江戸から学ぶ 『クロージングイベント』(令和3年度)

日時 令和4年2月27日(日)14:00開演(120分程度の予定)
会場 ミレニアムホール(台東区生涯学習センター・台東区西浅草3丁目25-16)

第一部「八代将軍吉宗 鷹狩と桜の名所」
〇概要
江戸幕府八代将軍徳川吉宗は、29年余にわたり国家をリフォームするために享保改革を展開しました。
享保改革のさまざまな政策のうち、台東区とかかわりの深い2つの政策、鷹狩と桜の名所づくりについてお話しします。
〇講師:大石 学 氏(東京学芸大学名誉教授・独立行政法人日本芸術文化振興会監事)
昭和28年生まれ、東京都足立区出身。台東区立下谷中学校卒業、都立上野高校卒業、東京学芸大学卒業、同大学院修士課程修了、筑波大学博士課程単位取得、名城大学助教授、東京学芸大学教授などをへて、現在は東京学芸大学名誉教授、独立行政法人日本芸術文化振興会監事。『台東区史』(1997年刊)分担執筆。

第二部 トークセッション「江戸に学び、未来を拓く」
〇出演
大石 学 氏(東京学芸大学名誉教授・独立行政法人日本芸術文化振興会監事)
浦井 正明 氏(寛永寺住職)
昭和12年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学文学部史 学科卒業。東叡山寛永寺山内現龍院住職、寛永寺長臈を経て、令和2年2月より東叡山輪王寺門跡門主・寛永寺貫首。台東区文化財保護審議会委員、台東区教育委員会委員長を歴任し、現在は台東区文化政策懇談会委員、 上野の山文化ゾーン連絡協議会顧問を務める。 平成29年10月に台東区文化功労栄誉章を受章。

<留意事項>
・新型コロナウイルス感染症拡大等の理由により、内容の変更や中止となる可能性があります。
・参加の際は、新型コロナウイルス感染症対策のため、必ずマスクを着用し、私語は控えるようお願いします。

江戸から学ぶ 第15回『江戸の時刻と時の鐘』(令和3年度)

たくさんのお申込みありがとうございました。当落通知は11月中~下旬頃発送の予定です。

締切 令和3年11月7日(日)

<講演概要>
江戸時代、人々はどうやって時刻を取り、報せていたのでしょう。
時代劇などにも登場する「時の鐘」ですが、その実態はほとんど知られていません。本講演では、江戸時代の時刻制度と江戸における時の鐘についてご紹介します。

日時 令和3年 12月5日(日)14:00開演(90分程度を予定)
会場 台東区民会館 9階 ホール(台東区花川戸2丁目6番5号 都立産業貿易センター台東館併設)

講師 浦井 祥子 氏(徳川林政史研究所非常勤研究員)
昭和45年生まれ、東京都台東区出身。日本女子大学大学院文学研究科博士課程後期終了。博士(文学)。専門は日本近世史。時刻制度を中心に、江戸から明治期までの制度や文化について、幅広く研究している。東京大学史料編纂所非常勤研究員、日本女子大学・成城大学・跡見学園女子大学などの非常勤講師を経て、現在徳川林政史研究所非常勤研究員。

<留意事項>
・新型コロナウイルス感染症拡大等の理由により、内容の変更や中止となる可能性があります。
・参加の際は、新型コロナウイルス感染症対策のため、必ずマスクを着用し、私語は控えるようお願いします。

 

江戸から学ぶ 第14回『江戸の富くじ興行』(令和3年度)

たくさんのお申込みありがとうございました。当落通知は11月上旬頃発送の予定です。

締切 令和3年10月24日(日)

<講演概要>
江戸文化を象徴的に示す富くじは、当時「富」や「富突」と呼ばれ、幕府の認可を得た寺社のみが一定期間助成事業として興行できるもので、江戸では谷中感応寺や浅草寺などが有名でした。今回は富くじのやり方や当選規定、歴史的推移、興行請負の実態などについて、具体的な資料をもとに紹介します。

日時 令和3年 11月21日(日)14:00開演(90分程度を予定)
会場 台東区民会館 9階 ホール(台東区花川戸2丁目6番5号 都立産業貿易センター台東館併設)

講師 滝口 正哉 氏(立教大学特任准教授)
早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。立正大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。専門は近世都市史・文化史。著書に『千社札にみる江戸の社会』(同成社)、『江戸の社会と御免富』(岩田書院)、『江戸の祭礼と寺社文化』(同成社)。編著に『赤坂氷川神社の歴史と文化』(都市出版)。

<留意事項>
・新型コロナウイルス感染症拡大等の理由により、内容の変更や中止となる可能性があります。
・参加の際は、新型コロナウイルス感染症対策のため、必ずマスクを着用し、私語は控えるようお願いします。

 

 

 

 

 

江戸から学ぶ 番外編第2回『江戸の音を観る』奥浅草編(令和3年度)

たくさんのお申込みありがとうございました。

締切 令和3年9月5日(日)

<講演概要>
日時 令和3年10月3日(日)14:00開演(120分程度を予定)
会場 ミレニアムホール(台東区生涯学習センター・台東区西浅草3丁目25-16)

第一部「奥浅草における江戸文化の歩み」
〇概要
江戸時代、街道筋のこの地には、遊郭、芝居町、ちょっと変わった由来を持つ神社仏閣など個性的な場所が集まりました。なかでも遊廓は江戸の文化の一翼を担い、おもてなしの源泉でもありました。その歴史と生まれた文化が現在にどのように引き継がれたかをたどります。
〇講師:佐野 陽子 氏(慶應義塾大学名誉教授・嘉悦大学名誉学長)
慶應義塾大学経済学部1954年卒。同大学院を経て経済学博士。専攻は労働経済。慶應大学商学部教授。東京国際大学商学部教授。嘉悦大学学長を歴任。近年の著作に『ドバイのまちづくり』(慶應義塾大学出版会 2009)、『奥浅草 地図から消えた吉原と山谷』(共著 サノックス 2018)。台東区浅草田原町在住65年。

第二部「現在(いま)に息づく江戸の音」
〇概要
お祭、歌舞伎、落語などになくてはならない「囃子」を通して江戸文化のエッセンスを感じ、日本人の中に変わらず生き続けてきた江戸の響きを体感します。
〇出演:望月 太左衛 氏(重要無形文化財 長唄<総合認定>保持者)
東京藝術大学にて博士号(音楽)取得。伝統芸能教場・鼓樂庵代表。250 年前より続く歌舞伎囃子望月流宗家家元である父・十代目望月太左衛門に幼少より師事。台東区内「おはやしの会」はじめ国内及びアメリカ、ドイツ、オーストリア( 2019年台東区・ウィーン市第1区姉妹都市提携30周年記念事業参加)など海外における演奏、講演と普及活動に邁進している。

<留意事項>
・新型コロナウイルス感染症拡大等の理由により、内容の変更や中止となる可能性があります。
・参加の際は、新型コロナウイルス感染症対策のため、必ずマスクを着用し、私語は控えるようお願いします。

お知らせ

「江戸をたずねる」奥浅草ガイドツアー

「江戸の音を観る 奥浅草編」でとりあげる地域を、実際に巡るガイドツアーです。「江戸の音を観る 奥浅草編」とあわせてご参加いただくと、よりお楽しみいただけます。(イベントタイトルをクリックすると該当のページへ移行します)。

<概要>
<日時>
令和3年11月6日(土)
A班・13時00分開始/B班・13時30分開始
※班により集合時間が異なります。
※雨天決行(荒天時中止)
<講師>
待乳山聖天解説/平田 真純 氏(待乳山聖天本龍院住職)
ガイドツアー/日比谷 孟俊 氏(元慶應義塾大学教授・燈虹塾代表)
ガイドツアー/不破 利郎 氏(奥浅草観光協会専務理事・燈虹塾会員)

 

 

 

 

 

【国立科学博物館】企画展「メタセコイア -生きている化石は語る」 開催のお知らせ ≪2021年1月26日㈫~4月4日㈰まで≫

国立科学博物館
「メタセコイア ー生きている化石は語る」ポスター

 

独立行政法人 国立科学博物館(館長:林 良博)は、2021年1月26日(火)から2021年 4月4日(日)までの期間、企画展「メタセコイア -生きている化石は語る」を開催いたします。
【詳細URL: https://www.kahaku.go.jp/event/2021/01metasequoia/ 】

 

  • 企画展「メタセコイア -生きている化石は語る」開催概要

「生きている化石」と呼ばれるヒノキ科の針葉樹メタセコイアが三木茂博士(1901 年~1974 年)によって命名されてから 2021 年で80年を迎えます。
本展では、メタセコイアの発見や保護をめぐる研究者たちの努力を紹介するとともに、植物と地球環境の変化の関わりを解説します。また、その保護活動の紹介を通じて、現代の私たち人類が直面する環境問題などの課題にも向き合います。

メタセコイア樹幹化石 写真提供:筑波大学生命環境系

 

メタセコイア化石 所蔵:国立科学博物館

【会   場】国立科学博物館 日本館1階 企画展示室(東京都台東区上野公園 7-20)

【会   期】2021(令和 3)年1月26日(火)~4月4日(日)

【開館時間】午前9時~午後5時

【休 館 日】毎週月曜日(ただし、3月29日(月)は開館)
※会期等は変更となることがあります。

【観覧料金】常設展示入館料のみでご覧いただけます。
(一般・大学生:税込630円、高校生以下および 65歳以上無料)

【入館方法】新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を実施しています。
※入館にあたっては、当館ホームページでの事前予約が必要です。
※入館前に検温、体調等の確認をし、発熱等がある場合は入館をお断りします。
※入館方法の詳細等については、当館ホームページの予約サイトをご覧ください。
https://www.kahaku.go.jp/news/2020/reservation/index.html

【主  催】国立科学博物館

【協  力】アキシマエンシス(昭島市教育福祉総合センター)、一般財団法人日本緑化センター、大阪市立自然史博物館、大阪市立大学理学部附属植物園、神奈川県立生命の星・地球博物館、宮内庁、滋賀県立琵琶湖博物館、筑波大学生命環境系、東京大学大学院理学系研究科附属植物園、福井県立恐竜博物館、福島県立博物館

【詳細URL】https://www.kahaku.go.jp/event/2021/01metasequoia/

 

  • 展示内容

■メタセコイアってどんな植物?
メタセコイアは校庭や並木道など身近なところで見られる落葉樹です。その特徴やなぜ「生きている化石」と呼ばれるのかを紹介します。

メタセコイアの木

■世界が驚いたメタセコイアの発見
三木博士が名付けた化石のメタセコイアと、その後発見された現生種。2つの「発見」にまつわる物語を紹介します。

三木茂博士 写真提供:大阪市立自然史博物館

■メタセコイアが生きた時代とは?-日本の化石産地から-
東京と近畿で発見されたメタセコイアの化石林研究の成果をもとに、数百万年前の環境やそこに暮らした動植物を紹介します。

古琵琶湖周辺の景観図 画:ブライアン・ウィリアム 所蔵:滋賀県立琵琶湖博物館

■メタセコイアはなぜ日本から絶滅した?
北極圏にまで広がっていたメタセコイアがなぜアジアの一部地域だけに残り、日本から姿を消してしまったのか、そのミステリーに迫ります。

国内最古のメタセコイア化石 所蔵:福島県立博物館

■メタセコイアの現在・未来
現生種発見のあと、研究者たちの努力でメタセコイアは再び世界に広がりました。自生地や日本での保全活動を紹介します。

メタセコイア自生地(中国・湖北省) 写真提供:塚腰実、厚井聡

■メタセコイアから何を学ぶ?
絶滅をのがれたメタセコイアは、いま再び環境問題に直面しています。「生きている化石」を通じて、私たちは何を学んだらよいのでしょうか?

三木博士が研究したメタセコイア標本 所蔵:大阪市立自然史博物館

 

  • 国立科学博物館

※現在、入館には事前予約が必要です。ご来館前に必ず公式ホームページをご覧ください。
【開館時間】9:00 ~17:00
【休 館 日】毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
【入 館 料】 一般・大学生 税込630円、高校生(高等専門学校生含む)以下および65歳以上 無料
【所 在 地】〒110-8718 東京都台東区上野公園 7-20
【問い合わせ】050-5541-8600(ハローダイヤル)
【公式ホームページ】https://www.kahaku.go.jp/

 

記事提供:ココシル上野


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【東京都美術館】アーカイブズ資料展示「旧館を知る」を開催

東京都美術館

 

事前予約不要 ・ 観覧無料

 

Archives Exhibition 2020 Remembering the Tokyo Metropolitan Art Museum’s Original Building

 

東京都美術館は、北九州出身の実業家、佐藤慶太郎が100万円(現在の約32億円相当)を寄付したことにより建設され、1926(大正15)年5月1日に開館しました。

 

当時「東京府美術館」と呼ばれたその建物は、岡田信一郎による設計のもと、近代クラシック様式により建設されました。『美の殿堂』にふさわしく、列柱を構えた堂々たる建物は、数多の展覧会の舞台となり、人々の創作活動と交流の場となりました。

旧館外観 1960年撮影

 

今回の展示では、当館が所蔵するアーカイブズ資料を通して、旧館の建設から、1975年の新館(現在の東京都美術館)建設を機にその役目を終えるまでの歩みをたどり、上野の地に生まれた日本最初の公立美術館のたたずまいに思いを馳せる機会にしたいと思います。

旧館建設風景 1924-26年撮影

 

会期:2020年10月6日(火)~12月6日(日) 事前予約不要 ・ 観覧無料
会場:東京都美術館 佐藤慶太郎記念 アートラウンジ(中央棟 1階)
休館日:第1・第3月曜日
開館時間:9:30~17:30
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館

 

 

記事提供:ココシル上野


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【東京都美術館】特別展「没後70年 吉田博展」開催決定!

世界を魅了した画家 吉田博。名峰や日本の風景を繊細に描いた木版画作品を一挙紹介!

 

東京都美術館(東京・上野公園)では、「没後70年 吉田博展」を2021年1月26日(火)から3月28日(日)まで開催いたします。

 

 

福岡県久留米市に生まれた吉田博(1876-1950)は、若き日から洋画に取り組み、幾度もの海外体験を通じて東西の芸術に触れながら、独自の表現と技法を確立しました。

画家として才能を発揮した吉田は、画業後半期にはじめて木版画に挑戦し、新たな境地を切り開きます。深山幽谷に分け入り自ら体得した自然観と、欧米の専門家をも驚嘆させた高い技術をもって、水の流れや光の移ろいを繊細に描き出しました。

画家の没後70年という節目に開催する本展は、最初期から代表作の木版画を一堂に集めるとともに、版木や写生帖をあわせて展示し、西洋の写実的な表現と日本の伝統的な版画技法の統合を目指した吉田博の木版画の全容を紹介します。世界に挑み、ダイアナ妃やフロイトにも愛された画家、吉田博の作品をこの機会にぜひお楽しみください。

 

【主な出品作品】

《日本アルプス十二題 劔山の朝》 大正15(1926)年 木版、紙
《瀬戸内海集 帆船 朝》 大正15(1926)年 木版、紙

 

【開催概要】
展覧会名 : 没後70年 吉田博展
Yoshida Hiroshi: Commemorating the 70th Anniversary of His Death
会期 : 2021年1月26日(火)~ 3月28日(日)
会場 : 東京都美術館 企画展示室
休室日 : 月曜日
開室時間 : 9:30~17:30
観覧料 : 詳細は決まり次第、特設WEBサイト等でお知らせします。
主催 : 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、毎日新聞社、日本経済新聞社
協賛 : ニューカラー写真印刷
特設WEBサイト : https://yoshida-exhn.jp
お問い合わせ : 03-5777-8600(ハローダイヤル)

「講演会シリーズ『江戸から学ぶ』講演記録集 」を配付しています

<配付場所> 各配付場所ごとなくなり次第配付を終了します。
〇文化振興課(台東区役所9階4番窓口)
〇区政情報コーナー(台東区役所3階7番窓口)
〇生涯学習センター、中央図書館
〇浅草文化観光センター
〇江戸たいとう伝統工芸館

<記録集の郵送を希望の方>
文化振興課「江戸から学ぶ」担当宛てに、下記内容を記載・封入してご郵送ください。
〇郵便番号
〇住所
〇氏名
〇連絡先(日中つながりやすい電話番号)
〇送付希望の講演記録集の内訳
<記載例1> 講演記録集 壱:1 計1冊
<記載例2> 講演記録集 壱:1/講演記録集 弐:1 計2冊
<記載例3> 講演記録集 壱:1/講演記録集 弐:1/講演記録集 参:1  計3冊
〇送料分の切手等(記録集1冊約200g)
<例1>普通郵便の場合
1冊:250円分の切手を封入
2冊:390円分の切手を封入
3冊:580円分の切手を封入
<例2>レターパックの場合
お届け先欄にご住所、お名前、お電話番号を記載したレターパックを封入
1枚のレターパック(370円)で3冊送付できます。
※上記以外の方法で送付を希望の方(書留・速達等)は、希望の送付方法を記載し、送付料分の切手を封入ください

<規格> A4、48ページ(表紙4ページ 本文44ページ)

東京藝術大学大学美術館 特別展「あるがままのアート -人知れず表現し続ける者たち-」 国内外で注目を集める出品作家たちをご紹介!

東京藝術大学大学美術館


井村 ももか《みどりの玉》2014年

 

東京藝術大学・NHK・文化庁・独立行政法人日本芸術文化振興会は、東京藝術大学大学美術館(台東区・上野公園)にて『日本博』の一環として特別展「あるがままのアート -人知れず表現し続ける者たち-」[会期:2020 年7月23 日(木・祝)-9 月6 日(日)/令和2 年度 日本博主催・共催型プロジェクト]を開催します。

本展では、特定の文化や既存の美術、流行、専門教育などに影響されることなく、自身の芸術的な衝動に忠実に、ただひたすら自由に独自の世界を創造し続ける表現活動を行っているアーティストの作品にスポットを当てます。

日本国内には、独学のアーティストの独自の個性的な表現活動が多く見られ、その担い手の中には知的障害や精神障害のある方も多く、作品はなかなか世に出てきませんが、圧倒的な迫力に満ちています。
それらは私たちに人間の豊かさや心の自由を教えてくれると同時に、創造力を掻き立て、新たな人間像を考えるきっかけを提示しています。

近年国内外で注目を集めるアーティスト総勢25 名による約200 点の作品を通して、魅力的で多様性にあふれる「あるがままのアート」の世界と、その作品から垣間見えるアーティストたちの人生を、NHK のE テレやBS4K8K、国際放送で放送中の「no art, no life」、2017 年からETV 特集にて放送している「人知れず表現し続ける者たち」シリーズの映像とともに紹介します。

 

【『日本博』とは】

日本博は、「日本人と自然」を総合テーマに、縄文時代から現代まで続く「日本の美」を体感する美術展・舞台芸術公演、芸術祭などを、年間を通じ、全国各地で展開するプロジェクトです。
文化庁、日本芸術文化振興会、関係府省庁、全国の文化施設、地方自治体、民間企業・団体等が連携して、各地域が誇る様々な文化芸術の振興を図り、その多様かつ普遍的な魅力を国内外へ発信し、次世代に伝えることで、更なる未来の創生を目指します。
日本博公式ウェブサイト:https://japanculturalexpo.bunka.go.jp/

 

 

■本展みどころ

■パリで、ニューヨークで、アジアで、話題となった日本の「あるがまま」のアート作品が勢揃い!
■トゲトゲのオブジェ、落ち葉の折り紙、10 メートル!圧巻の現代絵巻など約200 点の作品を展示
■多様な表現が生まれる瞬間 アーティストたちの創作風景を4K 映像でも紹介
■人間の豊かさとはなにか、共に生きるとはなにか、心を揺さぶる総勢25 名の表現

【出品作家】
今村 花子/井村 ももか/大倉 史子/金崎 将司/川上 建次/記 富久/喜舎場 盛也/CANKTLE (キャンクト)
古久保 憲満/小森谷 章/坂元 郁代/澤井 玲衣子/澤田 真一/舛次 崇/杉浦 篤/魲 万里絵/高田 幸恵
長 恵/林田 嶺ー/福井 誠/藤岡 祐機/戸來 貴規/松本 寛庸/山際 正己/渡邊 義紘(五十音順)
※都合により、掲載している出品作家・作品が変更になる場合があります。

 

■作家紹介

 

澤田 真一(さわだ しんいち)

 

澤田は、架空の動物とも人間とも思えるシンボリックな陶芸オブジェを制作する。形態は奇怪だが、どことなくユーモラスにも見える不思議な生き物たちである。
表面を覆う無数の棘は、独特な世界を作り出し、作品は一度見たら忘れることのできない魅力を兼ね備えている。
棘のような突起物は、見ようによっては、世界を感受するセンサーのようなものにも見えるし、また、自らを保護する体毛が覆っているようにも見える。
当初は、手に乗るほどの小さな動物のようなオブジェの制作から始まったが、やがてサイズは大きくなり、原初的な人間や動物を想起する、空想的な形態の彫刻的な作品へと発展していった。

澤田は、滋賀県栗東市の山中の窯場で静かに制作を続けている。

 

澤田 真一《無題》制作年不詳

 

喜舎場 盛也(きしゃば もりや)

喜舎場盛也は、アルファベットや文字を紙一面に書き記した作品や、ベルや四角といった形を描き連ねる作品などの制作を経て、インクの滲みに着目した≪ドットシリーズ≫を制作している。
本シリーズは、必ず左下隅の青い丸を打つことから始まる。
この丸だけ他よりも少しだけ大きいのは、ペン先が紙に触れている時間が長いからである。
最初の斑点の後は、ドットの色選びを即興的に行っているようであるが、画面の中で色の偏りが見受けられないことから、独自の制作システムがあると思わずにはいられない。
色鉛筆で描かれた新作の≪ドットシリーズ≫では、 色彩のうねりが不思議な景色を作り出している。

喜舎場 盛也《ドットシリーズNo.10》2014年

 

井村 ももか(いむら ももか)

布製の丸い形のオブジェを作り出す。手の上に乗るサイズから抱きかかえるとちょうどよいサイズまで大小がある。
具体的なイメージがあるわけではないが、どこか愛玩動物やぬいぐるみを彷彿とさせる。
始めから大きなものをつくるわけではなく、順次、オブジェを成長させていくように、小さなものから大きなものへと作り上げる。
ピンク色が好きで、工房に着くと、まずピンクのウイッグをかぶり、創作が終わるとウィッグを外して、帰るという日々は、まるでパフォーマンスでもしているかのよう。
ときに歌うように、踊るように、動きながら、作り上げる。

井村 ももか《みどりの玉》2014年

 

 

松本 寛庸(まつもと ひろのぶ)

3m を超える大きな作品からスケッチブックサイズのものまで大小様々な作品あるが、どれも色彩に富んでいて、明快なイメージによってディテールが構成され、隅々までそれらによって埋め尽くされて、ひとつの物語を構成している。作品に近づくと読み解く面白さを堪能できる。
扱う題材は宇宙や歴史上の合戦というスケールの大きなものから、霧や、細菌と白血球など微小なものまで幅が広いが、題材のスケールの大きさを問わず、いずれも一種の世界の成り立ちを、作品を介して紹介しているともいえるもので、どのような法則やルールによってその世界が成立し、系統づけられているのかといった“なぞ”への興味が通底した制作の動機になっている。

松本 寛庸《加藤清正と徳川家康の陣取り合戦》2009-2010年頃

 

 

■展覧会開催概要

 

特別展「あるがままのアート -人知れず表現し続ける者たち- 」

 

特定の文化や美術動向に影響されることなく、自身の芸術的な衝動に忠実に、ダイレクトに、表現活動を行っているアーティストの作品を紹介します。
世界的に注目を集める「あるがままのアート」の世界を、近年、国内外で注目を集めるアーティストたち総勢 25名、約 200点の作品を通して幅広い“人間観”を探っていき、“人間の豊かさ”とは何かについて考えていきます。

 

会場: 東京藝術大学大学美術館  〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8

会期: 2020年 7月23日(木・祝)~9月6日(日 )

休館日 :毎週月曜日、8月11日(火)
※ただし、 8月10日(月・祝)は開館10:00〜 17:00
※入館は閉館の 30分前まで

主催 :東京藝術大学、NHK、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、令和2年度日本博主催・共催型プロジェクト

展覧会公式HP: https://www.nhk.or.jp/event/art2020/

展覧会公式 SNS
Instagram:  https://www.instagram.com/arumama20/
Facebook :    https://www.facebook.com/arumama20
twitter    :         https://twitter.com/arumama20

 

 

【展示室内の3密(密閉・密集・密接)を防止するため、 入場予約制の導入のご案内】

 

本展は入場無料ですが、すべてのお客様はオンラインによる事前予約が必要となります。(小学生未満のお子様 は予約不要)
・開館 時間は 10時から 17時 まで 、 30分毎の入場となります。 最終 予約受付時間 は 16時予約回(最終入場 16時 30分) です。
・予約サイト からのみ予約可能です。 ご来場希望日の 1週間前より受付開始します。 電話等ではお受けできません。
・ご来場当日は、日時指定券の画面、もしくは画面を印刷したものを、展示室入口の係員にご提示ください。提示がない場合はご入館できません。

予約ページのURL https://art as it is.jp/reservation/ [ 7月 16日(木)午前 10:00より受付開始]

 

 

記事提供:ココシル上野


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【上野の森美術館】上野の森美術館所蔵作品展 なんでもない日ばんざい!開催

上野の森美術館

「なんでもない、どこにでもある日常」をテーマに、 いま、こういう時期だからこそ見てみたい、
心に響く作品を上野の森美術館所蔵作品からピックアップ!

 

今年2 月に日本でも本格化した新型コロナウィルスの感染問題により、私たちの意識や社会が根本から変わりつつ あります。その後の緊急事態宣言下では、それまで考えてもいなかった行動制限̶できるだけ人と距離をとること、 会わないこと、集まらないこと、外出や遠出をしないことが求められ、家で過ごす時間が長くなり、だれもがいままで当たり前と思っていた日常生活をみつめ直すことになりました。

上野の森美術館では1983年からこれまで38回開催してきた上野の森美術館大賞展の受賞作品を多数所蔵しています。
今回、このなかから「 なんでもない、どこにでもある日常」 をテーマに、いま、こういう時期だからこそ見てみたい
と思う作品を約80点選びました。

明るく楽しい気持ちにさせてくれるもの、おだやかな日常の情景、いつも変わらずそこにある街や自然、そして身近な人や風景からユニークな想像や思索を巡らせたものなどをグループにして構成しています。

会場には、同じく所蔵作品から、版画家・野田哲也が家族や日常の断片を日々記録した〈日記〉シリーズのうち約40点、そして秋山さやかが上野公園を題材に制作した作品を展示します。
アーティストがごく身近な日常に向けた素朴で素直なまなざしのなかに、いまの私たちの心に響くたいせつなものを見出せるのではないでしょうか。

主な展示作品
・上野の森美術館大賞展受賞作品(油彩、日本画など)から、約80点
・野田哲也作品(版画)約40点 ※前後期にわけ展示替えがあります。
・秋山さやか 「 あるく 私の往来基本形 上野恩賜公園 2008 年 12月25日、2009 年4月3日、7日、14日、5月12日、16日」
※サイズ表記:F100=162.1×130.3 ㎝ S100=162.1×162.1 ㎝

 

春日 佳歩 「惨くて、美味しくて、」

油彩 F100 2020 年

欲に対する罪悪感や嫌悪感、同時に存在するあっけらかんとした爽快感を写真的な極端な三点透視法で描き、インパクトがある。孤独を感じさせる場面、それを鷲掴みにするような大胆なカットと冷静な描写力が強烈な印象をあたえている。

春日佳歩「惨くて、美味しくて、」 油彩 F100 2020年上野の森美術館

 

藤原 早苗 「ピクニック」

日本画 F100 2020 年

家族と出かけた楽しい時間を描いている。
今までそこにいた人たちが立ち上がった後にできる凹んだ感じもそのままに、まだ賑やかな時間が続いているようだ。
リズム感のある明るい色彩がウキウキさせてくれる。

藤原 早苗「ピクニック」日本画 F100 2020年 上野の森美術館

 

 

千葉 美香 「神秘」

油彩 F100 2017 年

水面に差し込む光が乱反射することによって生み出される効果をうまくとらえている。
女性の体はほとんどが透き通った水中にあり、清涼感と浮遊感を繊細な光で表現した秀作。

千葉 美香 「神秘」 油彩 F100 2017年 上野の森美術館

 

 

冨樫 昭裕 「FORM、小鳥がとぶ」 

アクリル・水性ペイントほか S100 2000 年

中央に大きく木のようなものが描かれ、周囲に動物たちや鳥たちが描かれる。素材や技法も様々で、画面の上に布を縫い付けたり、ボタンや塗料を使ったり、自由な手法で伸びやかな画面を作り上げている。

 

冨樫 昭裕 「FORM、小鳥がとぶ」 アクリル・水性ペイント S100 2000年 上野の森美術館

 

 

[特集展示] 野田哲也 版画 < 日記>シリーズ

 

展示替えがあります。
前期:7 月23 日( 木・祝)~8 月10 日( 月・祝)
後期:8 月12 日( 水)~8 月30 日( 日)

 

本展の「なんでもない、どこにでもある日常」のテーマのもと、日本を代表する版画家の一人である野田哲也の〈日記〉シリーズを特集展示します。

身の回りの風景や家族を題材にした〈日記〉シリーズは、1968 年から現在まで続く野田のライフワークであり、本展では当館が所蔵する1970~80 年代の作品から約 40 点を前後期に分けて展示します。

自身が撮った写真をもとに木版、シルクスクリーンなどで制作された作品には、家族の肖像、野菜や果物、買い物袋、ソファ、車窓からの眺めなど日々の生活や出来事を想像させるものが淡々と綴られます。

作家自身の日常生活というきわめて私的な主題に徹しながら、それらは「なんでもない、どこにでもある」情景だけに、だれもが共有できる普遍性を持っているのかもしれません。

野田 哲也「日記 1977 年8 月8 日」 和紙に木版、シルクスクリーン 1977 59.9×84.4cm 上野の森美術館

 

野田 哲也 「日記 1978年12月6日」 和紙に木版、シルクスクリーン 59.8×84.0㎝ 1978年 上野の森美術館

 

(※「画像写真の無断転載を禁じます」)

【概要】

 

タイトル   上野の森美術館所蔵作品展 なんでもない日ばんざい!
会   場  上野の森美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2
会   期  2020年7月23日(木・祝)-8月30日(日)
休   館  月曜日(ただし8月10日は開館)、8月11日(火)
時   間     午前10 時─午後5 時(入場は閉館30 分前まで)
主   催     日本美術協会 上野の森美術館、フジテレビジョン
後   援     フジサンケイグループ

 

※タイトルについて
「なんでもない日ばんざい!」は、もともとルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」に出てくる「誕生日じゃない日のプレゼント」(un-birthday present)という言葉に由来。ディズニーの「不思議の国のアリス」では、「お誕生日じゃない日のうた」のなかに「なんでもない日おめでとう!」(A Very Merry Unbirthday To You)という歌詞がある。

 

チケット情報 

*この展覧会は日時予約制です

①10:00~10:59  ②11:00~11:59  ③12:00~12:59  ④13:00~13:59
⑤14:00~14:59  ⑥15:00~16:30

 

ご来館前にあらかじめ下記(e+ イープラス、ファミリーマート店舗)で日時指定券を購入のうえ
会場にお越し下さい。美術館内の混雑緩和のため、会期中は入場制限をさせていただきます。
*この展覧会は日時予約制です。

 

ネット環境をお持ちでない方へ
日時指定の予約なく当日直接お越しになる方は【当日窓口】でお越しいただいた時間帯の空いている時間枠を照会いたします。
日時指定予約をされた方が優先となりますので、ご入場までお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。

※入替制ではございません。 ※指定時間内にご入場ください。

 

入場料一般1000 円、大学生500 円、高校生以下無料

※障がい者とその付き添いの方1名は無料、入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。

 

販売期間

①2020 年7月10日(金)10時~
[7月23 日( 木・祝)~8 月10 日(月・祝) の期間のチケットを販売します。]

 

②2020 年7 月22 日( 水) 0 時~
[8 月12 日( 水)~8 月30 日( 日) まで の期間のチケットを販売します。]

 

販売場所  e+(イープラス) / QRチケット 【WEB 販売】 https://eplus.jp/ueno-mori/

【 コンビニ店頭販売】 ファミリーマート店内Famiポート

※ファミリーマート店頭購入方法 https://www.family.co.jp/services/famiport.html
※上野の森美術館窓口(開館日のみ)

 

・当館内で新型コロナウイルスの感染者が確認された場合、上野の森美術館ホームページにその情報を掲出いたします。
・会期等に変更等ある場合は上野の森美術館ホームページにてお知らせいたします。

 

 

記事提供:ココシル上野


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