特別展「体感!日本の伝統芸能」会場レポート 日本が守り伝えてきた芸術を一堂に(東京国立博物館 表慶館で3月13日まで開催)

東京国立博物館

2022年1月7日(金)~3月13日(日)の期間、東京・上野の東京国立博物館 表慶館では、ユネスコ無形文化遺産 特別展「体感!日本の伝統芸能-歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界-」が開催中です。

ユネスコ無形文化遺産に登録された5つの伝統芸能がもつ固有の美と「わざ」を味わう本展。新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止となった2020年の内容を、一部リニューアルした内容になっています。

開催に先立って行われた報道内覧会に参加してきましたので、会場の様子をレポートします。

※会期中、一部作品の展示替えがありますのでご注意ください。
前期:1月7日(金)~2月13日(日)
後期:2月15日(火)~3月13日(日)

文楽の展示風景
能楽の展示風景
組踊の展示風景
雅楽の展示風景

華やかな「金門五山桐」の再現舞台が来館者をお出迎え

本展では、平安時代に大まかな形態が成立した最古の雅楽をはじめ、室町時代に大成した能楽、江戸時代初期にさかのぼる文楽(人形浄瑠璃)、歌舞伎、組踊といった、さまざまな歴史を経て現代に生き続ける日本の伝統芸能を通覧して楽しめる内容になっています。

具体的には、それぞれの芸能の舞台の一部を原寸大に近い大きさで再現。あわせて、実際に舞台で使用された衣裳や楽器、小道具、そして貴重な映像資料などを紹介しています。

石川五右衛門の扮装が鎮座する「金門五山桐」南禅寺山門の場の再現舞台

再現舞台のなかには、役者の視点から舞台空間を体感できるよう来館者が上れる仕様になっているものもあり、特に雰囲気を楽しめるのは会場に入ってすぐの歌舞伎「金門五山桐」の舞台。極彩色の寺院建築の上部には幾筋もの桜の吊り枝が下がり、豪華・豪快な石川五右衛門の立体展示が中央で存在感を示します。

賑やかに彩られた1室

舞台が置かれた1室全体が、桟敷で賑やかに見物している人々のグラフィックや提灯で江戸時代の芝居小屋のように彩られている点にも注目です。壁に展示されているのは歌舞伎役者を描いた錦絵。さらには、九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎が出演する日本最古の映画『紅葉狩』の上映も。

華やかな色彩感で祝祭気分を盛り上げる歌舞伎の精神を表現した空間で、来館者を一気に非日常の世界へ誘います。

「暫」の鎌倉権五郎景政の衣裳など見ごたえたっぷり!迫力の展示作品

衣裳「暫」鎌倉権五郎景政 松竹衣裳(株)蔵

本展で目を引いた展示作品をいくつか紹介していきます。

まずはこちら、歌舞伎十八番の一つ、「暫」の鎌倉権五郎景政の超人的な力強さを表現した衣裳。三升の紋を白く抜いた、大紋の袖の威容に驚きます! 横から見ると袖というより凧のよう。

スーパーマン・鎌倉権五郎景政の衣裳は規格外に派手、と記憶していましたが、実物を見ると本当に笑ってしまうくらい大げさ。何十キロあるのでしょうか……。こんなものを着て暴れまわれるのですから、それは強いに決まっていると問答無用で納得してしまう存在感です。

小道具「暫」鎌倉権五郎景政の太刀 藤浪小道具(株)蔵

横には景政の2Mを超える大太刀が置かれています。景政がこの大太刀を一振りするだけで、何人もの首を豪快に切り落とすシーンは「暫」でも最も印象的なシーンの一つですが、それも可能かもと思わせる迫力がありました。

鼉太鼓 国立劇場蔵

雅楽のエリアに展示されている鼉太鼓(だだいこ)にも圧倒されます。こちらのカラフルなオブジェはどんな大道具かしら? と説明文を読んだら、楽器ということで大変驚きました。正式な舞楽に用いられる巨大な締め太鼓で、本来は左方・右方一対ですが、国立劇場所蔵の鼉太鼓は一基の裏表に左右の装飾が施されています。

頂点には日輪と月輪、太鼓を囲むのは大きな火焔と五色の雲形、左右には昇竜と鳳凰の彫刻、太鼓の革には金箔で二つ巴と三つ巴。吉祥を示すさまざまな文様や色彩が用いられていて、5Mはありそうな巨躯とあいまって、なんだか見ているだけで拝みたくなるようなパワーを感じました。一体どんな音が鳴るのか気になります!

衣裳や小道具の繊細な美しさに魅了される

(左)衣裳「藤娘」藤の精 松竹衣裳(株)蔵 前期展示 / (右)衣裳「京鹿子娘道成寺」白拍子花子 松竹衣裳(株)蔵 前期展示

本展の醍醐味はやはり、劇場の客席からでは分からない衣裳や小道具のデザインを細部まで間近で鑑賞できること。

「銘苅子」の天女の衣裳・天冠・小道具(柄杓) 国立劇場おきなわ蔵

目が覚めるように鮮やかだったのは、羽衣伝説を題材にした組踊「銘苅子(めかるしー)」の天女の立体展示。

関東在住の筆者は、沖縄の芸能である組踊にはあまり触れる機会がなかったため、天女が着ている紅型(びんがた)衣裳「黄色地鳳凰立波文様」に描かれた荒れ狂う波の独特な形が新鮮に映ります。多色摺りの華麗な色彩感が特徴の紅型は、沖縄特有の模様染めとのこと。

虹のような輝きを表現しているかのような飛衣(羽衣)を羽織った姿は、きっと動けば展示の何倍も優美に見えるのでしょう。本展を通覧するなかで、本土の芸能と比べたときの組踊の色彩感覚、特に赤色の取り入れ方の違いが興味深く感じられました。

(左)能装束 黒地紋尽模様縫箔 国立能楽堂蔵 / (右)能面(般若) 国立能楽堂蔵

能楽のエリアでは役ごとに面(おもて)、装束、小道具を組み合わせた出で立ちを紹介していますが、特に鬼女の出で立ちには引き込まれるものがあります。

嫉妬と恨みから鬼となって女性の面である「般若」は目から下が怒り、目から上が深い悲しみという二面性を表現していることでおなじみ。幽玄と現世の境に立つ存在としての神秘性だけでなく、図らずも鬼になってしまったやるせなさや、情に翻弄された切なさなど、絡み合うたくさんの感情が伝わる造形をあらためて堪能しました。

そんな鬼女の役専用の装束というのが「黒地紋尽模様縫箔」。刺繍や金・銀箔でさまざまな文様を散りばめ、上品ですが遊び心のあるデザインです。桜や梅、菊などをモチーフにしたそれぞれの文様はかわいらしい色合いなので、なぜこれが鬼女専用に? と疑問も浮かびますが……。

家紋などもそうですが、こういった小さな文様一つをとっても、四季や花鳥風月といった自然と関わり、自然を生活に取り入れて共生してきた日本人ならではの美意識を感じずにはいられません。

文楽人形「義経千本桜」静御前 小道具 鼓 国立文楽劇場蔵
「文七」「玉藻前・双面」などの首(かしら)

文楽のエリアでは、「義経千本桜」静御前をはじめ、人間サイズと比較しても劣らない華美な浄瑠璃人形の装束が見ごたえありますが、人形の首(かしら)の展示も面白いです。

それぞれの首には「性根」という根本の性格を表した造形がなされているそうで、たとえば内面に苦悩をにじませ、悲劇の主人公などに使われる「文七」や、素朴で愚かなほど実直な役に使われる「又平」などが紹介されていました。

説明文を読まなくても「こういう役で使われるんだろうな」とだいたいの人物像がわかるから感心します。なんでもないことのように思えて、実はそれってすごいことではないでしょうか。現代にいたるまでに洗練に洗練を重ね、過不足なく仕上がった造形美をぜひじっくり鑑賞してほしいです。

ユネスコ無形文化遺産 特別展「体感!日本の伝統芸能-歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界-」概要

会期 2022年1月7日(金)~3月13日(日)
※会期中、一部作品の展示替えあり
会場 東京国立博物館 表慶館
開館時間  9:30~17:00
休館日 月曜日
観覧料 一般 1,500円、大学生 1,000円、高校生 600円
※事前予約(日時指定券)推奨
※中学生以下、障がい者とその介護者一名は無料
その他、詳細は公式サイトよりご確認ください。
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/dentou2022/tickets.html
主催 文化庁、日本芸術文化振興会、東京国立博物館、読売新聞社
お問い合わせ 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
展覧会公式サイト https://tsumugu.yomiuri.co.jp/dentou2022/

 

記事提供:ココシル上野


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【国立科学博物館】遠隔操作ロボットを使用した博物館鑑賞体験 ~病気で外出できない子供達に恐竜博士が国立科学博物館を案内!~

国立科学博物館

 

国立科学博物館は千葉大学医学部附属病院と千葉県こども病院、NPO法人ミルフィーユ小児がんフロンティアーズと共同で遠隔操作ロボットを使用した博物館鑑賞事業を実施します。

本事業では千葉大学医学部附属病院と千葉県こども病院に入院する子供達がロボットを操作し、恐竜など中生代の爬虫類・鳥類が専門の真鍋真副館長が当館の恐竜展示フロアから解説します。ロボットを介し、病気で外出できない子供達と恐竜の謎に迫り、病気と戦う子供達への応援メッセージを込めて本事業を実施します。

概要
【日時】:令和4年1月17日(月)16時から(約1時間)
【内容】:
第1部 (約30分)
千葉大学医学部附属病院に入院する子供達が国立科学博物館にいるロボットを操作
第2部 (約30分)
千葉県こども病院に入院する子供達が国立科学博物館にいるロボットを操作
【案内役】:国立科学博物館 真鍋真副館長
【使用するロボット】:アバター「newme(ニューミー)」(avatarin株式会社提供)

 

newme

※  NPO法人ミルフィーユ小児がんフロンティアーズは、小児がん患児・家族を、そして治療終了後の小児がん経験者への支援活動を行っている団体です。詳細は、こちら( https://www.millefeuille.or.jp/ )を御参照ください。

 

案内役:真鍋 真(まなべ まこと)のプロフィール

真鍋真 国立科学博物館副館長  Ⓒ 田中健一

国立科学博物館 副館長
​(兼)標本資料センターコレクションディレクター
(兼)研究調整役
(兼)人類研究部長事務取扱

■ 生態系進化の時空的分析をテーマに、中生代の恐竜、中生代末の大量絶滅などに注目しています。

■ 常設展示では、地球館地下1階恐竜フロアを担当しました。最近の展覧会では「恐竜博2016」、特別展「恐竜博2019」、企画展「絵本でめぐる生命の旅」(2019.12.17~2020.3.1)の企画制作に携わりました。

■ 著書
「深読み!絵本『せいめいのれきし』」(岩波科学ライブラリー、2017)、「恐竜の魅せ方」(CCCメディアハウス、2019)、「恐竜博士のめまぐるしくも愉快な日常」(ブックマン社、2019)、「せいめいのれきし(改訂版)」(2015)の監修、「わたしはみんなのおばあちゃん」(岩波書店、2019)の翻訳など。

地球館地下1階 恐竜の謎を探る

 

記事提供:ココシル上野


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特別展「ポンペイ」 1月14日(金)東京国立博物館で開幕! 

東京国立博物館
バックス(ディオニュソス)とヴェスヴィオ山 ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo©Luciano and Marco Pedicini

 

人気声優の小野賢章さん・小野友樹さんが音声ガイドナビゲーター初共演!

株式会社朝日新聞社が主催する特別展「ポンペイ」(https://pompeii2022.jp/)が、2022年1月14日(金)に東京国立博物館(東京・上野公園)で開幕します。イタリア・ナポリ国立考古学博物館の全面的な協力のもと、火山の噴火で消滅した古代ローマ都市・ポンペイに生きた人びとの実像に迫ります。

■開催概要

会場:東京国立博物館(東京・上野公園)
会期:2022年1月14日(金)~4月3日(日)※会期等は変更になる場合があります。
開館時間:9時30分~17時
休館日:月曜日、3月22日(火)※ただし3月21日(月・祝)、3月28日(月)は開館
入場料:一般2,100円 大学生1,300円 高校生900円(いずれも税込)
※中学生以下、障がい者とその介護者一名は無料
※公式チケットサイト(https://pompeii2022.jp/ticket/)からの事前予約(日時指定)を推奨
主催:東京国立博物館、ナポリ国立考古学博物館、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーション
特別協賛:住友金属鉱山
協賛:大和ハウス工業、凸版印刷、竹中工務店
後援:イタリア大使館
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式サイト:https://pompeii2022.jp/

■ポンペイの街角で出会ったふたりの物語 そこに息づく確かな彩りと豊かな情景を音声ガイドで

「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ、「黒子のバスケ」をはじめ数々の人気アニメで活躍する声優、小野賢章さんと小野友樹さんが美術展の音声ガイドナビゲーター初共演。お二人が扮するキャラクターがポンペイで出会い、町の見どころをめぐっていきます。当時のポンペイの文化、人々の暮らしぶり、そして作品の見どころも、ストーリー仕立てで臨場感たっぷりにご案内します。音声ガイドだけのクイズも特別収録。2000年前のポンペイの街にタイムスリップする感動を、ぜひ音声ガイドと共にお楽しみください。
【音声ガイド詳細】
貸出料金(1台・税込):会場レンタル版600円、ボーナスコンテンツ付アプリ配信版730円。
※詳細は本展公式サイト(https://pompeii2022.jp/goods/)でご確認ください。

■小野賢章(写真左)
映画「ハリー・ポッター」シリーズのハリー役をきっかけに、声優として「黒子のバスケ」黒子テツヤ役、「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」ジョルノ・ジョバァーナ役、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」ハサウェイ・ノア役など多数の出演作品がある。また、ミュージカル「WEST SIDE STORY」Season2でリフ役、「Jack The Ripper」 で主人公ダニエル役を務めるなど、俳優としても注目を集めている。

■小野友樹(写真右)
「黒子のバスケ」火神大我役、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」東方仗助役など代表作多数。そのほかナレーション、ラジオや番組MC、YouTubeと幅広く活躍。またアーティストとしては自身のレーベルからアルバムをリリースするなど、こちらも精力的な活動を展開している。

 

記事提供:ココシル上野


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第四十回 上野東照宮 冬ぼたん

上野東照宮

徳川家康公・徳川吉宗公・徳川慶喜公を祀る神社として建立された上野東照宮(東京台東区 上野公園内)では、2022年1月1日(土)~2月23日(水・祝)の間、常時約160株のぼたんが社殿や五重塔など本格的な江戸建築に彩りを添える『上野東照宮 冬ぼたん』を開苑します。
 ※当苑では新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みとして、苑内の定期消毒、従業員の健康管理などの対策を行っています。ご来苑いただく皆様に安心して庭園を鑑賞していただくため、ご来苑者様には手指の消毒とマスク着用のご協力をお願いしています。

■関東最大級、常時約40品種160株以上を展示
開苑期間中は人気品種の“八千代椿”、“島錦”、“黄冠”など春と夏に寒冷地で開花を抑制し秋に温度調節して冬に開花させる冬ぼたんや、“戸川寒”、“流れ星”といった着花率2割以下と咲かせるのが極めて困難な寒ぼたんをあわせて約40品種160株以上展示します。
入口付近は和ごよみに倣った装飾を施し、訪れる時期によって異なる趣きが楽しめます。

冬ぼたん・島錦
冬ぼたん・黄冠
寒ぼたん・戸川寒
正月の装飾

■『わらぼっち(藁囲い)』に包まれて寒さをしのぐ
冬の厳しい環境から保護する為、開苑中の冬ぼたんは“わらぼっち”に包まれています。
“わらぼっち”は地域によって形や結び方等が様々ありますが、当苑では開苑当時から荒縄を用いた男結びや梅等のお花を模した飾り結びで見る人の目を楽しませています。

荒縄を用いた男結び
お花を模した飾り結び

■『旧寛永寺 五重塔』をはじめとする本格的な江戸建築と楽しむ
苑内からは旧寛永寺五重塔や東照宮の参道に並ぶ石灯籠を見る事ができ、枯山水の日本庭園とあわせて他では味わえない江戸風情の中でぼたんを見る事ができます。
また、雪が降れば格別の趣があり、しんしんと降り積もる雪の中に凛と佇むぼたんの姿は見る人の目を惹きつけます。

 ■ロウバイやウメそしてフクジュソウなど時期により異なる花木が楽しめます。
1月上旬からはロウバイや早咲きのウメが、そして2月上旬頃からはフクジュソウやマンサクなど苑内では様々な花木が見頃を迎えぼたんと共に華やぎを添えています。

ロウバイ
フクジュソウ

■ぼたん苗とダリア球根の即売会
1/8(土)、1/9(日)、2/12(土)、2/13(日)の計4日間、期間限定で春咲き牡丹の苗とダリアの球根を販売します。

■御朱印への双子パンダの押印
来年1月から上野動物園の双子パンダ、シャオシャオとレイレイの公開が予定されています。
それに合わせて来年2022年1月1日〜2月28日に御朱印への双子パンダの押印を行います。
御朱印は東照宮社務所にて受け付けており、全て書き置きです。
期 間 2022年1月1日〜2月28日
初穂料 書き置き半紙 500円
    当宮御朱印帳に書き置きしたもの 2000円
※ 冬ぼたん期間中ですが牡丹の押印は行っておりません。
※ 郵送は行っておりません。

双子パンダの押印

[上野東照宮 冬ぼたん概要]
名称:第四十回 上野東照宮 冬ぼたん
開苑期間:2022年1月1日(土)~2月23日(水・祝)※期間中無休
開苑時間:9:30~16:30(入苑締切)
入 苑 料:大人(中学生以上)700円、団体(20名以上)600円、小学生以下無料、
      東照宮社殿共通拝観券1,100円
住  所:〒110-0007 東京都台東区上野公園9-88
             TEL:03-3822-3575(ぼたん苑)
アクセス:JR上野駅 公園口より徒歩5分
             京成電鉄京成上野駅 池之端口より徒歩5分
             東京メトロ根津駅 2番出口より徒歩10分
公式HP:https://uenobotanen.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/utbotanen_official/

記事提供:ココシル上野


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江戸から学ぶ 第17回『災害都市江戸と穴蔵大工』(令和3年度)

たくさんのお申込みありがとうございました。当落通知は1月上旬頃発送の予定です。

締切 令和3年12月19日(日)
※往復はがきでのお申込み方法はこちらをご確認ください。締切は電子申請と同じです(必着)。

<講演概要>
日時 令和4年 1月23日(日)14:00開演(90分程度の予定)
会場 ミレニアムホール(台東区生涯学習センター・台東区西浅草3丁目25-16)

江戸は、火災や地震などさまざまな災害に見舞われていた「災害都市」でした。そこで、江戸で暮らす人々は、自分の財産を守るため、いわば地下式防災倉庫の「穴蔵」を設置していました。穴蔵を施工したのは特殊な水留め加工技術を有する「穴蔵大工」です。
本講演会では、災害都市江戸の実態と穴蔵大工の活躍に迫ります。

講師 小沢 詠美子 氏(成城大学民俗学研究所研究員)
1961年、東京都中央区生まれ。1987年、成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。神戸大学大学院経済学研究科助教授などをへて、2004年から成城大学民俗学研究所研究員、同大学非常勤講師。おもな著書に、『災害都市江戸と地下室』『お江戸の経済事情』『江戸ッ子と浅草花屋敷』『江戸時代の暮らし方』など。

<留意事項>
・新型コロナウイルス感染症拡大等の理由により、内容の変更や中止となる可能性があります。
・参加の際は、新型コロナウイルス感染症対策のため、必ずマスクを着用し、私語は控えるようお願いします。

2. 講演会シリーズ「江戸から学ぶ」連続講座

「江戸から学ぶ」とは

260年もの長きにわたる太平の世「江戸時代」。そこには、様々な独自の文化が華やぎました。
江戸の昔から続く伝統行事、神社仏閣、名所旧跡等を数多く擁する台東区。上野や浅草をはじめとしたまちと、そこに住む人々の暮らしの中には、今もなお、江戸のこころと文化が息づいています。
江戸から東京に時代が移り150年。この節目を迎えた今、本区に色濃く残る江戸文化の魅力に理解を深め、未来を拓く知恵やこころを学ぶことができるよう、『講演会シリーズ「江戸から学ぶ」連続講座』を開催しています。

令和3年度の講演会開催について

下記講演会を開催します。
各講演会タイトルをクリックすると、該当の講演会紹介ページに移行します。
詳細・申込方法につきましては、そちらご参照ください。
※講演会は新型コロナウイルス感染症拡大等の影響により、内容が変更・中止となる可能性があります。

(1)番外編第2回「江戸の音を観る」奥浅草編(申込受付終了)
第一部 奥浅草における江戸文化の歩み
第二部 現在(いま)に息づく江戸の音
日時 令和3年10月3日(日)14時開演
講師
第一部:佐野 陽子 氏(慶應義塾大学名誉教授・嘉悦大学名誉学長)
第二部:望月 太左衛 氏(重要無形文化財 長唄<総合認定>保持者)

(2)第13回「江戸の大火と盛り場」(申込受付終了)
日時 令和3年10月31日(日)14時開演
講師 波多野 純 氏(日本工業大学名誉教授)

(3)第14回「江戸の富くじ興行」(申込受付終了)
日時 令和3年11月21日(日)14時開演
講師 滝口 正哉 氏(立教大学特任准教授)

(4)第15回「江戸の時刻と時の鐘」(申込受付終了)
日時 令和3年12月5日(日)14時開演
講師 浦井 祥子 氏(徳川林政史研究所非常勤研究員)

(5)第16回「徳川将軍菩提寺の謎」(申込受付終了)
日時 令和3年12月25日(土)10時30分開演
講師 浦井 正明 氏(寛永寺住職)

(6)第17回「災害都市江戸と穴蔵大工」(申込受付終了)
日時 令和4年1月23日(日)14時開演
講師 小沢 詠美子 氏(成城大学民俗学研究所研究員)

(7)クロージングイベント(申込締切:令和4年1月30日)
第一部 八代将軍吉宗 鷹狩と桜の名所
第二部 トークセッション「江戸に学び、未来を拓く」
日時 令和4年2月27日(日)14時開演
講師・出演者
第1部:大石 学 氏(東京学芸大学名誉教授・独立行政法人日本芸術文化振興会監事)
第2部:大石 学 氏(東京学芸大学名誉教授・独立行政法人日本芸術文化振興会監事)、浦井 正明 氏(寛永寺住職)


◆お申込み受付が終了した講演会一覧

過去の講演会につきましてはこちらをご確認ください。


◆「講演会シリーズ『江戸から学ぶ』講演記録集」の配付について

(1)「講演会シリーズ『江戸から学ぶ』講演記録集 壱」
平成30年度に開催したキックオフイベント及び第1~7回までの内容をまとめた講演記録集を配付しています。
詳細はこちらをご確認ください。

(2)「講演会シリーズ『江戸から学ぶ』講演記録集 弐」
令和元年度に開催した第8~12回、番外編第1回などの内容をまとめた講演記録集を配付しています。
詳細はこちらをご確認ください。


◆講演会記録映像の配信について

「Youtube 台東区公式チャンネル」で以下の講演会についてダイジェストをご覧いただけます。
キックオフイベント(平成30年5月27日実施)
江戸の音を観る・谷中編(令和元年11月10日実施)
江戸の音を観る・奥浅草編(令和3年10月3日実施)


◆江戸ルネサンス事業パネル展について

本イベントは終了しました
会 場:浅草文化観光センター7階 展示スペース
期間:令和2年9月1日(火)~13日(日)
申し込み不要・入場無料

「講演会シリーズ『江戸から学ぶ』連続講座」の会場や「北斎没後170周年記念墨田区・台東区交流事業『北斎と川柳』」の企画で使用されたパネルの展示会を行います。

会場では、平成30年度に開催した「講演会シリーズ『江戸から学ぶ』連続講座」の講演内容をまとめた「講演会シリーズ『江戸から学ぶ』講演記録集 壱」も配付します。


お問い合わせ

台東区文化振興課「江戸から学ぶ」担当
TEL.03(5246)1153

【国立科学博物館】ミニ企画展「エウブロンテス・ノビタイ ~のび太の夢を叶えた恐竜の足跡化石」開催のご案内

国立科学博物館

ノビタイ想像図 (©️Cheung Chung Tat)

日本の人気漫画「ドラえもん」のファンであるシン・リーター(Xing, Lida、邢立达)中国地質大学(北京)准教授は、2021年7月、中国の四川省で発見された肉食恐竜の足跡化石に「のび太」の名前を献名し、エウブロンテス・ノビタイと命名しました。

独立行政法人国立科学博物館はシン・リーター准教授と研究交流があることから、エウブロンテス・ノビタイの足跡1点のレプリカが寄贈されることになり、このレプリカを公開し、足跡化石とその研究について、令和3(2021)年11月30日(火)~12月12日(日)までの期間、ミニ企画展「エウブロンテス・ノビタイ ~のび太の夢を叶えた恐竜の足跡化石」を開催します。
【詳細URL:https://www.kahaku.go.jp/event/2021/12nobitai/ 】

・ミニ企画展 開催概要

ミニ企画展「エウブロンテス・ノビタイ ~のび太の夢を叶えた恐竜の足跡化石」
【会場】国立科学博物館 地球館1階オープンスペース(東京都台東区上野公園7-20)
【会期】令和3(2021)年11月30日(火)~12月12日(日)
【入館料】一般・大学生:630 円(団体 510 円)税込、高校生以下および 65 歳以上無料
※本展は常設展示入館料のみでご覧いただけます。
【休館日】毎週月曜日
※会期等は変更となることがあります。
【入館方法】新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を実施しています。
※入館の際は、当館ホームページでの事前予約が必要です。
※入館前に検温、体調等の確認をし、発熱等がある場合は入館をお断りします。
※入館方法の詳細等については、当館ホームページの予約サイトをご覧ください。https://www.kahaku.go.jp/news/2020/reservation/index.html
【ウェブページ】https://www.kahaku.go.jp/event/2021/12nobitai/

ノビタイの足跡化石写真とイラスト(©Lida Xing)

足の想像図 (©Cheung Chung Tat)

【ノビタイ命名の経緯】
シン准教授は子供の頃からの「ドラえもん」ファンで、2020年の「映画ドラえもん のび太の新恐竜」の中で、のび太が新種の恐竜に自分の名前をつけるシーンがあったことから、のび太の夢を叶えたいと思ったそうです。学名はラテン語の文法で綴られるのが基本で、「のび太」に人名を示す接尾辞「i」(イ)をつけてノビタイと命名しました。

【ノビタイの足跡化石】
ノビタイの足跡化石は、2020年7月の四川省での集中豪雨の後、板状の岩石上に発見された4歩の足跡化石で、中型で足裏が幅広で、第2趾の指の付け根の痕跡が明瞭であることなどからエウブロンテス属に分類されました。今回の化石は、エウブロンテス属のこれまで報告されている種よりも、第2趾と第4趾の左右の開きが大きいこと、中央の指(中指)がやや外側に向いていることなどから、新種エウブロンテス・ノビタイと命名されました。

足裏の長さ(約30センチメートル)から、ノビタイは全長4メートルくらいの肉食恐竜で、足跡は、今から約1億2500万年(白亜紀前期)前、現在の中国・四川省金魚渓(成都より南に約310km)の地面に残されたものです。この地層からは肉食恐竜の骨の化石はほとんど発見されていませんが、白亜紀前期の中国に生息した肉食恐竜にはアロサウルス類、カルカロドントサウルス類などがいました。歩幅から時速4キロメートルくらいで歩いていたものと推定されます。

エウブロンテスはもともとアメリカのコネチカット州で発見されたジュラ紀の肉食恐竜の足跡につけられた学名で、エウ(真の)+ブロンテス(地響き、雷)という意味です。二足歩行で、3本の指先には鋭いカギツメの痕があるため、肉食恐竜であることがわかります。エウブロンテスは足跡の長さが30センチメートルぐらいで、幅の広めの足を持つ肉食恐竜の足跡の学名で、19世紀にアメリカ東海岸で最初の報告がされてから、南極大陸以外の三畳紀からジュラ紀の地層から十数種が知られています。中国のエウブロンテスはノビタイで5種目ですが、白亜紀(約1億4500万年前〜6600万年前)のエウブロンテスは世界でも初めての報告となります。

ノビタイ想像図 (©️Cheung Chung Tat)

【エウブロンテス・ノビタイ発見に対する真鍋 真(国立科学博物館・副館長)のコメント】
中生代の日本はアジア大陸の一部だったので、ノビタイは日本にも生息していたかもしれません。ノビタイは肉食恐竜の足跡なので、のび太が喜んでくれるのではないかと思います。足跡化石は足裏の特徴しか残っていませんが、歩幅から時速を推定したり、足跡化石の集合状況から群れ行動などを推測したりすることが出来ます。ノビタイをきっかけに、足跡化石にも注目していただけるようになると嬉しいです。ノビタイの姿を想像したり、体の化石を探したくなったりするなど、これをきっかけに恐竜や足跡化石の研究者が育ってくれたら嬉しいです。

【シン准教授からのメッセージ】
 I was on cloud nine when making this decision. Nobita and Doraemon are one of the sweetest memories of the Millennial generation in China, arousing great curiosity among us with all the fabulous imagination.  Most importantly, for me, Nobita, Draemon and their adventures with dinosaurs are my childhood gems that I still recall fondly every now and then.  I am pleased as punch to have an opportunity to express my intense affection.

シンXing, Lida(邢立达)中国地質大学(北京)准教授(右)とシン研究室の助手(左) 画像提供:シンXing, Lida(邢立达)准教授

【発表論文】
表題:「中国四川省の白亜紀前期足跡化石の新種エウブロンテス・ノビタイの報告と竜盤類恐竜の足跡化石について」
著者:Xing, Lida ほか
掲載紙:「古地理学雑誌Journal of Palaeogeography」(スプリンガー・ネイチャー社発行)
下記サイトから論文のpdfを無料でダウンロードできます。
https://link.springer.com/content/pdf/10.1186/s42501-021-00096-y.pdf

・国立科学博物館ホームページ:https://www.kahaku.go.jp/
・ミニ企画展「エウブロンテス・ノビタイ ~のび太の夢を叶えた恐竜の足跡化石」ウェブページ:
https://www.kahaku.go.jp/event/2021/12nobitai/

記事提供:ココシル上野


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「東京文化会館 リラックス・パフォーマンス~世代、障害を越えて楽しめるコンサート~」取材レポート

東京文化会館
(C)青柳聡 提供:東京文化会館

2021年11月3日、東京・上野の東京文化会館で「東京文化会館 リラックス・パフォーマンス~世代、障害を越えて楽しめるコンサート~」が開催されました。

一般的なクラシック音楽のコンサートとは違い、発達障害や身体的な特性などにより、静かに鑑賞することが難しい人でも安心して楽しめるような環境が整った本公演を取材しましたので、会場の様子や取り組みについてレポートします。

客席で声も音も出していい!?「リラックス・パフォーマンス」とは

提供:東京文化会館

通常のクラシック音楽のコンサートでは、雑音を立てないことが最も重要なマナーのひとつ。

演奏中に私語は慎む、携帯の電源を切るのは当然として、くしゃみや咳、プログラムをめくる音、ビニール袋を触る音などにも注意する。扉の開閉による雑音を防ぐために、劇場スタッフは曲の間や楽章の間以外での入場を規制する……。演奏や鑑賞の妨げとなる行為に関して、会場にいる一人ひとりの意識が求められるのが常です。

誰もが演奏に集中できるようにとの配慮ですが、一方で外部からの刺激で声が出たり動揺したりしてしまう発達障害のある人や、病気でじっと座っていられない人、呼吸器が必須の人など、一部の人はどうしても鑑賞のハードルが高くなってしまいます。

今回開かれた「東京文化会館 リラックス・パフォーマンス~世代、障害を越えて楽しめるコンサート~」は、そのような劇場での芸術鑑賞に不安がある人が安心して楽しめるような環境を整え、ルールやマナーを緩和する「リラックス・パフォーマンス」という欧米で定着し始めた新しい公演形態を採用したもの。2020年度から始まり、本公演で2回目の開催です。

その名のとおり堅苦しくない空気のなかで行われるコンサートで、

ちょっとした声や音が出ても、体が動いてもOK。
客席の照明を完全に暗くしない。
公演中に休憩が必要になったら、自由にホール外に出ることができる

こうすることにより、「クラシック音楽のコンサートはマナーが多くて息苦しい」と感じている健常者も、「子どもが静かに鑑賞できるか不安」という親御さんも、4歳以上であればあらゆる人が気兼ねなく楽しめる環境になっています。

点字プログラムに体感音響システム…音楽をより味わってもらうためのさまざまな工夫

コンサートホール隣のロビーは、休憩が必要になった人の癒しスペースとしても活躍。
受付やロビーには手話通訳者の姿も。 ?青柳聡 提供:東京文化会館

当日に東京文化会館へ足を運ぶと、受付でもらえるプログラムが一般的なクラシック音楽のコンサートのものとは少し趣きが異なり、イラストがたくさんあってとてもカラフルなことに気づきます。

プログラムの一部 提供:東京文化会館

「通常のプログラムはほぼ文字だけですが、自閉症や発達障害の方は文字から入ってくる情報が少ないため、ビジュアルがとても重要になるのだと学びました。そこで『リラックス・パフォーマンス』のプログラムの曲目解説はやさしい日本語で書くとともに、曲のイメージに合ったイラストをつけ、ビジュアルで曲の順番がわかるような紙面づくりを心がけました」

そう教えてくださったのは、本公演の制作を担当された東京文化会館・事業企画課事業係の杉山さん

ユニバーサルデザインのガイドラインに沿って、色覚異常のある人もわかりやすいような文字の大きさや配色になるよう、特別支援学校ワークショップの先生たちからのフィードバックをもとに試行錯誤で完成させたプログラムなのだとか。

(C)青柳聡 提供:東京文化会館

そのほかに点字プログラムや、読み上げ機能に対応したプログラムデータも用意。これらの情報は障害のある人のご家族や介助者のために、公演の約3週間前にはホームページに掲載したそうで、行き届いた配慮が感じられました。

客席には聴覚障害のある人のために、振動で音楽を感じられる体感音響システム「ボディソニック」という機材つきの座席が設けられました。また、スマートフォンのアプリを使用し、各々の聴覚特性に合わせて音量や音質を調節できるシステム「モバイルコネクト」など、各企業の協力により本公演のためにさまざまなサポートが試験導入されました。

「ボディソニック」体験の様子 (C)青柳聡 提供:東京文化会館

実はこの日、公演制作担当者や文化施設・団体職員、自治体職員向けの鑑賞サポート機材体験会が実施され、筆者も体験させていただけることに。
特に「ボディソニック」は体感のタイムラグがほとんどないことに感動! 「モバイルコネクト」は補聴器や人工内耳ユーザーの聞こえ方を想像しながらの疑似体験でしたが、アプリで音の大小だけでなく低音や高音の聴きやすさを自在に調節できるのがとても便利そうでした。

客席については、全体の7割程度が埋まるように調整したとのこと。その意図について杉山さんは次のように明かします。

「コロナ対策の入場制限も解除されましたし、売り上げのことを考慮して、埋めようと思えば客席を100%埋めてしまうこともできました。しかし、他人が近くにいると緊張してしまう方もいらっしゃいますから、お客様同士の間は座席を空けようと決めました。
座席の工夫といえば、ご自身の指定席以外に『退避席』という出入り口に近い席もご利用いただける形にしています。ホールの出入りが自由な公演ではありますが、出入りすることへの心理的抵抗がさらに少なくなくなれば、という期待を込めました」

「障害のある方のなかには、外出するのにも大変なご苦労をされている方も多くいらっしゃいます。それでも『リラックス・パフォーマンス』なら自分でもコンサートを楽しめるかも、と期待してわざわざお越しいただくのですから、お客様に最大限リラックスして、上質な音楽を味わってもらいたいのです」と、公演への思いを語る杉山さん。すべての準備はその一心からのものであるとのことでした。

おおらかな一体感に包まれた公演の様子

14時の開演を前に、客席のあちこちで子どもたちが走ったり、緊張からか興奮からか大声で笑いだす人がいたり。とてもラフな雰囲気で、すでに「これまで経験してきたクラシック音楽のコンサートとはまったく空気が違う」ということを肌で実感しました。

小林海都さん  (C)青柳聡 提供:東京文化会館

演奏は、これからの日本音楽界を担う実力派若手アーティストたち5名によって行われました。

ピアノは、東京文化会館で毎年開催されている東京音楽コンクールで第11回ピアノ部門第2位を受賞された小林海都さん。弦楽四重奏は、第9回弦楽部門第1位の岸本萌乃加さんらが結成したグループ「HONOカルテット」の皆さんです。

(第1ヴァイオリン:岸本萌乃加さん、第2ヴァイオリン:林周雅さん、ヴィオラ:長田健志さん、チェロ:蟹江慶行さん)

 
左から岸本萌乃加さん、林周雅さん、小林海都さん、長田健志さん、蟹江慶行さん  
(C)青柳聡 提供:東京文化会館

演奏の間には、音楽の喜びや楽しさを伝え、人と人を音楽で結びつける活動を行っている東京文化会館ワークショップ・リーダー、桜井しおりさんがナビゲーターとして舞台に登場。各曲の解説をしたり、簡単なアクティビティを挟んだりと、小さい子どもも最後まで飽きずに公演を鑑賞できるように進行を盛り上げます。

左が桜井しおりさん、右が手話通訳者の山崎薫さん
(C)青柳聡 提供:東京文化会館

当日演奏された曲は次のとおり。
ピアノ五重奏をはじめとしたクラシック音楽の魅力を伝えるため、各楽器の音色や、この楽器でこんな演奏ができる、というのがわかるように意識し、初心者でも上級者でも満足できるように各ジャンルから満遍なく選曲されたそうです。

1.  ムソルグスキー(加藤昌則編曲)/ 組曲『展覧会の絵』より「プロムナード」
2. エルガー(阿部海太郎編曲)/ 愛の挨拶12
3. 吉松隆 / アトム・ハーツ・クラブ・カルテット70より 第1・4楽章
4. ストラヴィンスキー(アゴスティ編曲)/ バレエ音楽『火の鳥』より「魔王カスチェイの凶悪な踊り」
5. ヨハン・シュトラウス2世 / 皇帝円舞曲 437(抜粋)
6. ポルディーニ / 踊る人形
7. ドビュッシー /『べルガマスク組曲』より第3曲「月の光」
8. アンダーソン / プリンク・プランク・プルンク
9. ドヴォルザーク / ピアノ五重奏曲第2番 イ長調81より 第3・4楽章


1曲目の「プロムナード」、2曲目の「愛の挨拶」と、出だしから有名どころの穏やかな曲が続くなか、観客の皆さんはなんとなく集中しきれない雰囲気でした。慣れない公演形態に、どういう姿勢で向き合うべきか戸惑っている人が多かったのかもしれません。(筆者もそうでした)

しかし、弦楽四重奏による3曲目の「アトム・ハーツ・クラブ・カルテット」に入った途端それまでの空気が一変。疾走感のあるクールなサウンド。激しく踊り、ときに風を切る弦の動き。演奏者の皆さんもエンジンがかかってきたようで、ホール中の意識がスッとステージに集中するのを感じました。

特に第4楽章のジャカジャカとしたブギウギ風のリズムは観客の心をとらえたようで、それまでキョロキョロと客席を眺めまわすばかりだった女の子も、手をくるくるとさせてノリにノっていた姿が印象的です。

ダンスするかのようにエモーショナルに体を動かして演奏する林さんの姿にワクワクとさせられた、「踊る人形」の演奏。 
(C)青柳聡 提供:東京文化会館

ピアノ独奏による7曲目の「月の光」は本公演で一番しっとりとした静かな曲。客席のざわめきが目立つタイミングではありましたが、聴く者に情景を豊かにイメージさせる小林さんの卓越した演奏技術のおかげで、集中を切らすことなく音の世界に浸れました。

(C)青柳聡 提供:東京文化会館

筆者は「リラックス・パフォーマンス」の趣旨を頭では理解していたつもりでしたが、実際に演奏が始まってからしばらくは、大声や手をたたく音がホールに響くたびにソワソワ、ハラハラと落ち着かない心境でした。

一般的なクラシック音楽のコンサートの鑑賞経験があるせいか、一観客ながら「これは大丈夫なのか?」「観客同士でトラブルになったらどうしよう」と心配だったのです。

しかし、皆さんどんなこともおおらかに受け止めていてひと安心。「そういうものなんだ」と割り切れたらざわめきにも慣れ、演奏を楽しめる態勢に。終わるころには観客の充足感がホールを包み込むようで、「こういうコンサートもいいなあ」としみじみ実感した60分間でした。

すべてのコンサートがこのような公演形態をとるべき、というわけではなく、選択肢のひとつとしてあっていい、ということ。

100%音楽に集中したいときには向きませんが、自然体で音楽と向き合いたい、人とのかかわりの中にある音楽を感じたい気分のときに「リラックス・パフォーマンス」を選びたいという人は、きっと少なくないはずです。

来場していたクラシック音楽が大好きだという5歳くらいの男の子とそのお母さんに感想をうかがうと、男の子は「『月の光』が一番よかった」「また来たい!」と満足げ。お母さんも「いつもコンサートでは静かにしなさい!と注意していますが、今日の公演はそのあたりが緩やかで子どももリラックスして聴けたみたいです」と笑顔を見せます。

また、杉山さんによれば、障害のある子どもをもつ親御さんからたくさんの喜びの声が届いたそう。

「障害のある息子とクラシックのコンサートへ行くなんて不可能だと諦めていたので、今日は本当に感動した。1曲目から涙が止まらなかった」

「いつもロビーのモニターから演奏を聴いていたわが子が、今日初めてホールの中で鑑賞できたのがうれしかった」

「リラックス・パフォーマンス」公演が、いかに障害のある人とそのご家族にとって得難い経験になりえたのかが伝わってきます。

東京文化会館の挑戦はまだ始まったばかり

「リラックス・パフォーマンス」公演は今後も毎年開催していく予定とのことで、次回の開催が待ち遠しい限り。
最後に、杉山さんは公演の意義についてこう話します。

「特別支援学校にお話を聞きにいって知ったことですが、私たちのような文化施設やアーティストが学校に出向く機会というのはあるものの、学校を卒業した途端にアートや文化的なモノから離れてしまうという方が多くいらっしゃるそうです。

音楽的なものに触れたいと思ったときに、周りに迷惑をかけないためにはカラオケに行くくらいしか選択肢がない、それは寂しい、という切実なお声をいただきました。

考えてみれば、今まで私たちは未就学児が入れるコンサートや、ゼロ歳から入れるワークショップなどさまざまな層へ向けた企画を実施してきましたが、大人で障害のある方にフィーチャーした企画はなかったなと。

そういった方や、その介助者・ご家族の方たちが、周りの目を気にせず安心して来られる場をつくりたい。目だけで、耳だけで楽しむだけではなく、肌から音が聞こえるくらいの距離感で音楽の醍醐味を味わってほしいと考えたのが本公演の開催の経緯です。これは公共文化施設である当会館の使命であると感じています。

まだ『リラックス・パフォーマンス』の取り組みは始まったばかり。コンテンツだけではなく情報を届ける仕組みやお迎えする体制も含めて、少しずつパワーアップしている最中です。

今は皆さんに来ていただいて、私たちがいろいろと教えていただく段階。皆さんの声がどんどん反映されていく公演ですので、ご興味があればぜひ鑑賞をご検討いただければうれしいですね」

「東京文化会館 リラックス・パフォーマンス~世代、障害を越えて楽しめるコンサート~」開催概要

日時2021年11月3日(水・祝)14:00~15:00
会場東京文化会館 小ホール
チケット料金一律1,100円 ※対象年齢4歳以上
主催東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館・アーツカウンシル東京
特別協力ゼンハイザージャパン株式会社、パイオニア株式会社、株式会社フルノシステムズ
お問い合わせ東京文化会館 事業係 03-3828-2111(代表)
公式ホームページhttps://www.t-bunka.jp/

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【東京文化会館】児童・青少年向け舞台公演「シアター・デビュー・プログラム」スタート! 12月18・19日「平 常×宮田 大『Hamlet』」、2月5・6日『虫めづる姫君』を上演

東京文化会館


東京文化会館が贈る新企画。一流アーティストを起用して、小学生から高校生向けに劇場で舞台芸術を初めて体験できる機会を新たに作ります。

青少年向けの公演やワークショップを多数開催している東京文化会館は、新しいプロジェクト「シアター・デビュー・プログラム」を始めます。クラシック音楽と他ジャンルがコラボレーションしたオリジナルの舞台作品を、一流アーティストを起用して小学生と中学・高校生に向け、企画・制作するプログラムです。
東京文化会館でミュージック・ワークショップや乳幼児向けコンサートを経験した子供達が小学生、中・高校生へと成長するに伴い、次のステップとして「舞台芸術」に出会い、「劇場」という空間を体験できるプログラムをお届けします。また、学校でのアウトリーチの実施や対象年齢を絞った招待枠を設定することで、幅広い児童・生徒が生の舞台に触れられる機会を創出していきます。

初回となる今年度は、12月18・19日に「平 常×宮田 大『Hamlet』」(中学生・高校生向け)、2022年2月5・6日に『虫めづる姫君』(小学生向け)を上演します。
 

Music Program TOKYO シアター・デビュー・プログラム
平 常×宮田 大「Hamlet ハムレット」〈2021年新演出〉

人形劇俳優とチェリストで織りなす、シェイクスピアの世界。
衝撃のコラボレーションが再び!

独自の表現方法を確立した人形劇俳優で演出家の平 常(たいらじょう)とクラシック音楽界の第一線で活躍するチェリスト、宮田 大によるコラボレーション。全ての役を独りで演じる平の真に迫る圧倒的な演技と登場人物の心理状況や場面をチェロで表現する宮田の奥深い演奏が見事に融合し、二人の芸術性が凝縮された本作品は、観客に新鮮な驚きと感動を呼び起こします。2016年に東京文化会館で初演を迎えた「Hamlet」の改訂版を、このたび中学・高校生向けに新制作。一流のアーティストによる舞台、そして、シェイクスピア文学とクラシック音楽の魅力を同時に体験することによって、子供たちの創造性、想像力を伸ばします。

【公演情報】
https://www.t-bunka.jp/stage/10855/

公演日:2021年12月18日(土)・19日(日)14:00開演
〈予定上演時間:約2時間(休憩1回を含む)〉
会場:東京文化会館 小ホール(JR上野駅公園口前)

脚本・演出・美術・人形操演:平 常
音楽構成・チェロ:宮田 大

【曲目】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007より「プレリュード」
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌより
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8より
ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ第3番 イ短調 RV43より
他、様々な作曲家の作品から選曲

【スタッフ】
黒衣:牛頭奈織美、新井彩冬実、荒川藍子
編曲:小林幸太郎
照明:望月太介(ASG)
音響:森 崇晃
舞台監督:上原伸二
演出助手:伊奈山明子

【チケット】
S席5,500円 A席4,400円 B席売切 25歳以下(全席共通)2,200円 18歳以下(全席共通)1,100円
東京文化会館チケットサービス他で販売中。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※やむを得ない事情により、内容が変更になる場合がございますので予めご了承ください。

【青少年招待】
対象:中学3年生・高校1年生
人数:各公演50名、合計100名(申込多数の場合は抽選)
応募期間:11月15日(月)~11月28日(日)
応募方法:東京文化会館ウェブサイトから(https://www.t-bunka.jp/stage/10855/

【あらすじ】
ハムレットの父であるデンマーク王が急死。王の弟クローディアスがハムレットの母であり王妃のガートルートと結婚し、デンマーク王の座に就く。父の死と母の再婚に憂い沈むハムレットは、ホレイショーから父の亡霊が現れると聞き、会いに行く。亡霊はハムレットに、自分はクローディアスに毒殺されたのだと語り、このことを決して許してはいけないと言い残す。ハムレットは苦悩の中、狂気を装い真実を突き止める決心をする。ハムレットに命を狙われていると悟ったクローディアスは殺害を企み…

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Music Program TOKYO シアター・デビュー・プログラム
虫めづる姫君〈新制作〉

舞踏とクラシック音楽で綴る斬新な平安絵巻
平安時代の短編集「堤中納言物語」に収められている、虫を愛する風変わりな姫君と彼女を取り巻く人々を描いた「虫めづる姫君」。
日本独自の舞踊スタイルである「舞踏」と、誰もが聞き覚えのある名曲を含むクラシック音楽のコラボレーションによって、全く新しい平安絵巻の世界が広がります。

【公演情報】
https://www.t-bunka.jp/stage/10729/
〈我妻恵美子(演出・振付・舞踏)による解説「舞踏って何?」掲載〉

公演日:2022年2月5日(土)・6日(日)15:00開演
〈予定上演時間:約1時間(休憩なし)〉
会場:東京文化会館 小ホール(JR上野駅公園口前)

演出・振付・舞踏:我妻恵美子
音楽監督・作編曲・ピアノ:加藤昌則
ソプラノ(語り部):三宅理恵
フルート:上野由恵 *第2回東京音楽コンクール木管部門第1位
クラリネット:濱崎由紀
チェロ:笹沼 樹 *第12回弦楽部門第2位
舞踏:塩谷智司、阿目虎南(燦然CAMP)

【曲目】
J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 二短調 BWV1043
グリーグ:『ペール・ギュント』第1組曲より「山の魔王の宮殿にて」
リー・ホイビー:蛇
加藤昌則:虫めづる姫君(世界初演)
他、様々な作曲家の作品から選曲

【スタッフ】
台本:ペヤンヌマキ
美術:松生紘子
衣裳:武田久美子
ヘアメイク:石原ももこ
照明:望月太介(ASG)
音響:末廣友紀(東京文化会館)
舞台監督:浅沼宣夫(ザ・スタッフ)
演出助手:伊奈山明子

【チケット】
小中学生(全席共通)1,100円 大人 S席3,300円 A席2,200円
東京文化会館チケットサービス他で11月6日(土)発売
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※やむを得ない事情により、内容が変更になる場合がございますので予めご了承ください。

【児童招待】
対象:小学校4年生
人数:各公演50名、合計100名(申込多数の場合は抽選)
応募期間:11月15日(月)~12月5日(日)
応募方法:東京文化会館ウェブサイトから(https://www.t-bunka.jp/stage/10729/

【あらすじ】
姫君は花や蝶を好み、美しくあるのが当たり前だった平安時代に、虫を愛し、身だしなみをまったく気にしない姫君がいました。侍女や両親が困りはててもどこ吹く風。
そんな姫君に興味を持った貴族の若者が、姫君をからかおうと恋の歌とともにカラクリの蛇を贈ります。受け取った姫君は、はたして!?

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【プロフィール】
平 常(「Hamlet」脚本・演出・美術・人形操演) TAIRA Jo

平 常 ©Daisuke Omori

ひとり芝居と人形劇を融合させた独自の表現方法を確立。脚本・演出・音楽・美術も手掛ける。「毛皮のマリー」(寺山修司原作)で日本人形劇大賞銀賞を最年少で受賞。オリジナル作品が厚生労働省より表彰されるなど受賞多数。2011年には外務省の主催により、日本人アーティストとして初めてパレスチナを巡回公演。現地の観客を熱狂させた。新国立劇場中劇場での「オズの魔法使い」など、多彩なレパートリーを全国各地で上演。東京文化会館舞台芸術創造事業「王女メディアの物語」(2014)、「Hamlet」(2016)、「SALOME」(2019)に出演、歌劇「400歳のカストラート(主演:藤木大地/朗読:大和田獏・大和田美帆)」(2020)を演出。「おはよう日本」、「ノンフィクションW」などのメディアでも度々特集が組まれるなど、各界からの注目を集めている。

宮田 大(「Hamlet」音楽構成・チェロ) MIYATA Dai

宮田 大

2009年、ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールにおいて、日本人として初めて優勝。これまでに参加した全てのコンクールで優勝を果たしている。その圧倒的な演奏は、作曲家や共演者からの支持が厚く、世界的指揮者・小澤征爾にも絶賛され、日本を代表するチェリストとして国際的な活動を繰り広げている。録音活動も活発で、2020年にギタリスト・大萩康司との初のデュオアルバム「Travelogue」。2019年にトーマス・ダウスゴー指揮、BBCスコッティッシュ交響楽団との共演による「エルガー:チェロ協奏曲」をリリース。(日本コロムビア)マスメディアでも「らららクラシック」「題名のない音楽会」「徹子の部屋」などへ出演している。使用楽器は、上野製薬株式会社より貸与された1698年製A. ストラディヴァリウス“Cholmondeley”である。

我妻恵美子(「虫めづる姫君」演出・振付・舞踏) AGATSUMA Emiko

我妻恵美子 ©Naoko Kumagai

舞踏家、Agaxart代表。早稲田大学文学部を卒業と同時に舞踏集団・大駱駝艦に入艦、麿赤兒に師事。2020年の独立まで全ての作品に出演。2015年に自らの振付・演出作品「肉のうた」にて第46回舞踏批評家協会新人賞を受賞、「舞踏の一角に新風を吹き込んでいる」と評価を受ける。2019年、目黒区蟠龍寺にて舞踏と茶道のコラボレーション「をてらをどりをちゃ」を発表。2020年、台北国際芸術村の滞在芸術家として選出、舞踏ソロ作品「Future Temple」を発表し第39回 Battery Dance Festiva(l ニューヨーク)より日本代表として招聘される。舞踏指導の経歴は15年以上あり、早稲田大学、国立台北芸術大学、国立台南芸術大学等、日本と台湾のプロのパフォーマーに向けた講義やワークショップも行っている。外部作品としては「神なき国の騎士」(野村萬斎演出)出演、映画「検察側の罪人」(原田眞人監督)舞踏振付・出演等。

加藤昌則(「虫めづる姫君」音楽監督・作編曲・ピアノ) KATO Masanori

加藤昌則

作曲家・ピアニスト。東京藝術大学作曲科首席卒業、同大学大学院修了。作品はオペラ、管弦楽、声楽、合唱曲など幅広く、作品に新しい息吹を吹き込む創意あふれる編曲にも定評があり、多くのソリストに楽曲提供、共演ピアニストとしても評価が高い。王子ホール「銀座ぶらっとコンサートCaféシリーズ」(企画・ピアノ)、東京・春・音楽祭「ベンジャミン・ブリテンの世界」(企画・構成)、など、独自の視点、切り口で企画する公演やクラシック講座などのプロデュース力にも注目を集めている。作品は2012年オペラ「白虎」(第11回佐川吉男音楽賞)、2018年「Sixteen Montage」(セントラル愛知響委嘱作品)など。2016年よりNHK-FM「鍵盤のつばさ」パーソナリティーを担当。2019年4月長野市芸術館レジデント・プロデューサーに就任。NHK2020応援ソング「パプリカ」の合唱編曲を手掛けている。

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主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館・アーツカウンシル東京
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会/一般財団法人地域創造

 

記事提供:ココシル上野


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