https://www.culture.city.taito.lg.jp/ja/asakura_kyoko
【来場者数20万人突破!】特別展「氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~」にて9月19日(金)・26日(金)にナイトミュージアムの開催が決定
国立科学博物館
【来場者数20万人突破!】特別展「氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~」にて9月19日(金)・26日(金)にナイトミュージアムの開催が決定
国立科学博物館で開催中の特別展「氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~」にて、来場者が20万人を突破しました。また、9月19日(金)・26日(金)には「ナイトミュージアム」イベントを開催します。

このたび、国立科学博物館(東京・上野)で開催中の特別展「氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~」は、来場者が20万人を突破しました。これを記念し、9月11日(木)に来場者20万人突破記念セレモニーを行いました。セレモニーにご参加いただいた大原様ご家族へ、本展総合監修を務めた国立科学博館の篠田 謙一館長から、本展限定のオリジナルグッズおよび展覧会図録を贈呈しました。
氷河期展をSNSでチェックされていたという大原様からは、「人類の祖先であるネアンデルタール人やクロマニョン人を見られるのを楽しみにして来ました」とコメントをいただきました。これに対し、篠田館長は「是非、かつてこうした人々が生きていたことに思いを馳せながら展示を御覧いただけたら」と、お二人に声をかけました。
9月19日(金)・9月26日(金)には「ナイトミュージアム」イベントを開催します。ナイトミュージアムでは、来場者は懐中電灯と、足元を照らすランタンの光を頼りに暗闇の展示会場を巡ります。また同イベント内では、特別展の監修者による解説・トークセッションも予定しています
【氷河期展 ナイトミュージアム 概要】
イベント名:特別展「氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~」ナイトミュージアム
開催日程:9月19日(金)、9月26日(金) 18:00~20:00 (最終入場は19:30)
登壇者:
森田 航(国立科学博物館 生命史研究部 人類史研究グループ 研究員)
矢部 淳(国立科学博物館 生命史研究部 進化古生物研究グループ長)
村井 良徳(国立科学博物館 植物研究部 多様性解析・保全グループ 研究主幹)
解説・トークセッション:
9月19日(金) 森田 航、村井 良徳
9月26日(金) 森田 航、矢部 淳
定員:各日250名
ナイトミュージアム チケット情報【チケット残りわずか!】
販売期間:
9月19日(金)ナイトミュージアムチケット:~2025年9月19日(金)16:30 ※先着順、なくなり次第終了
9月26日(金)ナイトミュージアムチケット:~2025年9月26日(金)16:30 ※先着順、なくなり次第終了
販売方法:公式チケットサイト、TBSチケットサイトにて販売
料金:一般・大学生 2,300円、小・中・高校生 600円
※前売り券・当日券・無料観覧券等はご利用いただけません。
※チケット購入ページの注意書きを必ずご確認ください。
▼チケット購入ページ
公式オンラインチケット https://www.e-tix.jp/hyogakiten/
TBSチケット https://tickets.tbs.co.jp/hyogakiten/


【群馬県みどり市 みどモス グリーティングイベント】
群馬県みどり市の公式マスコットキャラクター「みどモス」が、
2025年9月13日(土)に氷河期展に来場します。「みどモス」は、同市の岩宿遺跡に由来し、マンモスをイメージして制作されたキャラクターです。
【イベント 概要】
開催日時:2025年9月13日(土)
①10:00~10:30 ②11:30~12:00 ③14:30~15:00
開催場所:国立科学博物館 地球館 特別展会場 連絡通路
・グリーティングイベントへのご参加には、特別展「氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~」のチケットが必要です。

■氷河期展 概要
展覧会名:特別展「氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~」
会期:2025年7月12日(土)~10月13日(月・祝)
開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
夜間開館:10月10日(金)~13日(月・祝)は19:00閉館(入場は18:30まで)
休館日:9月16日(火)、22日(月)、29日(月)
※会期・開館時間・休館日等は変更になる場合がございます。
展示構成:
第1章:氷河期 ヨーロッパの動物
氷河期のヨーロッパ北部は氷床に覆われ、中央部に乾燥した草原地帯が広がり、「氷河期のメガファウナ(巨大動物群)」と呼ばれる大型の動物たちが君臨していました。
過酷な環境を生きた巨大動物とは一体どんな生物だったのでしょうか。そして、彼らの中で何が絶滅して、何が現代まで生き残ったのでしょうか。
第2章:ネアンデルタール人とクロマニョン人
氷河期を生きたネアンデルタール人とクロマニョン人(ホモ・サピエンス)。
その実物の頭骨が日本初上陸します。ネアンデルタール人はがっしりした体格と強靭な筋肉を持っていたのに対し、クロマニョン人は比較的ほっそりした体格に長い手足を持っていました。同じ時代を生きていた両者。しかし4万年前までにネアンデルタール人は姿を消します。
一体何が両者の命運を分けたのでしょうか。
第3章:氷河期の日本列島
南北に長く、多様な環境が広がっている日本列島。
人類は最終氷期、約3万8千年前までには日本にわたってきたと考えられています。当時を生きた日本三大絶滅動物(ナウマンゾウ、ヤベオオツノジカ、ハナイズミモリウシ)などの動物たち、そして氷河期の日本列島での人類の暮らしはどのようなものだったのでしょうか。
【総合監修】
篠田 謙一 :国立科学博物館長
【監修】
森田 航:国立科学博物館 生命史研究部 人類史研究グループ 研究員
矢部 淳:国立科学博物館 生命史研究部 進化古生物研究グループ長
村井 良徳 :国立科学博物館 植物研究部 多様性解析・保全グループ 研究主幹
森先 一貴:東京大学 大学院人文社会系研究科 准教授
西岡 佑一郎 :ふじのくに地球環境史ミュージアム 准教授
会場:国立科学博物館(東京・上野公園)
〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20
アクセス:
■JR「上野」駅(公園口)から徒歩5分
■東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅(7番出口)から徒歩10分
■京成線「京成上野」駅(正面口)から徒歩10分
※敷地内に駐車場および駐輪場はございません。
主催:国立科学博物館、TBS、TBSグロウディア、東京新聞
協賛:TOPPAN、ビックカメラ
後援:BS-TBS、TBSラジオ
公式サイト:https://hyogakiten.jp/
公式X:https://x.com/hyogakiten
■スペシャルチケット(数量限定)
販売期間:~10月13日(月・祝)16:30まで
※公式オンラインチケットのみの販売
・BE@RBRICK付き 当日券:5,200円(税込)
■当日券
販売期間:電子チケットは10月13日(月・祝)16:30まで
※その他各種プレイガイドは10月13日(月・祝)15:00まで
・一般、大学生:2,300円(税込)
・小中高生:600円(税込)
※未就学児は無料。
※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料。
※学生証、各種証明書をお持ちの方は、ご入場の際にご提示ください。
チケット販売場所:国立科学博物館(休館日を除く)、公式サイト(オンラインチケット)、TBSチケット、アソビュー、セブンチケット、e+、ローソンチケット、チケットぴあ、CNプレイガイド、楽天チケット、いこーよ
【TBSグロウディア】プレスリリースより
【増席予定あり】ろう者と聴者が遭遇する舞台作品「黙るな 動け 呼吸しろ」9月1日(月)10:00よりチケット申込開始!
東京文化会館
東京藝術大学 日比野克彦学長 総合監修
ろう者と聴者のアーティストが互いに交流し、そのプロセスをベースに
創り出されていくオリジナルストーリーを上演
ろう者と聴者が遭遇する舞台作品「黙るな 動け 呼吸しろ」のチケット申込を9月1日(月)10:00より開始することが決定したので、お知らせいたします。
「黙るな 動け 呼吸しろ」は、いよいよこの秋、東京で開催される世界陸上、デフリンピックの文化プログラムとして、2023年からろう者と聴者が協働しながら創作を進めています。
本作には、手話を言語とする《霧のまち》と日本語を言語とする《百層》という2つのまちが登場します。2つのまちの住人は、お互い相手の言語が分かりません。観客のみなさんも登場人物同様、「分からない」状態から、お互いを知ろうとだんだんコミュニケーションが生まれていく過程を客席でお楽しみください。
公演概要
【タイトル】
TOKYO FORWARD 2025文化プログラム
ろう者と聴者が遭遇する舞台作品「黙るな 動け 呼吸しろ」
【公演日時】
2025年11月29日(土)15:00 開場14:00(14:45~プレトーク)
【会場】
東京文化会館 大ホール(東京都台東区上野公園5-45)
【出演】
阿部藍子、飯塚大周、池田百花、石田迪子、板橋廉平、植田愛、宇戸田千晴、大橋悠太、奥村泰人、小野花音、小野里満子、菊地研、倉島聡、近藤辰哉、佐藤萌以、佐野和海、髙栁あゆみ、角田莉沙、成塚元香、林醍醐味、本間智恵美、三橋絡、村田裕子、萌文、八百谷梨江、ニコラス・ユヤマ、吉田美幸、レオ、西脇将伍
【スタッフ】
総合監修:日比野克彦 構成・演出:牧原依里 演出:島地保武 ドラマトゥルク:雫境、長島確
ステージング・ディレクター:中村蓉 オンガク・クリエイションスタッフ:西脇将伍
音楽監修:福中冬子 舞台美術:原田愛 照明:木藤歩 音楽:小野龍一、井川丹 音響:中原楽 舞台映像:栗山聡之 衣裳:武田久美子 ヘアメイク:るう 演出助手:田代英忠、中村未希、山田朋佳、舞台監督:山口英峰
【ストーリー】
まわりを霧に囲まれたまち。建国記念日の式典が行われている。そこへ1人の男が迷い込んでくる。
霧を抜けて別のまちからやって来たのだ。
この《霧のまち》は、浮遊し移動するまちである。音という概念がない世界で、言語は身体だ。
独自の文化が発達し、あらゆるものがこのまちの住人に便利なようにできている。
長い年月のなかで周期的に「もうひとつのまち」に近づくが、霧に遮られ、互いに知らない。
迷い込んできた男は、「オンガク」を伴う式典の様子に見とれる。
やがて住人3人と親しくなり、このまちで暮らすようになる。
2年が過ぎ、男は3人を「もうひとつのまち」へ誘う。
そのまちの名は《百層》。一極集中が進み切った超高層巨大都市である。音の文化が発達し、言語も音声である。
一方で、人口過密ゆえに騒音問題が深刻化し、極度に静寂が求められている。
2年ぶりに戻った男は、3人にまちを案内する。
《百層》のさまざまな住人との出会いを通して、やがて4人はコンサートに参加することになる……
公式サイト:https://duk-tokyoforward2025.jp/
公式YouTube :https://www.youtube.com/@duk-tokyoforward2025/
公式Instagram: https://www.instagram.com/duk_tokyoforward2025/
【主催】
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、国立大学法人東京藝術大学
チケット申込
【チケット】
全席指定・無料(要事前申込・先着順)
申込受付後公演1週間前までに、メールまたはハガキにて座席番号をご連絡します。
【申込方法】
9月1日(月)10:00より下記いずれかの方法でお申込ください。
①申込フォーム https://pro.form-mailer.jp/fms/6b38097f334471
②往復ハガキ 申込締切:10月31日(金)消印有効
住所、氏名、電話番号など連絡先、希望する鑑賞サポート(ろう者観劇エリア、字幕、ヒアリングループ、音声ガイド)を記入の上、以下までご送付ください。
送付先:〒108-0073 東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル4階
㈱ライツアパートメント内 「黙るな 動け 呼吸しろ」公演事務局
団体(10名以上)での観劇をご希望の方は公演事務局までお問い合わせください。
※好評につき予定枚数終了。
増席を検討しており、申込の再開について10月上旬までに公式サイトで案内予定とのことですので、発表をお待ちください。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※1階席前方は舞台上の手話が見えやすい ろう者観劇エリアです。
※一部のシーンで大きな音が鳴ります。ご希望の方には会場で耳栓をお渡しします。
詳細は公式サイトにてご確認ください。
【鑑賞サポート】
●字幕(音声言語のセリフを字幕として表示。手話のセリフの字幕サポートはありません。)
本公演では、無料アプリ「HELLO! Theater(ハローシアター)」を使った字幕サポートをご利用いただけます。
詳しくは、こちらのURLをご覧ください。 https://www.hellotheater.info/
●ヒアリングループ(要予約・先着順・定員あり・座席エリア限定)
●音声ガイド(要予約・先着順・定員あり)
舞台の様子や出演者の動きなど、視覚情報を音声情報でお伝えします。
●フリーエリア
客席内には、一時的に席を移動したい場合や上演中自席に戻りづらい時に座れるフリーエリアがあります。
●ロビー休憩スペース
上演中に休憩が必要になった場合、ロビーで休憩できます。
●託児サービス(要予約・有料・定員あり)
イベント託児・マザーズ:(0120-788-222) 11月21日(金)17:00締切。
〇車いす、補助犬をお連れでご来場の方、その他のサポートが必要な方は事前に公演事務局までお問い合わせください。
【会場地図・アクセス】
東京文化会館(東京都台東区上野公園5-45)
JR上野駅 公園改札から徒歩約1分
東京メトロ上野駅 7番出口から徒歩約5分
京成上野駅 正面口改札から徒歩約7分
※東京文化会館にはお客様専用駐車場はございません。近隣の有料駐車場をご利用ください。
【公益財団法人東京都歴史文化財団】プレスリリースより
東京・上野公園┃100種200株以上のダリアが秋の庭園を彩る『上野東照宮ぼたん苑 特別祭典 ダリア綾なす秋の園』 2025年9月20日(土)~11月3日(月)開催
上野東照宮
和傘を庇にして咲く花姿多彩なダリア。
徳川家康公・徳川吉宗公・徳川慶喜公を祀る神社として建立された上野東照宮(東京台東区 上野公園内)では、2025年9月20日(土)~11月3日(月)の間、『上野東照宮ぼたん苑 特別祭典 ダリア綾なす秋の園』を開催し、100種200株以上のダリアが秋を彩ります。暑さが和らぐ10月中旬頃に一番の見頃を迎えると予想されます。
2016年より開催した本催事は今年で10回目の開催を迎えます。
開催期間中は毎日の開花情報をInstagramで発信しています。
公式Instagram:https://www.instagram.com/utbotanen_official/
■多様な花色や花容を持つダリアが100種200株以上
ダリアはメキシコ原産のキク科の球根植物で、日本へは江戸時代に伝来しボタンに似ていることから「天竺牡丹(テンジクボタン)」という和名がついています。
様々な花容を持ち、色鮮やかに咲き誇るダリアの花々をどうぞごゆっくりお楽しみ下さい。

・濃紅・桃・白が気まぐれに交じり咲く珍しい花色の品種

・黒味を帯びた濃赤色でダリア人気に火をつけた品種。

・均一に並んだ花弁の内側に小さい花弁が重なる品種。
■『旧寛永寺 五重塔』をはじめとする本格的な江戸建築とぼたん
苑内では旧寛永寺五重塔や東照宮の参道に並ぶ石灯籠とあわせた江戸風情の中、和傘を庇にして咲くダリアを楽しめます。


■他にも写真撮影スポットが充実!
ダリア等の花々と一緒に、季節に合わせた展示や寄せ植え、盆栽などをご用意しています。


■ダリアと共に咲く花達
苑内にはダリアの他にワレモコウやフジバカマ、コスモスなど季節の草花が開花し、様々な見どころが満載です。



■上野東照宮ぼたん苑 特別祭典 ダリア綾なす秋の園 開催概要
会期期間:2025年9月20日(土)~11月3日(月・祝)※期間中無休
開苑時間:9:30~16:30(入苑締切)
入 苑 料 :大人(中学生以上)800円、会期入苑券2,000円、小学生以下無料
主 催 :一般社団法人 上野観光連盟 後援:台東区
住 所 :〒110-0007 東京都台東区上野公園9-88
TEL :03-3822-3575(ぼたん苑)
アクセス:JR上野駅 公園口より徒歩5分
京成電鉄京成上野駅 池之端口より徒歩5分
東京メトロ根津駅 2番出口より徒歩10分
____________________________________________________________________
■上野東照宮ぼたん苑
上野東照宮ぼたん苑は、徳川家康公を御祭神とする上野東照宮の敷地内に、1980年4月、日中友好を記念し開苑しました。回遊形式の日本庭園に植栽されたぼたんは現在、春は110品種500株、冬は40品種160株が栽培されています。
東京都心にありながら緑豊かな上野で、江戸風情に身を委ねながら、ごゆっくりとぼたんをご観賞ください。
住 所 :〒110-0007 東京都台東区上野公園9-88
TEL :03-3822-3575(ぼたん苑)
アクセス:JR上野駅 公園口より徒歩5分
京成電鉄京成上野駅 池之端口より徒歩5分
東京メトロ根津駅 2番出口より徒歩10分
公式HP:https://uenobotanen.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/utbotanen_official/
【東照宮】プレスリリースより
【東京都美術館】「つくるよろこび 生きるためのDIY」取材レポート。自分なりのDIY精神を育むきっかけに。
東京都美術館

誰もがもつ創造性に目を向け、自分なりの方法で「よりよく生きる」ことを考える、DIY(Do It Yourself / 自分でやってみる)をテーマにした展覧会「つくるよろこび 生きるためのDIY」が東京都美術館で開催中です。会期は2025年7月24日(木)から10月8日(水)まで。
出品作家たちがレクチャーを行った報道内覧会の様子をレポートします。
■出品作家(展示順/敬称略):若木くるみ、瀬尾夏美、野口健吾、ダンヒル&オブライエン、久村卓、伊藤聡宏設計考作所、スタジオメガネ建築設計事務所

DIYとは、目の前の問題を自身の創意工夫で解決していくアプローチです。本展では、DIYをより良く生きるための方法であると同時に、不便や困難を乗り越えるための手段であると捉えながら、その過程にある気づきや達成感といった「つくるよろこび」に着目。DIYの手法や考え方に関心を寄せる5組の現代作家と2組の建築家の作品を紹介し、自分なりの方法と感覚を頼りにつくるDIYの在り方や、生きることと密接につながるアートの存在について考えを促す内容になっています。
会場は全4章構成です。第1章「みることから始まるDIY」では、DIYの始まりである「みる」ことに創造の契機を見出し、文房具や台所用品、空き缶、家具といった身の回りの物を彫版として再利用する版画家・若木くるみさん(1985-)の作品を展示。


生漆のチューブで魚のひらきを象った「チューブのひらき」シリーズは、職人たちが高価な生漆を最後まで使い切るためにチューブを開く様子から着想を得たもの。チューブ特有の質感が凹凸や照りを表現しており、“魚拓”には不思議な趣きがあります。こうした実験的な行為により、ありふれた日用品に新しいイメージや意味を立ち上げるとともに、創造の面白さを誰もが親しみやすいユーモラスな形で提示しています。


天井まで届く《タワマン》(2025)は、若木さんが初めて独り暮らしを始めてから20年以上使い続けてきた冷蔵庫を版とした作品。いよいよ冷蔵庫が寿命を迎えようとしたタイミングで、「版画にすることで、自分で息の根を止めようと決心して」、本展に利用したと話します。
アイデアの出発点となったのは、冷蔵庫に貼りつけたドイツ人画家パウル・クレーの展覧会のチケットとのこと。チケット自体も作品の中に取り入れながら、音楽的な感性による詩情豊かな色彩の世界が魅力のクレー作品に通じる、キュビズム的なタワーマンションを出現させています。


第2章「失って、立ち上げていくDIY」では、自然災害や経済的困難により多くのものを失った人々が、新たに暮らしを立ち上げていく営みに眼差しを向ける、瀬尾夏美さんと野口健吾さんの作品を取り上げています。
東京出身の瀬尾夏美さん(1988-)は、東日本大震災後に東北へ移住し、災禍とともに生きる人々の言葉や風景の変化を記録しながら多彩な作品制作を行うアーティストで、本展ではドローイングや絵画を中心に空間を構成。
冒頭に展示された《輪っか》(2011)は震災当日の夜に描かれたものですが、「きのうと同じような線になったこと」が腑に落ちなかったそう。そこから「本当の現場に行って切実に描くべきものはなんなのか」を、地域の人々とかかわりあう中で考えてきたと語りました。



2015年、岩手県陸前高田の復興にかかる嵩上げ工事によって新しい地面が作られていく過程で、慣れ親しんだ山が削られ、町跡が埋め立てられていく様子を目の当たりにし、物語の必要性を感じたという瀬尾さん。本章では、地面の下にいるかつてのまちの人々と新しいまちの人々がつながる、2031年の陸前高田を書いた物語「二重のまち」にまつわるドローイングの数々も紹介されています。


こうした「二重のまち」のイメージは、能登半島地震の被災地をはじめ、災禍を経験したさまざまな場所を旅するたび、人や土地と不意につながり、互いの経験や思考を話し合う対話の時間を生み出しているとのこと。不可逆な変化の中で、語られなくなっていく記憶や想いの居場所を作り、それを別の誰かが受け取り、暮らしの支えとしていく。小さな共同体の人々がつなぐ営みの可能性を、さびしさに寄り添うような言葉とともに鑑賞者に伝えています。

写真家・野口健吾さん(1984-)は、川辺や公園で独自の生活空間を構築する人々を訪ね歩いて撮影した「庵の人々」シリーズを展示。廃材やブルーシートなどのブリコラージュで形作られた“庵”には、経済的な理由で住まう人もいれば、自ら好んでその暮らしを続ける人もいて、その意匠や様相も多種多様です。しかしいずれも、さまざまな創意工夫や創造の断片が見出され、ストレートかつ切実な「生きるためのDIY」の精神と彼らの逞しさを感じさせます。

10年にわたる取材の中で、幾度も同じ場所を訪ねているという野口さん。展示の中にも同じ構図で一人の男性と“庵”にフォーカスし、その変化を記録したシリーズが存在します。

「次に訪ねたら全然変わっていなかった方、逆に老いてきたなっていう方もいれば、同じ庵でもヤドカリのように人が住み変わっているということもあります。あるいは、DIYで自分の暮らしを作り上げたけれど、台風で一瞬のうちに吹き飛ばされてしまうこともあります。都市の片隅でそうした人の営みが行われています。庵はあくまでも、その日暮らし、仮の宿です。作品を見て、『住まいとはいったいなんなのか』というところも考えていただければと思います」(野口さん)

第3章「DIYでつくる、かたちとかかわり」では、彫刻的なアプローチをベースに、立ち上げた「かたち」から人や社会との新たな「かかわり」が生まれるプロセスを重視した多様な表現活動を展開する、ダンヒル&オブライエンと久村卓さんを紹介。
ロンドンを拠点とするダンヒル&オブライエンは、協働の難しさと可能性を創造の糧に、独自の装置を作ったり、パフォーマンスや他者との共同作業を取り入れたりしながら作品を生み出すアーティスト・ユニットです。出展作品はすべて本展のために準備された新作。東京都美術館所蔵の野外彫刻である、「いろは歌」を題材にした最上壽之の《イロハニホヘトチリヌルヲワカヨタレソツネ・・・・・・ン》と出会い、かたちと言葉の関係性に感銘を受けたことが新作プロジェクトの出発点になったといいます。(※同作は無料で鑑賞可能です)
そこからイギリスと日本で、芸術家、科学者、音楽家、作家などさまざまなバックグラウンドをもつ参加者をのべ100人以上集め、野外彫刻について描写したテキストをもとに粘土を造形するワークショップを実施。遠隔的な「対話」を通じた粘土作品はすべてデータ化され、3Dプリントを経て会場で「かたちの図書館」として立ち上げています。


さらに、これらのデータをマッシュアップし、集合体としての3Dマケット(模型)を作成。19世紀に彫刻の拡大複製に用いられたパンタグラフを設置し、3Dマケットを野外彫刻とほぼ同じ大きさまで拡大した大型インスタレーション《「イロハ」を鑑賞するための手段と装置──またいろは》(2025)が完成しました。

なお、台座に見える部分は、ロンドンにあるダンヒル&オブライエンのスタジオを原寸大で模したものです。これを二人は台座であり、制作の場であり、ホームのような空間としての「実践のためのいかだ」と表現。展示では、スタジオ型「いかだ」の上にパンタグラフを置き、彫刻をつくるための複雑なツールとして機能させています。
多摩美術大学彫刻学科出身の久村卓さん(1977-)は、制度的な枠組みを行き来しながら移ろいやすい美術の価値を問いかけているアーティストです。展示にはいわゆる彫刻らしい彫刻というものがありません。本人の形容するところの「厳しい体育会系なところがある」アカデミックな彫刻から、いかにして距離を取るかを模索した結果、心身に負荷をかけない軽さを重視した素材や、美術の周縁に位置するDIY的、あるいは手芸的な技法を採用するようになったといいます。
久村さんが主に手掛けているのは、台座や額縁、展示空間といったパレルゴン(作品を成立させるための構造的な要素)です。

たとえば、「着られる彫刻」である《PLUS_Ralph Lauren_yellow striped shirts》(2025)は、ラルフ・ローレンの古着を素材とした作品。胸元のロゴマークに台座を刺繍して彫刻に仕立てたものですが、それだけでは手芸的な領域を出ないと考えた久村さんは、刺繍を額装することで絵画的に演出。加えて、回転台の上に心棒を作ってシャツを乗せることでトルソーのように見せ、廃材を再利用した階段状の台座を設置するという4重のレイヤーを用いることでアート性を強調しています。

廃校から譲り受けたハードルや工事現場で用いられたA型バリケードを素材とした「One Point Structure」シリーズは、台座部分をベンチ風にすることで、来場者が彫刻とは気づかず座ってしまうような仕立てになっています。じっくり鑑賞を楽しんでほしい反面、座って休める場所が少ない傾向にある美術館のジレンマを解消する手段であるとのこと。

バーカウンターのようなスペース《織物Bar at 東京都美術館》(2025)は、美術館に長く滞在するためのコミュニケーションを生成する場として制作されたもの。ここでは毎週金曜日、バーでお酒を選ぶように好きな織糸や布をオーダーし、オリジナルの織物をつくれるイベントが開催されます。(※要事前予約)

織糸は手芸糸メーカーの提供品や古着を割いたものなどさまざま。中には東京都美術館で過去に開催された展覧会のカーテンだったものも含まれるとの話があり、それらが経験してきた記憶に思いを馳せながら自身の手で織り込む、本展らしい豊かな経験が期待できそうです。
第4章「DIYステーション──自分でやってみよう!」は、第3章までで見てきたDIYに通じる多様なアプローチや創意工夫を参照点としながら、来場者が展示内容を反芻し、あらためてDIYについて考えるためのプラットフォームとなっています。

空間設計は伊藤聡宏設計考作所とスタジオメガネ建築設計事務所の2組の建築家チームが手掛けたもので、テーマは「観察と考察」。その象徴として空間中央では、DIY精神の視点から、産業革命のカウンターとして現れたアーツアンドクラフツ運動を起点とする歴史的な活動を建築家チームでまとめた「DIY年表」を掲示しています。

その周囲では、出品作家の制作手法やアプローチを体験できるコーナーや、DIYや作家に関する資料展示を展開。たとえば、ダンヒル&オブライエンは「彫刻作品に触れてみたい」という来場者の思いに応える形で、箱の中に手を入れ、中にある彫刻を手で観察できる仕掛けを制作しています。

一般市民からなる展覧会ファシリテーター「つくるん」の案内に従って、一人が箱の中にある彫刻の特徴を説明し、もう一人が説明をもとに絵を起こすという作業を交互に行いましたが、それぞれが注目する質感や形状のポイント、表現する言葉によって、同じ彫刻でもまったく異なる絵が生まれる過程は非常に楽しいものでした。
そのほかにも、廃材であった柱材に若木くるみさんが版を彫り、来場者がフロッタージュ(凹凸のある物に紙を乗せ、鉛筆などでこすって模様を写し取る技法)で作品にするコーナーなど、つくること・話すこと・考えることを促す展示の数々が用意されています。本展を通じて、来場者が自分の中のやってみたいこと、何か心にひっかかっていること、解決したいこと、さまざまな衝動と感情に出会うことが、オリジナルのDIYの芽生えにつながるのかもしれません。
「つくるよろこび 生きるためのDIY」概要
会期 | 2025年7月24日(木)~10月8日(水) |
会場 | 東京都美術館 ギャラリーA・B・C |
開室時間 | 9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00 ※入室は閉室の30分前まで |
休室日 | 月曜日、9月16日(火) ※ただし、8月11日(月・祝)、9月15日(月・祝)、9月22日(月)は開室 |
観覧料(税込) | 一般 1,100円 / 大学生・専門学校生 700円 / 65歳以上 800円/ 18歳以下、高校生以下無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料。 |
主催 | 東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団) |
お問い合わせ | 03-3823-6921 |
展覧会公式サイト | https://www.tobikan.jp/diy/ |
※記事の内容は取材時点のものです。最新情報は展覧会公式サイト等でご確認ください。