現在まで続く「デスゲーム」ブームを作った作品のひとつ。
2011年にコミックス発行部数500万部突破 劇場版第一弾興行収入23億円 劇場版第二弾興行収入21億円

 

【マーダーミステリーとは?】
殺人などの事件が起きたシナリオが用意され、参加者は物語の登場人物となって犯人を探し出す(犯人役の人は逃げ切る)ことを目的として会話をしながらゲームを進めます。
それぞれの役柄のバックボーンや事件当日の行動などがシナリオとして用意されており、まさに自分自身が推理小説の世界に入ったような体験ができます。各シナリオは一度体験するとすべての謎が解けてしまうので一生に一度しかプレイできないことも特徴です。

 

※本記事の情報は、発表日現在のものです。発表後予告なしに内容が変更されることがあります。あらかじめご了承ください。
※画像はイメージです。
©Bandai Namco Amusement Inc.

 

記事提供:ココシル上野


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