「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」(国立科学博物館)レポート。圧倒的パワーや猛毒など、危険生物たちの“必殺技”に焦点を当てた知的好奇心をくすぐる展覧会

国立科学博物館
展示風景

動物や恐竜、神話生物などの強さを対戦形式で紹介・考察する、いわゆる「バトル図鑑」が近年高い人気を集めています。「世界最強の動物は?」「アフリカゾウでしょ」「いや、なんだかんだ言ってカバが強い」——そうした議論は、好奇心旺盛な子どもはもちろん、大人も思わず白熱する楽しい話題のひとつです。

強大なパワー、鋭い牙、猛毒、電撃。人間が太刀打ちできない、危険生物たちの驚異的な能力。それは、獲物を狩るため、身を守るために進化の中で身につけてきた“必殺技”とも呼べる能力です。

そんな必殺技に焦点を当て、危険生物の驚くべき生態から身近な生物が秘める危険性までを科学の視点から解き明かす特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」が、東京・上野の国立科学博物館で開催中です。「最強」をめぐる議論にも、新たな視点を与えてくれるかもしれません。(会期は2026年6月14日まで)

会場入り口
展示風景
展示風景

会場のデザインコンセプトは、“危険生物の驚異的な能力を探る禁断の研究所(ラボ)”です。既存の分類群ではなく、必殺技を基準に危険生物を8タイプ(型)で分類。貴重な標本、精巧なCG、学びにつながる模型、迫力満点の資料映像など、多角的な手法を駆使して紹介しています。

■展示構成
エリアA「肉弾攻撃系危険生物」
ラボ1. パワーファイター型
ラボ2. キラーバイト型
ラボ3. 武装型
ラボ4. 大群型

エリアB「特殊攻撃系危険生物」
ラボ5. 猛毒型
ラボ6. 化学攻撃型
ラボ7. 電撃型
ラボ8. 吸血型

KEEP OUTテープが張り巡らされ、アンダーグラウンドな雰囲気が漂う危険生物研究所。

基本的に、生物1種につき必殺技1種を紹介しており、それぞれの技名は各分野の担当学芸員が本展のために名付けたそう。思わず口に出したくなるかっこいい技名から、ダジャレっぽいもの、直球すぎるものまで、担当者の個性が光ります。

オオアリクイの必殺技は「死の抱擁」と非常に詩的。

また、国内外で起こった危険生物による実際の事件を新聞風に取り上げた「アニマル新聞 超危険生物事件簿」の展示や、タイプ別に設定されたカードゲーム風のアイコンなど、子供心をくすぐるディティールの凝り方にも注目です。

アニマル新聞の展示

「パワーファイター型」の展示は、とりわけ迫力満点。アフリカゾウを筆頭に、オオアナコンダやヒクイドリなど、小細工を必要としない圧倒的な体格やパワーが脅威となる生物が登場します。

「パワーファイター型」アフリカゾウの全身骨格標本(多摩動物公園で飼育された「タマオ」のもの)/国立科学博物館蔵

たとえば、アフリカゾウは鼻を一振りするだけのシンプルな必殺技「ノーズ・パワーボム」で大打撃を与えます。その要となる鼻は長さ2m、重量150kgにも達し、骨がなく、すべて筋肉で構成されているのが特徴。ヒトの全身分の数に相当する9万本程度の筋繊維の束が集まり、複雑な伸縮を可能にしています。さらに、内部の体液量を変化させて圧力を調整する、いわば油圧のような仕組みによって硬さや形も自在に変えられるそう。そのため、単純なパワーだけではない、ニワトリの卵をつまめるほどの器用さも持ち合わせています。

3Dホログラムを駆使して、恐るべきパワーを生みだすアフリカゾウの鼻の秘密に迫っています。
「パワーファイター型」ミナミゾウアザラシの剥製/国立科学博物館蔵

続く展示では、アフリカゾウに引けを取らない巨大なミナミゾウアザラシの剥製が登場。アザラシと聞くと、のんびり横たわる丸いフォルムの癒し系動物というイメージをもっている方が多いかもしれませんが、ミナミゾウアザラシのオスは体長5m、体重3tもの威容を誇ります。

サメやシャチに咬まれても、その歯を10cmもの厚い皮下脂肪層で阻み、皮膚を再生して生き延びるケースもあるそうで、生存能力の高さもうかがえます。ここでは、街中に迷い込んだミナミゾウアザラシが、這い滑りながら必殺技「ボディプレス」で車を押し潰そうとする資料映像を上映しており、その脅威の一端が実感できるでしょう。

「パワーファイター型」キリン(首・剥製)の展示。おとなしいイメージのあるキリンも、必殺技「ネッキング」で鞭のように首をしならせて強烈な一撃をお見舞いしあう姿は、まさにパワーファイター。
「パワーファイター型」ヒクイドリの剥製/我孫子市 鳥の博物館蔵。ギネス世界記録で「世界一危険な鳥」とされ、アイスピックのような鋭く長い爪が繰り出す足技「スパイクキック」は、スイカを一撃で粉砕します。
「キラーバイト型」の展示

また、テーマ「シャチVSホホジロザメ 海の最強は誰だ」を筆頭に、会場各所に展開されているコラムで、強さをめぐる議題にさまざまな判断材料を提示してくれるのも本展の魅力です。

たとえば、「かみつき」を得意とする危険生物を集めた「キラーバイト型」の展示では、生体内でもっとも硬い組織であるエナメル質に覆われた歯の構造のほか、かむ力=「咬合力(こうごうりょく)」について解説しています。

体型に左右されない相対的な咬合力を比較するために用いられる「咬合力指数(BFQ)」を食肉類で比べると、ライオン(123)やブチハイエナ(99.6)を、体重100gほどの小型種であるイタチ科のイイズナ(164)が大きく上回るという興味深い結果が示されています。さらに、肉食類でありながら植物食であるジャイアントパンダ(151)も上位に位置しており、小さいから、あるいは草食だからといって侮れないことがわかります。

「キラーバイト型」イイズナ、フクロネコの展示

なお、イタチ科は非常に獰猛なハンターぞろいで、イイズナやクズリなど、自分より大きな獲物を鋭い犬歯で仕留めることで知られています。とりわけ、アフリカ大陸に分布するイタチ科最大級の種・ラーテルは、自分の10倍以上の体重をもつライオンにも臆することなく立ち向かうといい、その強烈な闘争心には目を見張るものがあります。

「キラーバイト型」クズリやラーテルなどイタチ科の展示

そんなラーテルの必殺技(能力)として紹介されているのは、かみつきではなく「鉄壁ボディ&アンチポイズン」。分厚く柔軟な皮膚で、動物のかみつきやヤマアラシの針、蜂の刺し傷などのダメージを受けにくいだけでなく、コブラなどの毒ヘビの一撃にも耐性があるというから驚きです。攻撃力、防御力、生存能力いずれも高い水準のバランス型ファイターといっていいでしょう。

また、「キラーバイト型」の展示では、世界最大級6m超のイリエワニ、通称<ロロン>の実寸大レプリカが日本初公開されています

「キラーバイト型」ロロン(イリエワニ)の実寸大レプリカ/原標本はフィリピン国立自然史博物館蔵

多くの人身事故が報告され、時に「人食いワニ」とも呼ばれるイリエワニ。なかでも<ロロン>は捕獲された個体として全長6.17m、体重1,075kgという驚異的な数値を記録し、「飼育下の世界最大のワニ」としてギネス世界記録に認定されています。その個体データを現地フィリピンでスキャンし、実寸大で忠実に再現したレプリカが会場に登場。100人がかりで海から引き上げられたというエピソードも納得の迫力です。また、獲物に食いつき、自身の巨体を水中で回転させ獲物をねじ切る「デスロール」の映像解説も見どころとなっています。

「武装型」の展示。ウシ科やシカ科のスタイリッシュなツノが並んでいる様子が壮観です。
「武装型」オオノコギリエイの展示。狩りの際に目にもとまらぬ速さで振り回す、異様な「大ノコギリ」はインパクト大。

バッタやピラニアなど、集団で脅威となる「大群型」の展示で見逃せないのはサスライアリのコーナーです。

東南アジアからアフリカにかけて生息し、数千万匹の大群で周囲の獲物を食い尽くしては移動する生態で知られるサスライアリ。小さなトカゲやバッタにとどまらず、子ヤギや、さらには病気で動けない老人が襲われて亡くなった例も報告されているそうで、その圧倒的な捕食力は想像するだけでも背筋が寒くなるほどです。

「大群型」サスライアリの展示

群れの中心にいる女王アリは、これまで国内外の研究者が長年調査を続けても、姿を確認すること自体が極めて難しい幻の存在とされてきました。しかし、本展監修者のひとり・九州大学総合研究博物館准教授の丸山宗利さんと、昆虫探検家・写真家の島田拓さんがケニア共和国で調査を実施。TBSの番組「クレイジージャーニー」の取材中に女王アリと遭遇・撮影に成功したとのこと。会場では、女王アリの貴重な標本の一つを日本初展示しています。

トリッキーな必殺技の多様性にワクワクさせられるのが、後半のエリアB「特殊攻撃系危険生物」です。

スズメバチやコドモオオトカゲ、ヒョウモンダコなど、多様な生物がもつ毒を解析する「猛毒型」の展示から始まり、シマスカンクがお尻から噴射する強烈な臭液や100℃の高温ガス、自爆防衛など奇天烈な必殺技が並ぶ「化学攻撃型」、最大850ボルトもの電圧を発生させるデンキウナギなどの発電メカニズムを探る「電撃型」、チスイコウモリやマダニなど吸血性生物を取り上げ、感染症の危険性にも言及する「吸血型」の展示へと続きます。

「猛毒型」コドモオオトカゲの剥製/国立科学博物館蔵

エリアBは、タランチュラやオオムカデなど生理的な嫌悪感を覚えるビジュアルの生物が多く登場するため、苦手な方は要注意。問題なければ、ぜひその姿の細部まで観察してみてください。

「猛毒型」の代表格であるサソリのコーナーでは、中型でスリムな体にサソリ界でも屈指の強力な神経毒をもつデスストーカー(“死に忍び寄るもの”の意)とともに、いかつい外見に反して毒性は弱く、多くの場合ハチに刺された程度の痛みで済むとされるダイオウサソリが登場します。サソリの毒性に「ハサミが小さい種ほど毒が強く、逆にハサミが大きい種ほど毒は弱い」という傾向があるというのが面白く、「危険性の高さは見かけによらない」という事実を分かりやすく示しています。

「猛毒型」サソリの展示
「猛毒型」ヒヨケムシの展示

見かけ倒しの生物といえば、「初対面の印象だけなら節足動物界屈指の怖さを誇る」と紹介されている「猛毒型」のヒヨケムシが象徴的です。巨大な鋏角は迫力がありますが、それ以上の脅威はありません。人間に向かって突進してくるように見えても、実際には苦手な太陽を避けられる影を求めているだけであり、非常に小心者とのこと。毒も毒針も備えておらず、なぜ本展で取り上げられたのかは不思議ですが、そこはご愛嬌。見た目の“危険生物度”は主役級です。

「猛毒型」カツオノエボシの液浸標本/新江ノ島水族館蔵。日本では春ごろに出現。刺針に触れたわずか数ミリ秒で針が飛び出し、けいれんや鋭い痛みを発生される毒を注入します。
「科学攻撃型」ヒメコンドルの剥製/国立科学博物館蔵。胃から未消化物(いわゆる「ゲロ」)を吐きかけるという嫌すぎる攻撃を仕掛けます。

また、「電撃型」のデンキウナギ、デンキナマズ、シビレエイについては、最新の技術で制作された透明標本が用いられている点も見どころです。

透明標本は、薬剤処理などで生物標本を透明にし、解剖することなく体内の構造を観察する方法です。従来の処理では、筋肉や内臓を強力な薬剤で溶かしていたため、骨以外の構造の観察が困難でした。しかし近年では、強力な薬剤を使わずに標本内の細胞や遺伝子を観察する透明化技術が次々に開発されています。本展でも、そのひとつであるCUBIC法を改良した手法が用いられており、これまで可視化が難しかった発電器官の構造を、立体的に観察できるようになりました。

「電撃型」シビレエイの展示。発電器官が体の前半部左右に葉状の1対で存在しており、電流攻撃でホホジロザメすらも撃退した例があるそう。
「吸血型」ツェツェバエの展示。吸血によって猛烈な痛みを発生させるだけではなく、媒介するアフリカ睡眠病にかかると、発熱、頭痛、精神錯乱を経て昏睡、いずれ死に至るとか……。

さて、本展は生物たちの必殺技に焦点を当て、その驚くべき生態から身近な生物が秘める危険性までを科学の視点から解き明かすことを目的とした展覧会です。しかし、総合監修を務める国立科学博物館 動物研究部の川田伸一郎さんが本展に寄せたコメントを読むと、企画の裏には、科学的理解に基づいて「正しく恐れる」ことの重要性を伝えたいという思いがあるようです。

川田さんは、危険生物の不確かな危険性を煽るマスメディアや、フェイク画像や動画があふれるインターネットに囲まれた現代社会に警鐘を鳴らします。ヒトは自分にない能力を持つ者に対して、恐怖のみならず憧れを感じ、よく知り、模倣し、それを超えたいと考える生物であり、その知識欲は、解剖学から最先端の生化学・遺伝学に至るまで、科学の発展を大きく推し進めてきました。さらに、危険生物の能力は「科学的知識の宝庫」であり、我々の生活に必要な素材や技術へと利用可能なものが多々あると強調します。

本展を巡れば、「正しく恐れる」ための知識こそが、より良い明日へ向けたヒトの生存戦略であると感じられるでしょう。

川島明さん

先立って行われた報道内覧会には、本展アンバサダー・音声ガイドナビゲーターを務める麒麟の川島明さんが登壇しました。

本展を鑑賞した感想として、「世界的にも貴重な資料がたくさんあり、エリア別に研究室のような世界観で展開していくので、アトラクションのようでした。奥に進むにつれて没入感が増していき、自分も研究員の一員になったような気持ちになりました」とコメント。特に注目の危険生物はキリンだと述べ、「草食動物で、目を見る限りおとなしくて可愛らしいと思っていましたが、映像を見るとネッキングという、己の首でヒトを死に至らしめるほどの威力で戦うことができるという。気軽に『麒麟です』なんて言うのが申し訳なくなりました」と笑いを誘いました。

最後に、本展を次のようにPRしました。
「毒が弱いサソリほどハサミが大きいという展示がありました。弱い奴ほど虚勢を張ってケンカを売ってくる、そうした人間に共通する部分が勉強できますし、展示を見終わった後には、自分の武器はなんだろうと見直せます。人を思いやる心だったり、他人を優先する優しさだったり、人間には人間にしかない武器が見つかるかもしれません。そんな素敵な発見ができる展覧会だと思います」

特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」の開催は、2026年6月14日までとなっています。

特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」概要

会場 国立科学博物館
会期 2026年3月14日(土)~6月14日(日)
開館時間 9:00~17:00(入場は16:30まで)
夜間開館 4月25日(土)~5月6日(水・休)は18時まで開館(入場は17時30分まで)
休館日 月曜日、5月7日(木)
※ただし4月27日(月)、5月4日(月・祝)、6月8日(月)は開館
料金(税込) 一般・大学生2,300円 小・中・高校生600円 (当日券)
主催 国立科学博物館、TBS、TBSグロウディア、朝日新聞社
お問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)、03-5814-9898(FAX)
展覧会公式サイト https://chokikenseibutsuten.jp/

※会期・開館時間・休館日等は変更になる場合がございます。
※最新の情報と異なる場合がありますので、詳細は展覧会公式サイトでご確認ください。

 

記事提供:ココシル上野


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2026年 秋 開催決定! 国立科学博物館 初、“生きものの性”に迫る特別展 特別展「生きものたちの性」

国立科学博物館

会期:2026年10月31日(土)~2027年2月21日(日)
会場:国立科学博物館(東京・上野公園)

国立科学博物館(東京・上野公園)では、2026年10月31日(土)より、特別展「生きものたちの性」を開催いたします。本展は、国立科学博物館として初めて“性”をテーマに据えた、生きものがもつ多様な性のすがたとその仕組みに迫る特別展です。
世の中には、当たり前のようでいて、実は深く説明できない事柄が数多く存在します。その代表的なテーマが「性」です。
性はヒトに限らず、生物全般に見られるものです。多くの生きものにはオスとメスが存在し、それぞれがつくり出す精子と卵が受精することで子孫を残します。しかし、その「すがた」「仕組み」「行動」は驚くほど多様で、生きものによって大きく異なります。たとえば、成長の途中で性が変わる生きもの、温度などの環境要因によって性が決まる生きものなど、私たちの常識を覆す事例が多数存在します。
本展では、こうした生きものの“性の多様性”を、形態、行動、性決定、子育てなどの切り口で科学的に紐解きます。生きものにとって「性」とは何かーの根源的な問いに迫る、国立科学博物館初の特別展です。

この度、本展の展示内容を表現した、ティザービジュアルが完成しました。

ビジュアルには“性”とは何かを読み解くためのキーワードが散りばめられています。
これらのキーワードが織りなすデザインは、本展で紹介する性の多様性を視覚的に伝えるもので、印象深いビジュアルに仕上がりました。

このティザービジュアルのデザインは、
アートディレクターの大島依提亜(おおしま・いであ)氏が担当しました。

特別展「生きものたちの性」はこの秋、10月31日(土)開幕です。
どうぞご期待ください。

 

【実施概要】
展覧会名:特別展「生きものたちの性」
会期:2026年10月31日(土)~2027年2月21日(日)
会場:国立科学博物館[東京・上野公園]
  (〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20)
主催:国立科学博物館、読売新聞社、フジテレビジョン
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)、03-5814-9898(FAX)
公式サイト:https://www.ikimono-sei.jp

 

■ 監修
総合監修
堤 千絵(国立科学博物館 植物研究部 多様性解析・保全グループ研究主幹)
篠田 謙一(国立科学博物館 館長)

監修
西海 功(国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ研究主幹)
川田 伸一郎(国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ研究主幹)
田島 木綿子(国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ研究主幹)
中江 雅典(国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ研究主幹)
吉川 夏彦(国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ研究員)
並河 洋(国立科学博物館 動物研究部 海生無脊椎動物研究グループ研究主幹)
神保 宇嗣(国立科学博物館 動物研究部 陸生無脊椎動物研究グループ研究主幹)
田中 実(名古屋大学 理学研究科 生命科学領域)

 

【特別展『生きものたちの性』事務局】プレスリリースより


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超 生き残り術、大集合! 動物の世界、おどろきだらけ!? 特別展「いきもの超ワールド展 国立科学博物館×ダーウィンが来た!」 開催決定!

国立科学博物館

会期:2026年 7月11日(土)~10月12日(月・祝)
会場:国立科学博物館(東京・上野公園)

このたび、国立科学博物館・NHK・NHKプロモーションは、2026年7月11日(土)から10月12日(月・祝)まで「いきものの生存戦略」をテーマにした特別展「いきもの超ワールド展 国立科学博物館×ダーウィンが来た!」を開催します。
地球誕生から現代に至るまで、地球環境は目まぐるしく変化しています。この多様で変化に富んだ環境に適応したいきものが次世代を育み、長い生命進化の歴史を築いてきました。
本展では、そうしたいきものの適応進化や生存戦略、それに伴い獲得された形質や機能を「動物」を中心に幅広く紹介します。そして、NHKの自然番組『ダーウィンが来た!』との共同企画により、国立科学博物館が所蔵する標本・資料、研究成果、さらにはNHKが撮影してきた多くの映像を駆使し、動物たちの環境適応や生存戦略などを項目ごとに展開します。
また、国立科学博物館の脊椎動物・無脊椎動物・昆虫そして古生物の研究者の監修のもと、驚くべき「いきものの生存戦略」の世界をわかりやすく紹介します。

この度、本展のメインビジュアルが完成しました。ビジュアルには様々ないきものたちが大集合。

特別展「いきもの超ワールド展 国立科学博物館×ダーウィンが来た!」はこの夏、7月開幕です。どうぞご期待ください。

 

<展示構成>
標本と映像で学ぶ! 知れば知るほど面白い! いきものたちの“生き残り術”
本展では、国立科学博物館が有する標本や最新の研究成果に加え、NHK『ダーウィンが来た!』がこれまで撮影してきた大自然を生き抜くいきものたちの迫力の映像を用いて、いきものたちの驚きと感動の世界を紹介します。

【CHAPTER 1】いきもので異なる「五感」
「視覚:見る」、「触覚:触る」、「聴覚:聴く」、「嗅覚:嗅ぐ」、「味覚:味わう」の五感
は生き残るための重要なセンサー!いきものによってどのセンサーが研ぎ澄まされていて、どんな驚きや戦略があるのだろう。

【CHAPTER 2】いきもので変わる「エネルギー補給」
生きるためには何といってもエネルギー補給が重要。その戦略はまさに多様性の宝庫で、知れば知るほど面白い。エネルギー源(動物や植物)を獲得する多様性や体内への取り込み方法にはどんな戦略があるのか覗いてみよう。

【CHAPTER 3】いきものの挑戦「サイズ」適応術 
いきものたちの体のサイズは三者三様。今は小さくても昔は大きかったいきものや、地球上最大の動物が海にいたりする。砂浜を覗くと今度は目に見えないほど小さないきものが沢山。体のサイズからも驚くべき戦略や適応が見えてくるんだ。

【CHAPTER 4】いきもので違う「移動」のかたち
いきものの大半は移動しながら生きているけれども、その手段や身体の構造は、実に多様性に富んでいる。それは生息環境に適応したり、生き残り作戦に繋げるためなんだ。でも、実は、移動しないいきものもいるって知ってた?!驚きの生き残り術を見ていこう。

【CHAPTER 5】いきものに学ぶ「集団」の意義
様々な場面で優位に立つために、いきものの大半はその生涯を単独で過ごすことが多く、重要な生き残り作戦の1つ。一方、あえて「群れる」ことで生き残ってきたいきものも少なくない。「群れる」とは?「群れない」とは?その意義や真意を見ていこう。

【CHAPTER 6】いきのもが紡ぐ「命のバトン」
いきものたちは、出会い・育み・旅立つことを繰り返しながら、次世代へ「命のバトン」を紡いでいる。それが、生きとしいけるもの全ての根源。それぞれのシーンに見られる驚きと感動の戦略や適応を見ていこう。

※本展で紹介する「いきもの」は動物とします。
※チラシ掲載画像はイメージです。掲載の動物は標本または映像で紹介します。

 

<本展オリジナルキャラクター>
「くじらじい」誕生!

Name:くじらじい
本展オリジナルキャラクター「くじらじい」は、『ダーウィンが来た!』のヒゲじいとコラボして誕生。
標本・研究・映像の見どころをつなぎ、驚きポイントを紹介します。

 

<本展ナビゲーター>
相葉雅紀さんが本展ナビゲーターに決定!

俳優・タレントとして多方面で活躍し、NHKの自然番組ナビゲーターとして『ダーウィンが来た!』に出演中の相葉雅紀さんが、いきものたちの驚きの世界へ皆さんをご案内します。

 

【開催概要】
名 称:特別展「いきもの超ワールド展 国立科学博物館×ダーウィンが来た!」
会 期:2026年7月11日(土)~10月12日(月・祝)
会 場:国立科学博物館[東京・上野公園]
   (〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20)
主 催:国立科学博物館、NHK、NHKプロモーション
制作協力:NHKエンタープライズ
公式サイト:https://ikimonoworld.jp

監 修
田島木綿子 国立科学博物館 動物研究部脊椎動物研究グループ  研究主幹
並河  洋 国立科学博物館 動物研究部海生無脊椎動物研究グループ  研究主幹
井手 竜也 国立科学博物館 動物研究部陸生無脊椎動物研究グループ  研究主幹
對比地孝亘 国立科学博物館 生命史研究部進化古生物研究グループ  研究主幹

 

【関連番組情報】

『ダーウィンが来た!』 NHK総合/毎週日曜 午後7時30分
秘境から身近な街中まで、世界で生きものに密着。最新機材をフル活用し、スクープ映像で驚きと感動に満ちた大自然の物語を紹介するNHKの自然番組。2026年は放送開始20周年!
これまで900回あまりを放送し、取材した国・地域は70を越える。取材班がものにした「世界初」の快挙は160以上!成果は多くの科学論文にもなっている。

 

【特別展「いきもの超ワールド展 国立科学博物館×ダーウィンが来た!」事務局】プレスリリースより


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【国立科学博物館】企画展 生誕100年記念「かこさとしの科学絵本」開催のお知らせ

国立科学博物館

 国立科学博物館は、2026(令和8)年3月24日(火)から6月14日(日)までの期間、下記のとおり、企画展 生誕100年記念「かこさとしの科学絵本」を開催いたします。【詳細URL:https://www.kahaku.go.jp/tenji-event/nid00001839.html

生誕100年記念「かこさとしの科学絵本」ポスタービジュアル

かこさとし(1926-2018)は1959(昭和34)年に『だむのおじさんたち』でデビューして以来、600冊を超える作品を世におくりだした絵本作家です。彼の手がけた絵本の分野は幅広く『からすのパンやさん』などの愉快な作品に加え、『かわ』をはじめとする多くの科学絵本を制作しました。これらの作品はサイエンスコミュニケーションの先駆けともいえ、科学教育の発展を促しました。

本展ではかこさとしの生誕100年を記念し、彼の主要な科学絵本を中心に科学教育への熱い信念や自然科学への飽くなき探求心を原画とともに紹介します。研究者の視点でめぐる国立科学博物館ならではの科学絵本の世界をどうぞお楽しみください。

企画概要

企画展 生誕100年記念「かこさとしの科学絵本」

【開催場所】国立科学博物館(東京・上野公園)日本館1階 企画展示室および中央ホール

【開催期間】2026(令和8)年3月24日(火)~6月14日(日)

【開館時間】9時~17時
※4月25日(土)~5月6日(水・休)は18時まで
※入館は各閉館時刻の30分前まで

【休 館 日】 月曜日、5月7日(木)
※ただし、3月30日(月)、4月27日(月)、5月4日(月・祝)、6月8日(月)は開館

【入 館 料】 一般・大学生:630円(団体510円)、高校生以下及び65歳以上:無料
※本展は常設展示入館料のみでご覧いただけます ※団体は20名以上
※入館方法の詳細等については、当館ホームページをご覧ください
https://www.kahaku.go.jp/

【主  催】国立科学博物館

【特別協力】加古総合研究所

【展示概要】別添の本展チラシ参照

本展監修者

国立科学博物館 植物研究部 菌類・藻類研究グループ研究主幹
北山 太樹(きたやま たいじゅ)

専門は海藻学。世界に例をみないほど多様な暖流・寒流が流れる日本沿岸の海藻相を解明するため、北は北海道から南は小笠原まで、素潜りやドレッジなどで海藻を採集調査している。 最近では父島で日本新産となる汽水藻カナガワアオノリを発見し、調査を継続中。また、東京都内では淡水藻の調査研究も行っており、2024年には皇居外苑北の丸公園から新種の紅藻キタノマルカワモズクを報告した。当館の常設展示では、系統広場、日本の海藻、地球史ナビゲーター、田中芳男プロジェクションマッピングなどを企画している。

加古総合研究所 代表 鈴木 万里(すずき まり)
加古総合研究所の代表で、かこさとし氏の長女。平成15年から加古総合研究所に勤務し、父の仕事を支え続けた。現在は夫とともに講演活動などを行っている

 

【文化庁】プレスリリースより


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