企画展「下町の火事と防災 江戸から学ぶ火の用心」

本企画展は令和元年9月8日をもって終了しました。


「火事と喧嘩は江戸の華」は、江戸という町の特色を表す言葉といわれていますが、江戸の町には火事が非常に多く、特に江戸時代末期の下町地域では、江戸の人口の半分が生活していた木造の長屋が密集していたため、火事は深刻な脅威でした。ひとたび火災が発生すると、火は広範囲に延焼し、江戸の町全体を脅かしました。明治以降にも下町地域は、大正12(1923)年の関東大震災による火災、昭和20(1945)年の東京大空襲と、二度も大規模な火災による甚大な被害を受けたという歴史があります。

下町の暮らしにとって火事は忘れてはならない恐ろしい脅威であると同時に、火事によって発展した下町ならではの防災の特色も少なくありません。火災の延焼を防ぐための火除地や広小路の設置、火事を起こさないための様々な防災の備え、金銭や物をため込まない生活様式など、日ごろ忘れがちなものにも、実は防災の知恵が込められているのです。

本展では鳶口や水鉄砲、火消し半纏など、下町での防災に関する資料の展示を通して、火災の脅威と日々の防災の大切さを紹介いたします。


会場
台東区立下町風俗資料館 2階展示室

開催期間
令和元年7月2日(火)~ 9月8日(日)

開館時間
午前9時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)
「うえの夏まつり」期間中である7月13日(土)~8月12日(月)は、午後7時まで開館時間を延長します(入館は午後6時30分まで)

休館日
毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)

入館料
一般300円(200円)
小・中・高校生100円(50円)
※( )内は20名以上の団体料金
※障害者手帳、特定疾患医療受給者証を提示の方と、その介助者は無料
※毎週土曜日は台東区内在住・在学の小・中学生と、その引率者は無料

▼会場の様子