【国立西洋美術館】みんなでアートを楽しもう!おしゃべりOK!観覧料無料「にぎやかサタデー」開催

国立西洋美術館

国立西洋美術館は、会話しながら作品をご覧いただくなど、どなたでも気軽にそれぞれの鑑賞スタイルで楽しんでいただける、常設展・企画展が観覧料無料となる1日「にぎやかサタデー」を8月3日(土)に開催します。

 

■開催主旨
「美術館では静かにしなくてはいけないから緊張する」「小さな子ども連れだとなかなか展覧会には行きづらい」…そんなお客様にも気兼ねなく美術館での作品鑑賞を楽しんでいただきたい。その想いから、作品について自由にお話しいただくことで、作品鑑賞の驚きや喜びの輪がさらに広がる日「にぎやかサタデー」を開催いたします。当日は、キッズスペースや授乳室も設置し、年齢を問わず作品鑑賞を楽しめる企画をご用意しております。(通常の開館日のお客様同士の会話を制限するものではありません)

■概要
開 催 日 :2024年8月3日(土)
会  場:国立西洋美術館(常設展/企画展)
開館時間:9:30~20:00
料  金:無料(但し、ショップや「CAFÉすいれん」をご利用の場合は別途料金がかかります)
Webサイト:https://www.nmwa.go.jp/jp/experience-learn/detail/event_74.html

 

【常設展企画】
モネの「睡蓮」や教科書などで一度は目にしたことのある作品を展示している常設展では「この作品をさがしに行こう!」企画を実施。1人1枚お配りするポストカードには、作品の一部分を切り取った写真が添付されており、ゲーム感覚でアート鑑賞を楽しめます。作品の細部に注目することで新しい発見があるかもしれません。

【企画展企画】
企画展では「内藤コレクション 写本―いとも優雅なる中世の小宇宙」を開催中。作品をより楽しんでもらうための問いかけや作品解説を掲載した小冊子を配布するほか、本年は、写本作品の一部を並べたビンゴをご用意します。写本の中には興味深い要素がもりだくさん。作品を鑑賞しながら、絵やイニシャルを探してビンゴを目指しましょう!

〈イメージ:一人一部お配りする小冊子〉
〈イメージ:一人一枚お配りするビンゴ〉

どの企画もお子さまだけでなく、年齢を問わず、美術館は初めてという方もリピーターの方も楽しめます。

 

■国立西洋美術館について
国立西洋美術館はフランス政府から寄贈返還された松方コレクション(モネやルノワール、ロダンらの名品を含む)を基礎に、西洋美術に関する作品を広く公衆の観覧に供する機関として、1959(昭和 34)年 4 月に発足しました。本館は、フランスの建築家ル・コルビュジエ(1887-1965)の設計により、1959(昭和 34)年 3 月に竣工し、2016 年に世界文化遺産に登録されました。

【アクセス】詳細は当館のWebサイトをご覧ください。
https://www.nmwa.go.jp/jp/visit/map.html

(電車)
JR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分
京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅下車 徒歩8分

 

【文化庁】プレスリリースより

記事提供:ココシル上野


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展覧会アンバサダー・石田ゆり子さんも登壇!【国立西洋美術館】「モネ 睡蓮のとき」記者発表会レポート

国立西洋美術館

国立西洋美術館において、2024年10月5日(土)から2025年2月11日(火・祝)の期間、「モネ 睡蓮のとき」が開催されます。今回は、6月12日(水)の報道発表会で発表された本展の情報についてお伝えします。

開催趣旨

印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネ(1840-1926)。

モネの晩年は、最愛の家族の死や自身の眼の病、第一次世界大戦といった多くの困難に直面した時代でもありましたが、そのような中で彼の最たる創造の源となったのが、ジヴェルニーの自邸の庭に造られた睡蓮の池に、周囲の木々や空、光が一体となって映し出されるその水面でした。

そして、この主題を描いた巨大なカンヴァスによって部屋の壁面を覆いつくす “大装飾画”の構想が、最期のときにいたるまでモネの心を占めることになります。本展の中心となるのは、この試行錯誤の過程で生み出された、大画面の〈睡蓮〉の数々です。

今回、パリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開となる重要作を多数含むおよそ50点が来日。さらに日本各地に所蔵される作品も加わり、日本では過去最大規模の〈睡蓮〉が集う貴重な機会となります。

展覧会のみどころ

クロード・モネ《睡蓮》1914-1917年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet

1.  モネ最後の挑戦—“光の画家”集大成となる、晩年の制作に焦点をあてた究極のモネ展

2.  モネ最世界最大級のモネ・コレクションを誇るマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開作品7点を含む、厳選されたおよそ50点が来日!さらに、日本国内に所蔵される名画も加えた、国内外のモネの名作が一同に集結する充実のラインアップ

3. モネ晩年の最重要テーマ、「睡蓮」の作品20点以上が展示

4. 2メートルを超える大画面の〈睡蓮〉に囲まれて、モネの世界に浸る、本物の没入体験

展示作品紹介

本展における展示作品の中から一部をご紹介します。

クロード・モネ《睡蓮、夕暮れの効果》

1897年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet / Studio Christian Baraja SLB

モネ、最初期の「睡蓮」。

モネが初めて睡蓮を描いたのは1897年のこととされています。本作は、その最初期の「睡蓮」と推定される作品のひとつ。ここでは後年の連作とは対照的に、水面を淡いばら色に染める光の効果よりむしろ、睡蓮の花それ自体がクローズアップされ、細やかな筆致で描写されています。

 

クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》

1916-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet

失明の危機に瀕したモネが描いた、光への渇望。

二股に分かれた枝垂れ柳の幹がかたちづくるゆるやかなS字形の反映像。縦横2メートルにもおよぶ巨大な習作です。垂直の鋭いタッチで表された木漏れ日のきらめきは、当時白内障による失明の恐怖の只中にあった画家の光への渇望を伝えるかのようです。

 

クロード・モネ《日本の橋》

1918-1924年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet

浮世絵との邂逅がもたらした色彩と抽象性。

モネが蒐集していた葛飾北斎や喜多川歌麿の浮世絵から想を得たとされる、太鼓橋のモティーフ。今日24点が知られる最晩年の「日本の橋」連作において、モネはこのモティーフをほとんど抽象的といってよい色彩と筆触で大胆に描き出しています。

展覧会アンバサダー・石田ゆり子さんが登壇!

6月12日(水)に日テレホールにて実施された記者発表会では、本展アンバサダーに就任した俳優・石田ゆり子さんが登壇しました。

モネの睡蓮の花を彷彿とさせる艶やかな紫色の衣装で登場した石田さんは、同展覧会のアンバサダーをはじめ音声ガイド、さらに本展のテーマソングを担当。テーマソング「私のモネ」は、大橋トリオさんプロデュースによる石田さんのアーティスト名「lily」として、約2年ぶりとなる新曲となります。

本展のアンバサダーに就任した時の心境を聞かれた石田さんは

「本当に夢のような心地でした。ずっと大きな美術展のアンバサダーという役割に憧れを持っていて、しかも、私の大好きなモネの展覧会ということで・・・。こんなに素敵なご褒美のようなお仕事は他にないですね」

と、喜びを語りました。
また、今回自身で作詞を手がけた本展のテーマソングについて聞かれた石田さんは

「私、本当にひっそりと音楽活動をやっていて。知られないままでいたかったという思いもあるんです(笑)。でも、今回お話をいただいた時、もうこんなチャンスは二度とないだろうと思ってお引き受けしました」

と、少し照れくさそうに思いを打ち明けました。

この後、音楽プロデューサーの大橋トリオさんからサプライズのコメントが流されると、思わず感極まる場面も。年齢を重ねても変わらない、ピュアな石田さんの素顔が垣間見れました。

個人的には、絵画を鑑賞する時のこだわりについて尋ねられた石田さんが

「あまり知識を入れずに、感覚だけで見たいという思いがあります。モネの絵画に関しても予備知識が必要だと考えられている方もいるかもしれませんが、一人一人の見方や受け入れ方は千差万別だと思います。心をまっさらにして、ただただ浸ってみてほしいですね」

と答えられていたのがとても印象的でした。

日本国内に所蔵される作品も加え、“印象派を超えた”モネの芸術の豊かな展開をたどる「モネ 睡蓮のとき」。
ぜひ、ご自身の感性でモネの織りなす光と水の饗宴をご堪能ください。
開催は2024年10月5日(土)からです。

開催概要

会期 2024年10月5日[土]-2025年2月11日[火・祝]
会場 国立西洋美術館
開館時間  9:30 〜 17:30(金・土曜日は21:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日、10月15日[火]、11月5日[火]、 12月28日[土]-2025年1月1日[水・祝]、1月14日[火]
(ただし、10月14日[月・祝]、11月4日[月・休]、2025年1月13日[月・祝]、 2月10日[月]、2月11日[火・祝]は開館)
主催  国立西洋美術館、マルモッタン・モネ美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社、BS日テレ
問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会HP https://www.ntv.co.jp/monet2024/

 

記事提供:ココシル上野


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屋外ジャズ・フェスティバル2年ぶりに上野で開催!沖仁×小沼ようすけ、GENTLE FOREST JAZZ BANDら出演決定!

水上音楽堂(上野恩賜公園野外ステージ)

公益財団法人 台東区芸術文化財団 主催、『UENO JAZZ INN’24』が8月3日(土)に上野恩賜公園 野外ステージ(水上音楽堂)にて開催されます。
チケットはカンフェティにて6月5日(水)10:00一般発売開始です。

カンフェティにて6月5日(水)10:00一般発売開始
http://confetti-web.com/@/taitocity-uenojazz2024
公式ホームページ
https://www.taitogeibun.net/our_events/zaidan_event_2024/2024_uenojazz/


8月3日(土)に『UENO JAZZ INN’24』を開催します!
屋外ジャズコンサートが2年ぶりに上野に帰ってきます!

現在活躍中の実力派ミュージシャン「沖仁×小沼ようすけ」の共演をはじめ、プロのジャズバンド「GENTLE FOREST JAZZ BAND」など豪華出演者が会場を盛り上げます!
一緒に上野の夏を熱く盛り上げませんか?ぜひお越しください!
チケット好評発売中です!

各出演者の紹介などはこちらまで
https://www.taitogeibun.net/our_events/zaidan_event_2024/2024_uenojazz/

 

・公演概要
『UENO JAZZ INN’24』 
公演日:2024年8月3日(土)
会場:上野恩賜公園 野外ステージ(水上音楽堂)

■出演者(順不同)
沖仁×小沼ようすけ/大槻“KALTA”英宣
沖仁(Flamenco guitar)/小沼ようすけ(Jazz guitar)/ 大槻“KALTA”英宣(Drums)

GENTLE FOREST JAZZ BAND
ジェントル久保田(リーダー、指揮、tb)/村上基(tp)/松木理三郎(tp)/赤塚謙一(tp)/佐瀬悠輔(tp)/張替啓太(tb)/大田垣″OTG″正信(tb)/高橋真太郎(tb)/石川智久(btb)/多田尋潔(as、cl)/菅野浩(as、harmonica)/大内満春(ts、fl、picc)/上野まこと(ts)/小嶋悠貴(bs)/海堀弘太(pf)/加治雄太(gt)/藤野″デジ″俊雄(wb)/松下マサナオ(ds)
Gentle Forest Sisters:出口優日/木村美保/伊神柚子

昭和音楽大学 Lily Jazz Orchestra
2023年 第54回 ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト 第1位 最優秀賞受賞

2023年 41st 浅草JAZZコンテスト グランプリ セッション
YOKO SUZUKI QUINTET(バンド部門グランプリ)
KALUAGE(ボーカル部門グランプリ)

■公演スケジュール
2024年8月3日(土)
16:30開場/17:00開演/20:00終演(予定)

■チケット料金
入場料:前売り券3,000円、当日券3,500円
(いずれも全席自由・税込)
当日券に限り、学生証提示で500円引きでお買い求めいただけます。
小学生以下のお子様は無料にてご入場いただけます。

 

【ロングランプランニング株式会社】プレスリリースより

 
記事提供:ココシル上野


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この夏は、美術館で夕涼み。今年も開催!【サマーナイトミュージアム2024】

 

都立の文化施設では、今年も 「サマーナイトミュージアム」を開催します!

令和6年7月18日(木)から8月30日(金)までの期間中、毎週金曜日※の夜は観覧料割引等の特典をご用意し、皆様のご来館をお待ちしております。暑い夏の夜は、涼しくゆったりした時間を過ごしてみませんか? ※東京都写真美術館は木曜日も開催

「サマーナイトミュージアム2024」詳細情報

◆東京都美術館(上野)

・「大地に耳をすます 気配と手ざわり」
〈会期:7月20日(土)~ 10月9日(水)/会場:ギャラリーA・B・C〉
《サマーナイトミュージアム期間中の夜間開室日程》7月26日、8月2日、9日、16日、23日、30日

「デ・キリコ展」
〈会期:4月27日(土)~ 8月29日(木)/会場:企画展示室〉
《サマーナイトミュージアム期間中の夜間開室日程》7月19日、26日、8月2日、9日、16日、23日

◆東京都庭園美術館(目黒) 

「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」
〈会期:6月1日(土)~ 8月25日(日)〉
《夜間特別開館日程》 7月19日、26日、8月2日、9日、16日、23日

庭園公開
《夜間特別公開日程》 7月19日、26日、8月2日、9日、16日、23日、30日

◆東京都写真美術館(恵比寿) 

「今森光彦 にっぽんの里山」
〈会期:6月20日(木)~ 9月29日(日)/会場:2階展示室〉
《夜間特別開館日程》 7月18日、19日、25日、26日、8月1日、2日、8日、9日、15日、16日、22日、23日、29日、30日

「TOPコレクション 見ることの重奏」
〈会期:7月18日(木)~ 10月6日(日)/会場:3階展示室〉
《夜間特別開館日程》 7月18日、19日、25日、26日、8月1日、2日、8日、9日、15日、16日、22日、23日、29日、30日

「WONDER Mt.FUJI 富士山 ~自然の驚異と感動を未来へ繋ぐ~」
〈会期:6月1日(土)~ 7月21日(日)/会場:地下1階展示室〉
《夜間特別開館日程》 7月18日、19日

「いわいとしお×東京都写真美術館 光と動きの100かいだてのいえ―19世紀の映像装置とメディアアートをつなぐ」
〈会期:7月30日(火)~ 11月3日(日・祝)/会場:地下1階展示室〉
《夜間特別開館日程》 8月1日、2日、8日、9日、15日、16日、22日、23日、29日、30日

◆東京都現代美術館(清澄白河)

・「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」
〈会期:8月3日(土)~ 11月10日(日)〉
《夜間特別開館日程》8月9日、16日、23日、30日

・「開発好明 ART IS LIVE ―ひとり民主主義へようこそ」
〈会期:8月3日(土)~ 11月10日(日)〉
《夜間特別開館日程》8月9日、16日、23日、30日

・「MOTコレクション」
〈会期:8月3日(土)~ 11月10日(日)〉
《夜間特別開館日程》8月9日、16日、23日、30日

◆東京都渋谷公園通りギャラリー(渋谷) 

・「⽇常アップデート」
〈会期:6月15日(土)~ 9月1日(日)〉
《夜間特別開館日程》7月19日、26日、8月2日、9日、16日、23日、30日


その他の夏のミュージアムイベント

◆江戸東京たてもの園ではイベント「たてもの園 下町夕涼み」を開催
〈開催日程:8月3日(土)、4日(日)16:00~20:30(開園は9:30から、入園は20:00まで) 〉
公式ウェブサイト(https://www.tatemonoen.jp/)

◆「サマーナイトミュージアム2024」と同時期に、国立・都立ミュージアムをめぐる謎解きイベントを開催
〈開催日程:7月25日(木)~ 9月29日(日)〉
詳細は公益財団法人東京都歴史文化財団ウェブサイト(https://www.rekibun.or.jp/
にて7月中旬公開予定です。


■日程や展覧会の詳細はこちらをご参照ください■
《この夏は、美術館で夕涼み。今年も開催!サマーナイト ミュージアム 2024》

追加情報やイベント・特典の内容に変更が発生した場合は、公益財団法人東京都歴史文化財団ウェブサイト(https://www.rekibun.or.jp/nightmuseum2024/)にてお知らせいたします。


【問い合わせ先】
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
企画部 広報課
電話:03⁻6256⁻9967

 

※事業内容は変更する場合がございます。

 

【公益財団法人東京都歴史文化財団】プレスリリースより

記事提供:ココシル上野


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発売後すぐ重版!心をととのえるアート名言集『生きてるってどういうこと?』。原画展(6月19日~24日)で限定販売される「ポストカード」を読者プレゼント!

92歳の谷川俊太郎が生涯を通して問いかけてきた、『生きてるってどういうこと?』。
心をととのえるアート名言集は、自分自身はもちろん大切な人に届けたい1冊です。
心が疲れてしまったとき・気持ちをリセットしたいとき・リラックスしたいとき、好きなページを開くと、そこにはあなたの心を映し出す世界があり、あなただけの物語が広がっていきます。この本の「ことば」と「絵」を通して、支えになる何かが見つかるはず。
コメントを寄せてくれた黒柳徹子さんも「どんな気持ちのときにページをめくっても心が癒される」と大絶賛しています。

今回、絵の著者である宮内ヨシオさんの原画展が、松坂屋上野店(6月19日~24日)で開催されます。
さらに、発売後すぐ重版を記念して、原画展限定「ポストカード」を読者の方にプレゼントいたします。

【プレゼントの応募要項】は、こちらからご覧ください。
特設サイト https://special.kobunsha.com/ikiteru/

【お知らせ】
原画展開催:松坂屋上野店 6階催事場 2024年6月19日(水)~6月24日(月)
(営業時間:10時~18時30分(最終日は18時閉場)
※著者・宮内ヨシオ氏のサイン会も開催が決定! 詳細は光文社プロモーション部Xにて告知いたします。

 

【著者プロフィール】

谷川俊太郎
1931年、東京生まれ。詩人。
1952年『二十億光年の孤独』でデビュー。
『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞を受賞。
その後、数多くの賞を受賞する。
詩作のほか、『ピーナッツ』の翻訳や、絵本、童話、脚本、作詞などさまざまな分野で活躍。
近著に『虚空へ』(新潮社)がある。

宮内ヨシオ
1964年、東京都出身。イラストレーター。
多摩美術大学 美術学部 デザイン科 染織デザイン専攻卒。
透明水彩絵の具を使用し、「あたたかい物語の世界」を表現、制作している。
ファイザー製薬、伊勢丹などの企業カレンダーや、NHK Eテレ『いないいないばあっ!』の歌のアニメーションなどを手掛ける。
パンダレーベル公式キャラクター『にじいろパンダ ルンルン』生みの親。

【書誌情報】
著者:ことば・谷川俊太郎 絵・宮内ヨシオ
定価:1,800円(本体1,636円+税)
判型:B5変型判ハードカバー
発行:光文社

 

【株式会社光文社】プレスリリースより

記事提供:ココシル上野


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ABAB UENO閉店に伴い、6月5日(水)から「ABAB閉店大大大感謝芸術祭」を開催。上野下スタジオ入居者を中心としたアーティストによる作品を発表

若手アーティストの支援を目的として開設された「上野下スタジオ」が2024年6月末で閉業。本展は上野下スタジオでの制作の成果発表と、ABAB UENOへの感謝の意をこめた展覧会となります。

 

株式会社The Chain Museum(以下「The Chain Museum」)は、アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker(アートスティッカー)」が運営する、「上野下スタジオ(ABAB UENO)」にて6月5日(水)から「ABAB閉店大大大感謝芸術祭」を開催します。

上野下スタジオは、建物の老朽化などを理由に閉店予定の「ABAB UENO」の6階に、アーティストが作品制作、保管、ときどき発表できるスタジオとして2023年9月に開設されました。
この度、2024年6月30日(日)のABAB UENO閉店に伴い、上野下スタジオに携わったアーティストによる芸術祭を開催いたします。

参加アーティスト(50音順、敬称省略) 
市原えつこ、Embeli Lea、國分莉佐子、グンジ、CON_、高橋文、田崎蟻、野﨑綾音、平澤賢治、布施琳太郎、増田義基、山田響己、米澤柊、盧曦航、渡辺志桜里

 

・主催者コメント

日々、若手アーティストが抱える「作る場所がない」「見せる場所がない」「保管場所がない」という三重苦。それを解決できる場として2023年9月に、ABAB UENOの6階に誕生したのが「上野下スタジオ」です。
ワンフロアの3分の2をスタジオとしてアーティストが入居し、制作できる場とし、残り3分の1の部分に展示スペースと倉庫を設置していました。入居者がスタジオで制作した作品を展示スペースで発表、展示が終了したら倉庫で保管できる仕組みです。東京藝術大学から徒歩15分という立地のため、藝大のいくつかの研究室とのコラボレーションも実施し、この約半年間に35名のアーティストたちが制作・発表に打ち込みました。多くはアート業界から多大なる注目を集める新進気鋭のアーティストです。この場所で制作された技法も様々な作品は、大小ギャラリーでの展示やアワードの受賞者展覧会、美術館での展示へと羽ばたいて行ったことは特筆すべきでしょう。
アメ横に広がる喧騒と独特の匂い、全てを包み込む土地柄は、各アーティストに凄まじいインスピレーションや刺激を与え、次の制作へのヒントを与えてくれました。
本展示は入居者たちによる感謝を込めた、閉店祭という最後のはなむけのような展示となります。

Photo by Ryo Yoshiya

「ABAB閉店大大大感謝芸術祭」

会期
2024年6月5日(水)〜6月30日(日)

時間
12:00〜18:00(最終入場17:30)
※最終日の6月30日(日)は、12:00〜16:00(最終入場15:30)

休館日
月〜水曜日
※初日6月5日(水)は開館

会場
上野下スタジオ(ABAB UENO 6階)

住所
〒110-8541 東京都台東区上野4-8-4 ABABUENO 6階

入場料
500円

参加アーティスト(50音順、敬称省略) 
市原えつこ、Embeli Lea、國分莉佐子、グンジ、CON_、高橋文、田崎蟻、野﨑綾音、平澤賢治、布施琳太郎、増田義基、山田響己、米澤柊、盧曦航、渡辺志桜里

主催
ArtSticker(運営:The Chain Museum)

展覧会URL
https://artsticker.page.link/uenoshita_grandfinale

 

・同時開催

また、サテライト会場であるABAB UENO 5階では、アーティストプロジェクト、マンマンデーによる「Ddass Vol.1」を開催いたします。

生活や表現に根ざした発表のペース・速度を維持することや、小さくとも新しい生態圏を獲得していくことで、アートの新しいフォームの開発を目指すプロジェクト、マンマンデーの第1弾の企画「Ddass Vol.1」をABAB UENOで開催します。
「Ddass」は「Drawing duplication acquisition slow system(ドローイング複製取得低速システム)」のアクロニムであり、作家が制作の過程、思考の実験、あるいはなんでもないふとした瞬間に描くものたち、通称「ドローイング」にフォーカスした企画です。マンマンデーはこれらドローイングをトレーディングカードにし、会期中に会場で自動販売機で販売します。
現在、カプセルトイの自動販売は複合商業施設の空きスペースなどを埋め尽くし、さらにはインバウンド市場の商機としても注目を集めています。
マンマンデーは「Ddass」を通じて、複雑化する現代美術のある種の手がかりや導線、新しい流通による新しい鑑賞者の獲得を目指します。

ドローイング提供アーティスト(50音順、敬称省略) 
石毛健太、磯村暖、磯崎隼士、小宮りさ麻吏奈、多田恋一朗、だつお、名もなき実昌、原田茉琳、藤田紗衣、ぼくらとみんなは生きている、丸山太郎、三瓶玲奈、迎英里子、本山真帆、山田悠太朗、吉田山

 

・主催者あいさつ

マンマンデー【慢慢的】
〘副〙 (中国語から)⸨マンマンデ⸩ ゆっくりしているさまを表わす語。のろのろ。のんびり。
(出典 精選版 日本国語大辞典)

近年のSNSの発達やアートマーケットの拡大により、以前に比べアーティストは多くの発表の場が与えられました。業界の保守的な序列を追い越し、今まで存在しなかった新たな繋がりが生まれていくその様子は人々を境目なく虜にし、参画させ、それがより一層この構造を連鎖的に強化させていくことに繋がりました。しかし次第に、この連鎖は種々の思惑や欲望や感情を燃料に加速の一歩を辿ることになりました。自らを消耗する連鎖の果てに、作品をウェブ上で流通する画像データに、言葉を対立やアジテーションのための武器に、鑑賞者を購入者や信奉者に、アーティストを衆目を集めるための装置に、それぞれが互いを変容させていく暴力的な荒野が立ち上がりました。

マンマンデーは今を生きるアーティストが、生活や表現に根ざした発表のペース・速度を維持することや、小さくとも新しい生態圏を獲得していくこと、つまり先述の荒野をもう少しまともな形に耕し直すことで、アートの新しいフォームの開発を目指すプロジェクトです。例えば戦争の気配が充満する19世紀のフランスで、当時新しい化学性の画材を使用し名声を掴んでいった急進的な印象派から一定の距離を保ち、郊外で自らの探求を続けたセザンヌが晩年にようやく評価され後世では「近代絵画の父」と称されるに至ったように、時間はかかるかもしれませんが我々も実験を繰り返し、目指す地点に到達しようと思っています。

 

「Ddass Vol.1」

会期
2024年6月1日(土)〜6月30日(日)

時間
10:30〜20:00

休館日
なし

会場
ABAB UENO 5階

住所
〒110-8541 東京都台東区上野4-8-4 ABABUENO 5階

入場料
無料

参加アーティスト(50音順、敬称省略) 
石毛健太、磯村暖、磯崎隼士、小宮りさ麻吏奈、多田恋一朗、だつお、名もなき実昌、原田茉琳、藤田紗衣、ぼくらとみんなは生きている、丸山太郎、三瓶玲奈、迎英里子、本山真帆、山田悠太朗、吉田山

主催
FLOATING ALPS LLC.
マンマンデー運営作家:石毛健太、多田恋一朗、山田悠太朗

展覧会URL
https://artsticker.page.link/Ddass_Vol1

 

・ABAB UENOについて

株式会社アブアブ赤札堂が運営する、東京・上野にあるレディースファッションビルです。さまざまなテイストの洋服・靴・雑貨、下着、化粧品など40以上のショップが入っており、 多くのショップがトレンド商品をプチプライスで提供しています。創業は1945年で78年間を上野の地域で営業している百貨店です。

 

・ArtStickerについて

株式会社The Chain Museumが運営する、アートに出会う機会と、対話を楽しむ場所を提供し、アート鑑賞の「一連の体験をつなぐ」プラットフォーム。著名アーティストから注目の若手アーティストの作品まで、幅広く収録。作品のジャンルも、インスタレーション、絵画、パフォーミングアーツなど、多岐にわたっています。

▽ArtSticker Webサイト
≫ http://bit.ly/3ZeK8vS

▽ArtSticker ダウンロードURL
≫ App Store:https://apps.apple.com/app/artsticker/id1446438049
≫ Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=art.tcm.artsticker

 

・会社概要

社名   :株式会社 The Chain Museum(読み:ザ・チェーンミュージアム)
所在地  :東京都渋谷区猿楽町17-10 代官山アートビレッジ3階
代表者  :代表取締役 遠山 正道
▽株式会社 The Chain Museum 公式Webサイト
≫ https://t-c-m.art/

 

【株式会社The Chain Museum】プレスリリースより

記事提供:ココシル上野


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「漫画×謎解き×街歩き」オリジナル体験型エンターテイメント『メトロタイムゲート』5月31日(金)よりスタート!

“あなた”自身が主人公になって、東京メトロオリジナルキャラクターとともに東京の街を冒険しよう!

東京地下鉄株式会社(以下「東京メトロ」)は、地域コンテンツを軸にした体験型サービス「街ハック!」を展開する株式会社休日ハック(以下「休日ハック」)と共同で、2024年5月31日(金)から同年8月31日(土)の間、「漫画×謎解き×街歩き」でオリジナル漫画の主人公になれる、オリジナル体験型エンターテイメント『メトロタイムゲート』を期間限定で開催します。

本企画は、当社のオープンイノベーションプログラム「Tokyo Metro ACCELERATOR 2022」において、最終審査を通過した休日ハックと開発したエンターテイメント企画です。漫画のストーリーに沿って、描き下ろしの東京メトロオリジナルキャラクターとともに東京メトロ沿線の街歩きを楽しむ「漫画×謎解き×街歩き」の体験型エンターテイメントとして、期間限定で開催いたします。

専用Webサイト上で体験キット(漫画+『メトロタイムゲート』専用の東京メトロ24時間券)のチケットをご購入、東京メトロの定期券うりばでチケットと体験キットを引換え(受取り)いただいたのちに、漫画を読んでサイトにニックネームを登録すると、漫画上の主人公として“あなた”が登場します。また、漫画で得られる情報をもとに、リアルな街のなかで出題される謎を解いていくと、ストーリーと街での体験とが連動した、“あなた”が主人公の物語が展開していきます。

『メトロタイムゲート』では、丸ノ内線をオマージュした下地 真瑠(しもち まる)など、漫画家の渡邉 健一氏による描き下ろしのオリジナルキャラクターも登場します。“あなた”自身が漫画の主人公になり、キャラクターとともに東京の街を実際にめぐりながら数々の謎や問題を解決していく、新たな体験型エンターテイメントを、ぜひお楽しみください。

東京メトロでは、街歩きを通して、東京メトロ沿線の魅力に触れ、街を好きになっていただくことで、東京の都市内観光に繋げていく「City Tourism」の取組みを推進していきます。詳細は別紙をご覧ください。

 

・オリジナル体験型エンターテイメント『メトロタイムゲート』について

1    『メトロタイムゲート』とは
『メトロタイムゲート』とは、東京メトロと休日ハックとで開発した、オリジナル漫画の主人公になれる「漫画×謎解き×街歩き」がテーマの新たな体験型エンターテイメントです。専用オンラインサイト上で体験キット(漫画+『メトロタイムゲート』専用の東京メトロ24時間券)のチケットを購入、定期券うりばでチケットと体験キットを引換え(受取り)いただいたのちに、漫画を読んでサイトにニックネームを登録すると、漫画上の主人公として“あなた”が登場します。また、漫画で得られる情報をもとに、リアルな街のなかで出題される謎を解いていくと、ストーリーと街での体験とが連動した、“あなた”だけの漫画が完成します。

漫画とオリジナルキャラクターは、繊細かつ迫力のあるイラストを描く漫画家の渡邉 健一氏による描き下ろしです。キャラクターたちから“あなた”の名前を呼ばれたり、“あなた”が訪れた場所でキャラクターたちと記念写真を撮ることができたり、まさにプレイヤーである“あなた”自身が漫画の主人公になる体験を味わうことができます。

 

・ストーリーのあらすじ

あるとき、一人の少年が突如不思議な穴――謎に満ちた【ゲート】を発見した。ゲートの先にあったのは、こちらの世界と瓜二つの世界・・・いわゆるパラレルワールドが存在していた。ここは我々と同じような知的生命体が文化を築く『NEXT』と呼ばれる世界だった。
そして今。“あなた”に呼びかける声が。「お願い…助けて」
それはNEXTを守護する精鋭部隊『ネクストキーパー』に属するマルからの助けを求める声だった。これはネクストキーパーと“あなた”が世界の存続をかけて戦う物語である。

 

<主要キャラクター>
下地 真瑠(しもち まる) ニックネーム「マル」
快活で明るいキャラクター
過去にNEXTで起こった大事件によって
父親を失ったことにより、ネクストキーパーになることを誓う。
ネクストキーパーの総司令である下地銀三郎の孫。

都 副(みやこ ふく) ニックネーム「フク」
ネクストキーパーの若きエース。
普段はおちゃらけているが、頭が切れる。
ネクストキーパーの参謀を担当しており、
総司令官である銀三郎もフクには一目を置いている。

2    参加方法
①  専用Webサイトで体験キット(『メトロタイムゲート』専用「東京メトロ24時間券」付き)のチケットを購入
②  東京メトロの一部定期券うりばでチケットと体験キットを引換え
③  体験キットに同封されている漫画を読み、サイトでプレイヤーの名前を登録
※無料の会員登録が必要です。
④  得られた情報をもとに、さまざまな駅を探索、出題される謎を解く
⑤  すべての暗号を解読してゲームクリア

3    開催期間
 2024年5月31日(金)から2024年8月31日(土)まで
 ※引換日当日分の販売は当日20時00分までです

4    発売期間
2024年5月24日(金)14時00分から2024年8月31日(土)20時00分まで
 ※引換日当日分の販売は当日20時00分までです

5    体験キットの購入方法
メトロタイムゲート専用Webサイト販売(事前予約制)
①  専用Webサイト(https://tokyometro.machihack.com/)へアクセスし、引換日、引換箇所及び数量を選択のうえ、指定のお支払い方法で決済します。決済が完了すると、引き換えが可能なQRコードが発行されます。
②  指定の引換日、引換箇所で、送付されたQRコードを提示し、体験キットを入手します。
※決済完了後のキャンセルは手数料が発生します。
※1回の購入数上限は10セットまでです。
※1日あたりの発売数には制限がございます。予めご了承ください。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

<体験キットの受取(引換)箇所及び受取(引換)時間>
東京メトロの一部定期券うりば(6箇所)
(対象定期券うりば)上野駅・銀座駅・新宿駅・飯田橋駅・豊洲駅・王子駅
(営業時間)7時40分~20時00分
※新宿駅定期券うりばには、期間限定で「特設ブース」を設置します。

6    発売金額
2,800円(税込) (『メトロタイムゲート』専用の東京メトロ24時間券が含まれます)
※専用24時間券は、2024年8月31日(土)までのうち、使用開始(改札通過時)から24時間に限り有効です。
※有効区間は、東京メトロ全線です。
※専用24時間券のみ、または24時間券を除いたキットのみの発売はいたしません。
※小児用の発売はございません。

7    払戻し
(1) 未使用の体験キット(『メトロタイムゲート』専用東京メトロ24時間券含む)をお持ちの場合
※有効期限内及び未使用の体験キットに限ります。
ア 払戻箇所 東京メトロ 各旅客案内所
(上野駅、銀座駅、表参道駅、東京駅、新宿駅、池袋駅)
イ 払戻時間
a 東京駅 8時00分~20時00分
b 上野駅・銀座駅・新宿駅 9時00分~17時00分
c 表参道駅・池袋駅 9時00分~16時00分
(2)QRコードをお持ちの場合
購入サイトのマイページからお手続きください。

※(1)(2)のいずれの場合も手数料220円がかかります。

8    お問い合わせ先
東京メトロお問い合わせページ https://www.tokyometro.jp/support/index.html

9    注意事項
・イベント参加中、ホームや駅構内を歩く際には、周囲の安全に十分お気を付けください。
・一般のお客様のご迷惑になるような場所での謎解きはご遠慮ください。
・駅社員や乗務員、定期券うりば社員は、謎のヒントや答えを持っておりません。
・携帯電話はマナーを守ってご使用ください。
・開催期間中は気温が非常に高くなることが予想されます。こまめな水分補給を心掛けていただき、熱中症にならぬようにご注意ください。
・マンガの閲覧や解答入力にスマートフォンやタブレット等、インターネットに接続できる端末が必要です。充電切れにはご注意ください。
・本プログラムは、実施期間中すべて同じ内容で実施いたします。これからプログラムをお楽しみいただくお客様のために、謎の問題、解答、配布物をブログやSNSなど、インターネットで公開することや、譲渡・転売することは固くお断りいたします。

 10  主催
東京地下鉄株式会社
株式会社休日ハック

 

【東京メトロ】プレスリリースより

記事提供:ココシル上野


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上野を歩いておトクに楽しもう! 上野ミュージアムウィークが開催決定!

5月10日(金)~5月26日(日)は、上野エリアの人気スポット&グルメを巡るスタンプラリーで文化を楽しむウォーキング!

上野エリアでは、5月18日の “国際博物館の日” にちなみ、上野恩賜公園周辺にある博物館や美術館、動物園など 12 施設と、上野のれん会の加盟店が協力し、「上野ミュージアムウィーク」が行われます。今年は初の試みとなるデジタルスタンプラリーも行われます。5月18日の “国際博物館の日” は複数の館が “無料観覧日” となります。毎年恒例の “まちのお楽しみ” クーポンと合わせてフルにお楽しみください。

 

今年一番の注目は初の試みとなるデジタルスタンプラリー!上野公園内の文化施設から上野商店街の各スポットまで実に13箇所のスタンプポイントが上野エリアに出現します!

公園内の文化施設だけでなく 松坂屋上野店 本館 7Fアートギャラリー  や ABAB上野店6階「上野下スタジオ」  、上野駅アートスペースのCREATIVE HUB UENO “es”とまちの中でもアートを感じられるスポットもポイントになります。中でも BUZZCHIKA  (シノバズブルワリー ひつじあいすの地下)は若手アーティストの展示や演劇などまちなかで盛んに行われるアートのホットスポットです。スタンプラリーとともにアートのまち上野の風情をぜひお楽しみください。スタンプラリーの特典は、スタンプ1か所で上野のお店で使えるクーポン(スタンプ1つごとにもらえて最大13個も!)が、3か所でクリエーターコラボデジタルアート作品、7か所で参加文化施設各館の賞品が得られます。

もうひとつの目玉は、5月18日 “国際博物館の日” に行われる “無料観覧” です。当日は東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館の3館が無料で観覧できます。さらに今年は東京藝術大学美術館が美術館オリジナルグッズを先着50名にプレゼントが行われます。

※台東区立 旧東京音楽学校奏楽堂の無料観覧日は5月15日(水)です。お間違えのないようお気をつけください。

 

毎年恒例のクーポンサービスは上野のれん会の11店舗で使用可能です。期間中、上野ミュージアムウィーク2024参加の12箇所の文化施設の入場チケットの半券をご呈示ください。サービスソフトドリンクや生ビール、デザート、お買い上げの10%オフなど大盤振る舞いの無料サービスを実施します。友人や家族などを誘って、上野の“杜”と“まち”をまるごとご堪能ください。

 

 ■開催概要■ 

「国際博物館の日」記念事業2024 上野ミュージアムウィーク
開催期間:2023年5月10日(金)~5月26日(日)

会場(参加施設・団体):東京国立博物館/国立科学博物館/国立西洋美術館/東京藝術大学大学美術館/東京都美術館/東京都恩賜上野動物園/上野の森美術館/台東区立旧東京音楽学校奏楽堂/旧岩崎庭園/国立近現代建築資料館/国立国会図書館国際子ども図書館/東叡山寛永寺/上野のれん会参加店舗(順不同)
※会期中に休館日あり

主催:上野ミュージアムウィーク実行組織連盟
共同主催:上野のれん会
協賛:(一財)全国科学博物館振興財団
協力:東京都東部公園緑地事務所、台東区、(公財)台東区芸術文化財団
公式サイト:http://www.ueno-mw.com/

 

■【ueno杜まちふらり】上野ミュージアムウィーク2024~国際博物館の日~■

5月10日(金)~5月26日(日)の間、デジタルスタンプラリーが開催されます。下記の参加施設内にスタンプポイントが出現します。

【参加施設】
・国立科学博物館
・国立西洋美術館
・東京国立博物館
・上野の森美術館
・旧東京音楽学校奏楽堂
・旧岩崎邸庭園
・東京藝術大学大学美術館
・国際子ども図書館
・寛永寺
・松坂屋上野店 本館 7Fアートギャラリー
・ABAB上野店6階「上野下スタジオ」
・BUZZCHIKA
・CREATIVE HUB UENO “es”

【利用方法】
お手持ちのスマートフォンにでジタルスタンプラリーfurariをダウンロード。スタンプラリー加盟の参加施設の指定の場所に行き、スタンプをゲットする。 スタンプ1か所で上野のお店で使えるクーポン(スタンプ1つごとにもらえて最大13個も!)が、3か所でクリエーターコラボデジタルアート作品、7か所で参加文化施設各館の賞品が得られます。  賞品の発送は、ミュージアムウィーク終了後1から2か月後に当選者に届きます。

スタンプ1個・・・・・上野のお店で使えるクーポン(スタンプ1つごとにもらえて最大13個も!)
スタンプ3個・・・・・クリエーターコラボデジタルアート作品
スタンプ7個・・・・・参加各館の賞品

【上野のお店で使えるクーポン】
クーポン実施店はクーポンサービスをご参照ください

【クリエーターコラボデジタルアート作品】
上野界隈を中心に活動する若手アーティスト支援団体・藝を育むまち同好会の若手アーティスト4名が制作したデジタルアート作品を配布します。

 

TOMIMOとあきな
「記憶との遭遇」をテーマに作品制作している。人間の視線だけではなく機械の視線をも組み込むことで現実と現実味のギャップを探求している。主な展示に、『マモノ』(銀座ニコンサロン, 2018)、『HUMAN<3』(京都国際映画祭, 2019)、トミモトラベル名義『私のバスはどこですか?』(種子島宇宙芸術祭, 2019)ほか。著書に『mamono』(PlaceM出版, 2020)。東京藝術大学院先端芸術表現修了。
Web : https://ak-7.net

磁佑(じゆう)
多摩美術大学工芸科金属専攻卒業。金属や鹿角、木材等を素材に工芸技法を用いてオリジナルのSF作品を制作しています。近頃は3Dプリンターを用いた派生作品も制作しています。

MAHANA
fair enough Creative director
コンセプトや表現に合わせ、平面から立体物など様々な手法で製作作品コンセプトは、パーソナル的なものから社会風刺まで、その時々の思想を投影
Instagram:https://www.instagram.com/mahana_fe_d/?hl=ja

fair enough
2021年にスタートしたデザイナーズブランドfair enough。“十分な公平さと対話”をコンセプトに、表現の探求を行うブランド
ニューヨークファッションウィーク2024AWに出展
Instagram:https://www.instagram.com/fairenough_official_/?hl=ja

 

コボリサヤカ
ぬいぐるみアーティスト。smallmoat(合)代表。1991年9月18日生まれ。
新潟県産まれ神奈川育ち。「だけじゃない」をコンセプトにした手のひらサイズのオリジナルキャラクターを製作。型紙製作から、染色、小物製作まですべて一から創っています。
Instagram:https://www.instagram.com/coborisayaka/?hl=ja

CHIKA TOYS
チカ

広島県福山市出身。メカと可愛いを融合させ、レトロフューチャーな世界観を創造しております。朽ちた世界で人間を模して生活し続ける錆びたロボたちのストーリーです。作家として10年を迎えました。色々なイベントに出展し、藝育会でも作品を出展させていただいております。
Instagram:https://www.instagram.com/chikatoys/?hl=ja


【参加各館の賞品一覧】
〇国立科学博物館
共通招待券を20組40枚

〇国立西洋美術館
「内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙」観覧券  20組40枚

〇東京国立博物館
総合文化展招待券+オリジナルチケットフォルダ セット 20組40枚
特別ガイドツアー招待(博物館が指定する日の実施)10組20名様

〇上野の森美術館
昨年開催した「恐竜図鑑展」のオリジナルグッズ 16名分
(マグカップ、ボールペン、ステッカーのセット)

〇旧東京音楽学校奏楽堂
招待券2枚+チケットフォルダ1枚を10セット
(計 招待券20枚、チケットフォルダ10枚)

〇旧岩崎邸庭園
オリジナルエコバッグ 20名様(お一人1個)

〇東京藝術大学大学美術館
大学美術館オリジナルポストカード 20名様

〇寛永寺
非売品の特製ご朱印帳 20名様(お一人1冊)

■クーポンサービス■

5月6日(土)~5月28日(日) の期間、下記店舗にて各館の半券をご提示いただくと無料サービスが受けられます。サービスの内容などの詳細は、上野ミュージアムウィーク公式サイトをご覧ください。 

【参加店舗】 ​
よし寿司 上野店、あんみつ みはし、伊豆榮(鰻割烹)、Hatoya(婦人服)、天寿ゞ (天ぷら)、会席中華料理 上野 池之端 古月、洋食 黒船亭、亀屋 一睡亭(御蒲焼・旬菜料理)、焼肉 太昌園、厳選洋食さくらい、しゃぶしゃぶ 鉢の木

【利用方法】
上野公園の文化施設の半券を提示
※お1人様1枚提示
※クーポンサービス併用不可

 

■プレゼント■

【上野の森美術館】
5月3日(金・祝)美術館オリジナルグッズプレゼント
●時間:10:00〜
●内容:受付カウンターにて展覧会入場者先着50名

【国立西洋美術館】
5月18日(土)美術館オリジナルポストカードプレゼント
●時間:9:30〜
●場所:常設展改札
●対象:常設展入場者先着200名

【東京藝術大学大学美術館】
5月18日(土)美術館オリジナルグッズプレゼント
●時間:10:00〜
●場所:エントランスホール
●対象:展覧会入場者先着50名

 

【BUZZCHIKA 展示情報】

展示タイトル:FIND IT!!!

上野の杜から街にPOP OUTされた小さな生命体がバズチカという空間に集合する
日常生活ではお目にかかることのない多種多様な生命体と遭遇体験をお楽しみください

開催日:2024年5月10日(金)-12日(日)、5/17(金)-19(日)、5/24(金)-26(日)
時間:13:00-17:00
場所:〒110-0005 東京都台東区上野2丁目10−7 かきくけこビル B1F
出展アーティスト:コボリサヤカ 磁佑 チカトイズ MAHANA fair enough

 

 ■国際博物館の日とは ■

「国際博物館の日」は1977年に国際博物館会議(ICOM)が設けた博物館の記念日です。多くの方に博物館に親しんでいただくこと、博物館の役割をより広く知っていただくことなどを目的に、5月18日とその前後に世界中の博物館で記念行事が行われます。国際的にも稀なほど、博物館・美術館などの文化施設が多数集まる上野では、毎年「国際博物館の日」の前後を「上野ミュージアムウィーク」として文化施設と上野のれん会が様々な記念イベントを行っています。

■上野のれん会■

花の雲、上野は大江戸このかたの盛り場代表。明治このかた芸術文化の発信地。 上野のれん会は、その上野の有名店約100店の連合体です。1959年(昭和34年)の創立以来この地の文化的伝統の再発見をめざして、タウン誌「うえの」を、毎月発行してきました。通巻776号(2024年5月現在)になります。


■フライヤー■

◎お問い合わせ
上野ミュージアムウィーク実行委員会事務局
TEL 03-3833-8016 FAX 03-3839-2765(上野のれん会内 平日10:00~17:00)

 

【上野のれん会】プレスリリースより

記事提供:ココシル上野


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【東京都美術館】「デ・キリコ展」取材レポート。多くのシュルレアリストに衝撃を与えた形而上絵画など、その芸術の全容に迫る

東京都美術館
《形而上的なミューズたち》1918年、カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館(フランチェスコ・フェデリコ・チェッルーティ美術財団より長期貸与) © Castello di Rivoli Museo d’Arte Contemporanea, Rivoli-Turin, long-term loan from Fondazione Cerruti  © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

20世紀を代表する巨匠ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)の、日本では10年ぶりとなる大規模回顧展「デ・キリコ展」が東京・上野の東京都美術館で開催中です。会期は2024年8月29日まで。

展示風景 © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024
展示風景 © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024
展示風景 © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

サルバドール・ダリやルネ・マグリットといったシュルレアリストをはじめ、数多くの芸術家に多大な影響を与えた「形而上絵画」で名声を獲得したジョルジョ・デ・キリコ。前衛画家としてのイメージが強いですが、一方でルネサンスやバロックといった古典主義的な表現手法にも傾倒し、時代によって画風を大きく変化させていった人物でもありました。

回顧展というと、作家の初期から晩年までの作品を時系列に並べて紹介するのが一般的です。しかし本展では、世界各地から集まった油彩を中心とする100点以上の作品を「自画像・肖像画」「形而上絵画」「伝統的な絵画への回帰」など、デ・キリコが扱ったテーマやモチーフごとにまとめ、それらをどのように描き続け、変化を加えていったのかをわかりやすく紹介しています。

第1章では導入部として、自画像と肖像画に注目。デ・キリコがその画業の初期から取り組み、生涯で何百枚も手掛けたという自画像に見られる多様な様式の変遷には、彼が追い求めたそれぞれの時代の研究成果が表れています。

《弟の肖像》 1910年、ベルリン国立美術館 © Photo Scala, Firenze / bpk, Bildagentur fuer Kunst, Kultur und Geschichte, Berlin © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

デ・キリコは1888年にギリシアでイタリア人両親のもとに誕生し、父の死後、母、弟とともにドイツのミュンヘンへ移住。そこで美術学校に入学するも中退し、1909年にイタリアのミラノへ居を移します。当時のデ・キリコはフリードリヒ・ニーチェの哲学や、《死の島》で有名な抽象主義の画家アルノルト・ベックリンの絵画などから大きな影響を受けており、本展にはこの時期、つまりパリで形而上絵画を確立する以前の初期段階に描かれた貴重な肖像画《弟の肖像》(1910)を見ることができました。

《自画像》 1922年頃、トレド美術館 © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

《自画像》(c1922)は、前衛運動による表現形式の破壊への反動で、古典絵画の秩序を再発見した「秩序への回帰」という動向が西洋美術を席巻した時代に、デ・キリコが応答として手掛けたもの。ピエロ・デッラ・フランチェスカやラファエロ・サンツィオといった、ルネサンス絵画の堅固なヴィジョンに基づいています。

《闘牛士の衣装をまとった自画像》1941年、カーサ・ロドルフォ・シヴィエーロ美術館 © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024
《17世紀の衣装をまとった公園での自画像》1959年、ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団 © Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

また、自画像のなかには17世紀風の衣装や闘牛士に扮装をしているものもありました。そういった演出的な試み、演劇的嗜好はデ・キリコ作品の特徴のひとつであり、彼がそのキャリアで断続的にかかわっていたオペラや演劇などの舞台美術と密接に関係しています。なお、展示後半ではデ・キリコが手掛けた舞台衣装やデザインスケッチも紹介されているので、相互に与えた影響を想像しながら鑑賞するのも面白そうです。

第2章ではデ・キリコの代名詞ともいえる形而上絵画を、「イタリア広場」「形而上的室内」「マヌカン」という3つのテーマにわけて構成。ふだんは世界中に散らばっている1910年代黄金期の代表作が多数集結した、本展のハイライトです。

デ・キリコは1910年のある日、フィレンツェのサンタ・クローチェ広場で、見慣れたはずの景色が初めて見るものであるかのような感覚に襲われたといいます。その「啓示」をきっかけに、広場や室内という具象を描きながらも、歪んだ遠近法や本来ならあり得ないモチーフの配置によって、夢のイメージにも似た、私たちに見えている世界の奥にある非日常的なもの、神秘や謎をほのめかすような絵画の制作を開始。

《沈黙の像(アリアドネ)》1913年、ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館 © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

1911年にパリに移り住むと、彼の幻想的な絵画はたちまち批評家たちを虜にし、パリにおける最前線の潮流の一角をなします。敬愛するニーチェの哲学に影響を受けたその作品群を、後にデ・キリコは自ら「形而上絵画」と名付けました。「イタリア広場」のコーナーに出展されている《沈黙の像(アリアドネ)》(1913)は、まさに形而上絵画の傑作といわれる作品です。

《バラ色の塔のあるイタリア広場》1934年頃、トレント・エ・ロヴェレート近現代美術館(L.F.コレクションより長期貸与)© Archivio Fotografico e Mediateca Mart © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

人の姿がない広場で、ただ画面の外から伸びる長い影が不穏な雰囲気を漂わせる《バラ色の塔のあるイタリア広場》(c1934)は、1913年制作の《赤い塔のあるイタリア広場》を複製したもの。デ・キリコは過去に描いた形而上絵画の再制作も積極的に行っており、こうした行為はときに「贋作」として非難されることもありましたが、本人は「これらの複製は、より美しい素材とより洗練された技法をもって描かれているということ以外、欠点はないでしょう」(再制作を依頼した師アンドレ・ブルトンの妻への手紙より)とポジティブに捉えていたようです。

第一次世界大戦の勃発に伴い、兵士としてパリからフェッラーラに移り住んだデ・キリコの絵画は、それまでの広場を見渡す開けた視界から、室内の閉じた空間へと転換。描かれるモチーフも、フェッラーラの家の室内や店先のショーウインドウからインスピレーションを得て、ビスケットや海図、定規といったデ・キリコの身の回りにあっただろう事物が脈絡なく登場するようになります。

《福音書的な静物Ⅰ》1916年、大阪中之島美術館 © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

それらは「形而上的室内」と呼ばれており、1910年代の作品を見ると、描かれているモチーフが不自然なほど目の前に迫っているような、外部の存在を排除した近視眼的な画面構成になっています。それが1960年代に入ると、窓を設置し、空間に広がりを生み出す構図へ変化。窓からはイタリア広場の建物も見えており、これはデ・キリコが1968年ごろから着手した、過去の作品のモチーフを統合する「新形而上絵画」の作品群に見られる特徴です。

《「ダヴィデ」の手がある形而上的室内》1968年、ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団 © Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

「マヌカン」のコーナーでは、古典的な西洋絵画において特権的な地位を与えられていたモチーフである人物像を無個性のマヌカン(マネキン)に置き換え、他のモチーフと同列の、一種のモノとして扱ってみせた一連の作品群を展示。マヌカンの登場が第一次世界大戦の勃発と時を同じくすることから、マヌカンは戦争を引き起こしてしまう人間の理性の無さ、あるいは暴力に対する人間の無力さを表しているともいわれています。

《予言者》1914-15年、ニューヨーク近代美術館(James Thrall Soby Bequest)© Digital image, The Museum of Modern Art, New York / Scala, Firenze © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024
《形而上的なミューズたち》1918年、カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館(フランチェスコ・フェデリコ・チェッルーティ美術財団より長期貸与) © Castello di Rivoli Museo d’Arte Contemporanea, Rivoli-Turin, long-term loan from Fondazione Cerruti  © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

ミューズや予言者、哲学者、花嫁などさまざまな役割を演じているマヌカンですが、初期の代表作《予言者》(1914-15)や《形而上的なミューズたち》(1918)では無機質に描写されていながら、時代が進むにつれて古典主義の影響を受ける形で肉感が与えられ、人間化していくという面白い変容を遂げているのは注目すべき点でしょう。

《南の歌》1930年頃、ウフィツィ美術館群ピッティ宮近代美術館 © Gabinetto Fotografico delle Gallerie degli Uffizi © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

デ・キリコは、形而上的絵画からいったん古典絵画に回帰したのち、1925年に戻ったパリでシュルレアリスムの画家たちと交流をもつことによって、ふたたび形而上的絵画に目を向け、「剣闘士」や「谷間の家具」といった新しい主題も扱うようになりました。第3章では、そんな1920年代後半の展開に注目しています。

《戦闘(剣闘士)》1928-29年、ノヴェチェント美術館 © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024
右は《谷間の家具》1927年、トレント・エ・ロヴェレート近現代美術館(L.F.コレクションより長期貸与)© Archivio Fotografico e Mediateca Mart © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

続く第4章は【伝統的な絵画への回帰―「秩序への回帰」から「ネオ・バロック」へ】と題し、本稿でもたびたび触れている、古典絵画への傾倒から得た成果を示す作品をあらためて紹介。1920年ごろからはティツィアーノやラファエロといったルネサンス期の作品を、次いで1940年代にはルーベンスやベラスケスといったバロック期の作品を研究し、シュルレアリストたちに批判されながらも、その表現や主題、技法を自らの制作に取り入れていきました。

《鎧とスイカ》1924年、ウニクレディト・アート・コレクション © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

本章には2点の水浴画があります。1点は《横たわって水浴する女(アルクメネの休息)》(1932)で、当時、ルネサンス期の古典主義研究の第一人者として知られていた印象派の画家ピエール=オーギュスト・ルノワールが晩年に描いた水浴画を原型にしています。

《横たわって水浴する女(アルクメネの休息)》1932年、ローマ国立近現代美術館 © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024
《風景の中で水浴する女たちと赤い布》1945年、ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団 © Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

もう1点はその10年以上後に描かれた《風景の中で水浴する女たちと赤い布》(1945)で、バロック絵画やそれを解釈したウジェーヌ・ドラクロワ、ギュスターヴ・クールベの作品に着想を得ています。同じ主題でありながら、比較すると後者のほうが全体的に艶っぽく、暗く濃密な色彩が引き立っているなど、その筆致や様式が大きく変化したことがわかります。

最終章となる「新形而上絵画」のセクションでは、デ・キリコが1978年に亡くなるまでの10年余り、再び形而上絵画に取り組み始めてからの展開を追います。

《オデュッセウスの帰還》1968年、ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団 © Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

最晩年にあって、デ・キリコは過去に手掛けてきた広場、室内、マヌカン、古典絵画にみられる神話の物語、さらには挿絵の仕事で描いた太陽と月といった要素を画面上で自由に組み合わせ、ただの焼き直しに留まらない新しい境地を切り開きました。それらの様式は「新形而上絵画」と呼ばれ、1910年代の形而上絵画にあった憂鬱で重苦しい雰囲気はなくなり、いずれも毒気を抜かれたように軽やかで明るく、どこか遊び心を感じるものばかりです。

《放蕩息子》1973年、ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団 © Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024
《闘技場の剣闘士》1975年、ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団 © Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024

周囲からの批判に左右されず、前衛と古典を相反するものではなく共存可能なものとし、自作の引用やオマージュを繰り返してきたデ・キリコの、まさに画業の集大成と呼ぶにふさわしい独創的な様相を呈していました。

「デ・キリコ展」概要

会場 東京都美術館
会期 2024年4月27日(土)~8月29日(木)
開室時間 9:30~17:30 金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
休室日 月曜日、7月9日(火)~16日(火)
※ただし、7月8日(月)、8月12日(月・休)は開室
観覧料(税込) 一般 2,200円、大学生・専門学校生 1,300円、65歳以上 1,500円

※土曜・日曜・祝日及び8月20日(火)以降は日時指定予約制。
※高校生以下無料。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料。
※そのほか、詳細は公式チケットページでご確認ください。

主催 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、朝日新聞社
お問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト https://dechirico.exhibit.jp/

※記事の内容は取材時点のものです。最新情報は公式サイト等でご確認ください。


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【東京国立博物館】「法然と極楽浄土」取材レポート。国宝「早来迎」や破格の羅漢図など、浄土宗諸寺院の名宝が多数集結

東京国立博物館
「法然と極楽浄土」会場風景

浄土宗開宗から850年という節目に、全国の寺院から宗祖・法然(ほうねん)ゆかりの至宝が多数集結する特別展「法然と極楽浄土」が、東京・上野の東京国立博物館で始まりました。会期は2024年6月9日まで。

※会期中、一部作品の展示替えがあります。詳細は展覧会公式サイト等でご確認ください。

「法然と極楽浄土」入り口

もともとインドや中国で発展した、阿弥陀如来が西方に建立した一切の苦しみのない世界・極楽浄土への往生を願う信仰は、日本では「浄土教」や「浄土信仰」などと呼ばれ、天台宗の比叡山延暦寺を中心に取り入れられていました。

平安時代末期、戦乱や天災、疫病が相次ぐ末法の世に生まれた法然(1133-1212)は、比叡山で浄土教について学び、1175年(承安5年)に独自の教義として「南無阿弥陀仏」と称えることで誰もが等しく阿弥陀如来に救われ、極楽浄土に往生できると説いた「浄土宗」を開きます。

「南無阿弥陀仏」は「阿弥陀如来に帰依します」を意味します。このわずか六字のフレーズ(念仏)をひたすら声に出して称えれば、厳しい修行や善行の有無に関係なく極楽往生できるというシンプルな「専修念仏」の教えは、その容易さから貴族から学のない庶民まで困難に苦しむ幅広い階層の人々の支持を得て、鎌倉仏教の一大宗派に成長。現代まで連綿と受け継がれてきました。

本展は、2024年に浄土宗が開宗850年を迎えることを記念して、法然による立教開宗に始まり、江戸時代に徳川将軍家の帰依によって大きく発展を遂げるまでの浄土宗の美術と歴史を、全国の浄土宗諸寺院等が所蔵する国宝、重要文化財を含む貴重な名宝によって通覧する大規模な展覧会です。

展示は4章構成になっています。第1章「法然とその時代」では、法然がどういった人物であったのか、その姿かたちや事績、思想を紹介。

国宝《法然上人絵伝》(巻第十四 部分)鎌倉時代・14世紀 京都・知恩院蔵 展示期間:4/16~5/12 ※会期中場面替えあり

ここでは、法然の思想を体系化した浄土宗の根本宗典であり、冒頭部分には法然自筆の書も見られる重要文化財《選択本願念仏集(盧山寺本)》や、全48巻にも及ぶ長大な絵巻に法然の出生から往生までの生涯はもちろん、浄土宗に帰依した公家・武家や弟子たちの事績までをも収めた、数ある法然伝の集大成といえる国宝《法然上人絵伝》などが登場します。

重要文化財《法然上人坐像》鎌倉時代・14世紀 奈良・當麻寺奥院蔵 展示期間:4/16~5/12

奈良・當麻寺奥院の本尊であり、中世に制作された法然の彫像としては貴重な作例の《法然上人坐像》で見られる容姿は、比較的若い時分のものであるとか。肉付きがよく、表情はわずかに微笑んでいるようで柔和な印象を受けました。この肩ひじを張らない親しみやすさは浄土宗の大衆性に通じるものがあり、本展に入ってすぐの場所に展示されていることはじつに象徴的です。

重要文化財《七箇条制誡》(部分)鎌倉時代・1204年(元久元年) 京都・二尊院蔵 展示期間:4/16~5/12

教団の勢力が強まるにつれて、なかには教えを曲解して風紀を乱す者が現れ、延暦寺宗徒が専修念仏の停止を求める訴えを起こすこともありました。その際に法然が自戒を促す目的で弟子たちに署名させた、七つの禁止事項を記した《七箇条制誡(しちかじょうせいかい)》をよく見ると、浄土真宗の宗祖・親鸞(しんらん)の若かりし頃のサインも含まれています。

「僧綽空」が親鸞の署名/ 重要文化財《七箇条制誡》(部分)鎌倉時代・1204年(元久元年) 京都・二尊院蔵 展示期間:4/16~5/12
第2章展示、《菩薩面》左3面が鎌倉時代・13世紀、右1面が室町時代・16世紀 奈良・當麻寺蔵 通期展示

多くの人々の願いが込められた阿弥陀如来の造形の数々によって、庶民にまで広がった信仰の高まりを伝える第2章「阿弥陀仏の世界」の見どころは、先に紹介した《法然上人絵伝》と同じく浄土宗総本山である京都・知恩院蔵の国宝《阿弥陀二十五菩薩来迎図》です。

国宝《阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)》鎌倉時代・14世紀 京都・知恩院蔵 展示期間:4/16~5/12

本作は「早来迎(はやらいごう)」の異名で知られ、鎌倉時代の仏教絵画の傑作として教科書などで取り上げられているので、ご存じの方も多いはず。臨終を迎えた念仏者を極楽浄土へ連れるべく、菩薩衆を従えた阿弥陀如来が雲に乗って降りてくる様子を描いた絵画を来迎図と呼び、「早来迎」の名は、対角線構図で滝から一直線に水が落ちていくように疾走感を強調した見事な飛雲の表現から来ています。このような造形には、迅速な来迎を願った人々の願いが反映されているのでしょう。

国宝《阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)》(部分)鎌倉時代・14世紀 京都・知恩院蔵 展示期間:4/16~5/12

2019年から3年にわたり、肌裏紙(はだうらがみ:本紙の裏に直接貼る補強紙)を交換するなど大規模な解体修理が施されたおかげで画面が明るくなり、水面の青色や彫りの深い山肌など、本図の特徴ともいえる三次元的情景表現を生んだ山水景観がより鮮明になりました。

浄土信仰の聖地である奈良・當麻寺の秘蔵本尊である国宝《綴織當麻曼陀羅(つづれおりたいままんだら)》も必見です。本来は第3章に構成されている作品ですが、スペースの関係か第2章のエリアに並んでいました。

国宝《綴織當麻曼陀羅》中国・唐または奈良時代・8世紀 奈良・當麻寺蔵展示期間:4/16~5/6

本作は、浄土教における三大聖典のひとつ『観無量寿経』の内容を絵解きした縦横4メートルにおよぶ圧巻の極楽浄土図。極彩色で染めた絹糸や金糸を使い、一寸(3.3センチ)幅に60本の経糸という精密な織りが、微細な線描や色調のグラデーションなど描画に迫る表現をしていただろうことが想像されます。唐時代の中国、もしくは奈良時代・8世紀の日本で制作されたと考えられていますが、これほど高度な技術でつくられた8世紀の遺例は他にないとのこと。奈良県外で公開されるのは今回が初となります。

《当麻曼陀羅図》鎌倉時代・14世紀 東京国立博物館蔵 展示期間:4/16~5/12

残念ながらかつての色彩はほとんど失われてますが、本作は鎌倉時代に法然の弟子証空によって絶大な信仰を集め、多くの写しがつくられました。同章でも、墨線のはっきりした写しの《当麻曼陀羅図》が展示されています。《綴織當麻曼陀羅》には、中将姫という貴族の娘が阿弥陀如来の力を借りて、蓮糸を使って一晩で織り上げたという伝承が残っていますが、《当麻曼陀羅図》と合わせて見れば、当時の人々の崇敬を高めた神秘性の一端を体感できるかもしれません。

第3章展示、中央は重要文化財《聖光上人坐像》鎌倉時代・13世紀 福岡・善導寺(久留米市)蔵 展示期間:4/16~5/12

第3章「法然の弟子たちと法脈」では、法然の没後に、彼の教えを広めようと鎮西(九州)や鎌倉、京都など全国で精力的に活動した弟子たちの活躍をたどります。

《末代念仏授手印(生極楽本)》鎌倉時代・1228年(安貞2年)福岡・善導寺(久留米市)蔵 展示期間:4/16~5/12

専修念仏の理念的構築や、その中での諸行の位置づけ、教団の正当性の確保など、弟子たちの間でもさまざまなアプローチの相違があったようです。展示されている《末代念仏授手印(生極楽本)》は鎮西派の祖である聖光(しょうこう)の直筆とされる一本で、門弟間で異議異流が生じている状況を嘆き、法然の真意を後世まで伝えるために著したもの。専修念仏というこれ以上なくシンプルな教えであっても、その一つの教えを守り受け継ぐことがいかに難しいか考えさせられます。

第4章展示、康如・又兵衛等作《八天像》帝釈天像、持国天像、金剛力士像、密迹力士像 江戸時代・1621年(元和7年) 京都・知恩院蔵 通期展示

浄土宗中興の祖・聖冏(しょうげい)が常陸国で関東浄土宗の礎を築き、その弟子の聖聡(しょうそう)が江戸に増上寺を創建。松平家以来、浄土宗を深く信仰していた徳川家康が増上寺を江戸の菩提所、知恩院を京都の菩提所と定めたことによって、教団の地位は確固たるものになりました。第4章「江戸時代の浄土宗」では、将軍家と諸大名の外護を得て、飛躍的に興隆した江戸時代の浄土宗の様子を、浄土宗寺院にもたらされたスケールの大きな宝物でたどります。

重要文化財《大蔵経(宋版)》中国・北宋~南宋時代 12世紀刊 東京・増上寺蔵 通期展示 ※会期中画面替えあり

ここで鑑賞できる宋版、元版、高麗版の3部の《大蔵経》は、家康が大和国、周防国、近江国の寺院から領地と引き換えにそれぞれ召し上げ、増上寺に寄進した「三大蔵」と呼ばれるもの。

大蔵経とは5,000巻を超える漢訳された仏教経典を総集したもので、中国では北宋時代以降、印刷文化の発展に伴い大蔵経が木版印刷されていきました。刊本大蔵経は個別でも希少な文化財ですが、欠本がない状況で一寺院に三部も所蔵されている事例は世界に類をみないとか。現代の仏教研究の基礎をつくった、文化史上極めて重要な書物です。

伝徳川家康《日課念仏》江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵 通期展示

派手さはなくとも目を引かれたのは、家康の自筆と伝えられる《日課念仏》。晩年の家康が自らの滅罪を念じて毎日こつこつ「南無阿弥陀仏」と写経したものと考えられています。遠目には何かの模様かと勘違いしてしまうほど、縦6段、横41列にびっしりと名号が書き込まれている様子は、それだけの執着の表れのようで少しゾッとするものがありました。しかし、よく見ると間違い探しのように、2カ所だけ「南無阿弥陀仏」ではなく「南無阿弥家康」の文字が……。このように書かれた理由は定かではありませんが、ただのお茶目だったのか、もっと別の深い思惑が込められていたのでしょうか。

狩野一信筆《五百羅漢図》江戸時代・19世紀 東京・増上寺蔵 通期展示 ※会期中画面替えあり

四条派や土佐派などの画風をほぼ独学で学んだ後に狩野派へ入門したとされる幕末の絵師・狩野一信(1816-63)が画業の集大成として、およそ10年の歳月をかけて挑んだ増上寺蔵の《五百羅漢図》は、本展のハイライトといってもいいでしょう。

羅漢とは釈迦の弟子の中でも悟りを得た聖者を指す尊称で、人々を救済する役目をもった存在として信仰されてきました。五百羅漢は釈迦入滅後に経典を編纂する集会(第一結集)に参加した500人の羅漢のことで、日本では江戸時代中期以降に各地で五百羅漢の木彫や石像が盛んにつくられるようになります。

狩野一信筆《五百羅漢図》(第23幅と第24幅)江戸時代・19世紀 東京・増上寺蔵 展示期間:第23幅と第24幅は4/16~5/12
狩野一信筆《五百羅漢図》(第64幅 部分)江戸時代・19世紀 東京・増上寺蔵 展示期間:第64幅は4/16~5/12

本作はその中でも大きさ、数、迫力ともに破格の羅漢図であり、文字通り500人の羅漢を5人ずつ、計100幅に描き分けた大作です。羅漢の修行や生活、六道や人に降りかかる厄災と羅漢による救済といった個性の強い情景を、日本画の枠にとらわれず西洋の陰影表現・遠近法も用いながら、極彩色でドラマチックに表現。四隅まで力を抜いている部分がまるでなく、情報量の多さとそこから伝わってくる情熱に圧倒されました。

会場では全100幅のうちの24幅(前・後期で12幅ずつ)が展示されます。

《仏涅槃群像》江戸時代・17世紀 香川・法然寺蔵 通期展示

会場で最後に出会うのは、香川・法然寺蔵の《仏涅槃群像》です。釈迦入滅の場面を群像で立体的に表した作品で、等身大を上回る釈迦の涅槃像と、それを取り囲んで嘆く羅漢、天龍八部衆、動物など計82軀で構成されています。高松藩初代藩主・松平頼重が京都の仏師を招いて造営したもので、このような大型の涅槃群像は他に例がありません。

《仏涅槃群像》江戸時代・17世紀 香川・法然寺蔵 通期展示

普段は法然寺の三仏堂(涅槃堂)に置かれていますが、本展ではそのうち26軀が登場。フォトスポットとして開放されていました。

なお、展覧会は東京展の後、京都国立博物館、九州国立博物館に巡回予定です。

 

「法然と極楽浄土」概要

会期 2024年4月16日(火)~6月9日(日)
会場 東京国立博物館 平成館
開館時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日、5月7日(火)
※ただし、4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館
観覧料 一般 2,100円、大学生 1,300円、高校生 900円

※本展は事前予約不要です。
※中学生以下、障がい者とその介護者一名は無料です。入館の際に学生証、障がい者手帳などをご提示ください。
そのほか、詳細は展覧会公式チケットページでご確認ください。

主催 東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト https://tsumugu.yomiuri.co.jp/honen2024-25/

※記事の内容は取材時点のものです。最新情報は展覧会公式サイト等でご確認ください。


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