第13回『江戸の富くじ興行』

たくさんのお申込みありがとうございました。当落通知は2月中旬以降に発送の予定です。

 

締切 令和2年1月31日(金)

<講演概要>
江戸文化を象徴的に示す富くじは、当時「富」や「富突」と呼ばれ、幕府の認可を得た寺社のみが一定期間助成事業として興行できるもので、江戸では谷中感応寺や浅草寺などが有名でした。今回は富くじのやり方や当選規定、歴史的推移、興行請負の実態などについて、具体的な資料をもとに紹介します。

日時 令和2年 3月15日(日)14:00開演 13:00開場
会場 ミレニアムホール(台東区生涯学習センター・台東区西浅草3丁目25-16)

講師 滝口 正哉 氏(成城大学非常勤講師)
早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。立正大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。専門は近世都市史・文化史。著書に『千社札にみる江戸の社会』(同成社)、『江戸の社会と御免富』(岩田書院)、『江戸の祭礼と寺社文化』(同成社)。編著に『赤坂氷川神社の歴史と文化』(都市出版)。

 

 

 

 

第12回『幕末の新名所・浅草花やしき』

たくさんのお申込みありがとうございました。当落通知は12月下旬頃発送の予定です。

締切 12月11日(水)

<講演概要>
浅草花やしきは、1852(嘉永5)年から一般公開が開始され、翌年正式に「花屋敷」と命名されました。当初は四季折々の花を眺めながら食事を楽しみ、丘や泉を散策する施設でしたが、幕末には動物の飼育も開始します。本講演では、浅草寺界隈の町おこしという重要な課題を背負い、江戸の名所となった花やしきの歴史をたどります。

日時 令和2年 1月25日(土)13:00開演 12:00開場
会場 浅草花劇場(台東区浅草2-28-1 浅草花やしき内 )

講師 小沢 詠美子 氏(成城大学民俗学研究所研究員)
1961年、東京都中央区生まれ。1987年、成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。神戸大学大学院経済学研究科助教授などをへて、2004年から成城大学民俗学研究所研究員、同大学非常勤講師。おもな著書に、『災害都市江戸と地下室』『お江戸の経済事情』『江戸ッ子と浅草花屋敷』『江戸時代の暮らし方』など。

 

 

 

第11回『描かれた上野・浅草・隅田川』

たくさんのお申込みありがとうございました。当落通知は10月上旬頃発送の予定です。

締切 令和元年9月20日(金)

古刹浅草寺と近接する隅田川は、「浅草寺縁起」「伊勢物語」や謡曲「隅田川」など古典の題材となり、また参詣や遊興で賑わう様子が絵画に多く描かれました。また徳川家康により江戸幕府が開かれ、寛永寺が建立されて将軍家菩提寺となり、上野の山下が栄えました。こうした台東地域について、絵画を中心にその特色を紹介します。

日時 令和元年 10月27日(日)14:00開演 13:00開場
会場 ミレニアムホール(台東区生涯学習センター・台東区西浅草3丁目25-16)

講師 小澤 弘 氏(江戸東京博物館名誉研究員)
昭和22(1947)年生まれ。明治大学大学院文学研究科博士課程修了。調布学園短大教授、江戸東京博物館都市歴史研究室長を経て、淑徳大学人文学部客員教授。専門は日本芸術文化史。Grimaldi Forum Monaco  2010「京都―東京~サムライからマンガまで展」共同監修。著書に『都市図の系譜と江戸』、共著に『「熈代勝覧」の日本橋』等。

 

 

 

 

講演会シリーズ『江戸から学ぶ』連続講座一覧

※講師の肩書きは、当時の内容を掲載しています。

講演回 演  題 講師(パネリスト) 日時/会場
キックオフ 第一部 基調講演「私の見た江戸時代」、第二部 トークセッション「今も生き続ける江戸・台東区」 徳川恒孝氏(徳川宗家十八代当主)
竹内誠氏(江戸東京博物館名誉館長)
浦井正明氏(寛永寺長臈)
服部征夫台東区長
平成30年5月27日(日)13時~15時30分
外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。東京国立博物館 大講堂
第1回 上野の山から江戸がみえる-町づくりと大工棟梁- 波多野純氏(日本工業大学名誉教授) 平成30年7月1日(日)14時~
上野区民館
第2回 江戸と寛永寺 浦井正明氏(寛永寺長臈) 平成30年9月16日(日)10時~
外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。寛永寺輪王殿
第3回 江戸と浅草寺 壬生真康氏(浅草寺教化部執事・勧学所長) 平成30年9月30日(日)14時~
外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。浅草寺五重塔院
第4回 初代川柳生誕300年-江戸からTOKYO川柳の文化と楽しみ- 尾藤川柳氏(十六代目川柳) 平成30年10月14日(日)14時~
寿区民館4階多目的ホール
第5回 美術に見る江戸-台東区を巡って- 河合正朝氏(台東区文化財保護審議会委員) 平成30年11月4日(日)14時~
台東区民会館8階第2会議室
第6回 浅草猿若町と幕末・明治の歌舞伎 宮本瑞夫氏(台東区文化財保護審議会委員) 平成30年11月25日(日)14時~
台東区生涯学習センター301研修室
第7回 第一部 基調講演「江戸との対話から見えてくるもの」、第二部 トークセッション「江戸を未来に活かす台東区」 ロバート キャンベル氏(国文学研究資料館長)
竹内誠氏(江戸東京博物館名誉館長)
浦井正明氏(寛永寺長臈)
平成30年31年1月26日(土)13時~15時30分
外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。東京国立博物館 平成館 大講堂
第8回 江戸城無血開城の真相と上野の西郷像建立裏話 浦井正明氏(寛永寺長臈) 令和元年6月30日(日)10時30分~ 寛永寺輪王殿
第9回 上野の山から江戸・東京が見えるー重層的建築博物館ー 波多野純氏(日本工業大学名誉教授) 令和元年8月25日(日)14時~
生涯学習センターミレニアムホール
第10回 隅田川の水辺空間史 陣内秀信氏(法政大学特任教授) 令和元年10月6日(日)14時~
生涯学習センターミレニアムホール
第11回 描かれた上野・浅草・隅田川 小澤弘氏(江戸東京博物館名誉研究員) 令和元年10月27日(日)14時~
生涯学習センターミレニアムホール
番外編第1回 江戸の音を観る 谷中編 浦井正明氏(寛永寺長臈)、平野啓子氏(語り部・かたりすと、元NHKキャスター) 令和元年11月10日(日)14時~
生涯学習センターミレニアムホール
第12回 幕末の新名所・浅草花やしき 小沢詠美子氏(成城大学民俗学研究所研究員) 令和2年1月25日(土)13時~ 浅草花劇場(浅草花やしき内)
番外編第2回 江戸の音を観る 奥浅草編 佐野陽子氏(慶應義塾大学名誉教授・嘉悦大学名誉学長)
望月太左衛氏(重要無形文化財 長唄<総合認定>保持者)
令和3年10月3日(日)14時~
生涯学習センターミレニアムホール
第13回 江戸の大火と盛り場 波多野純氏(日本工業大学名誉教授) 令和3年10月31日(日)14時~
生涯学習センターミレニアムホール
第14回 江戸の富くじ興行 滝口正哉氏(立教大学特任准教授) 令和3年11月21日(日)14時~台東区民会館 9階 ホール
第15回 江戸の時刻と時の鐘 浦井祥子氏(徳川林政史研究所非常勤研究員) 令和3年12月5日(日)14時~
台東区民会館 9階 ホール
第16回 徳川将軍菩提寺の謎 浦井正明氏(寛永寺住職) 令和3年12月25日(土)10時30分~
寛永寺輪王殿
第17回 災害都市江戸と穴蔵大工 小沢詠美子氏(成城大学民俗学研究所研究員) 令和4年1月23日(日)14時~
生涯学習センターミレニアムホール
クロージング 第一部 八代将軍吉宗 鷹狩と桜の名所、第二部 トークセッション「江戸に学び、未来を拓く」 大石学氏(東京学芸大学名誉教授・独立行政法人日本芸術文化振興会監事)
浦井正明氏(寛永寺住職)

 

【東京国立博物館】特別展「三国志」内覧会レポート

東京国立博物館

関羽像 明時代・15〜16世紀 新郷市博物館

 

2019年7月9日(火)から9月16日(月・祝)まで、東京国立博物館では
特別展「三国志」が開催されています。
メディア向け内覧会が開かれましたので、今回はその様子をお伝えいたします。

漫画、人形劇、ゲーム・・・幅広い分野で取り上げられ、多彩な展開を見せる「三国志」。その出発点は中国の正史『三国志』や『三国志演義』で、長い歴史の中で民衆に愛され続け、日本における人気にはいまだ陰りが見えません。関羽、趙雲、呂布・・・スケールの大きな武将たちの生き様に胸を熱くした人たちも多いのではないでしょうか。

本展の合言葉は「リアル三国志」。資料が少なく、その実態の多くが謎に包まれた三国時代について、選りすぐりの文物と最新の研究成果をまじえてその実像に迫り、これまでの三国志を超えた考古学ならではの新たな三国志の構築を目指すものです。

 

三国志とは?

『関羽・張飛像』張玉亭作 清時代・19世紀 天津博物館

前後400年あまり続いた漢王朝。しかし外戚や宦官が実験を握ることによって腐敗し、黄巾の乱(184年)が勃発するなど社会秩序は混乱をきたすようになっていきました。動乱の収拾をはかるべく漢王朝は有力諸侯の力を頼みとし、この求めに応じて曹操、劉備、孫堅らが挙兵。やがて彼らは魏・蜀・呉を打ち立て、ここに天下三分の形勢が定まることになります。

「三国志」は彼らが活躍した三国時代をもとにした物語。現在、世間に流布している三国志の物語は、その骨子の多くを後世に書かれた読み物『三国志演義』をもとにしています。

 

あの名場面が甦る!伝説の中の英傑たち

展示冒頭ではおなじみの名場面を描いた絵画・壁画などを紹介

 

『三国志演義』の一場面(『三国故事図』 天津博物館蔵)。何の場面かわかる人は相当な三国志通

 

『趙雲像』清時代・17〜18世紀 毫州市博物館

展示会場の冒頭では、私たちになじみ深い「三国志」の物語を題材にした作品を展示。幼い頃から脳裏に焼き付けてきた英傑たちの姿が蘇ります。この特別展「三国志」は三国志初心者の方にもぜひ見て欲しい展覧会なのですが、やはりこういう楽しみ方はマニアの特権ですね。

上の『趙雲像』は戦場に取り残された主君の息子を助けようと、単騎で敵陣の中を駆けた趙雲のエピソードを題材にしたもの。「三国志」必至の名場面です。本作は建物の装飾の一部と考えられており、彫刻も簡素ですが、赤子を抱えながら馬に鞭打つ姿が生き生きと表現されています。

 

横山三輝『三国志』の原画を展示

 

人形劇『三国志』で使用された、川本喜八郎氏の人形

 

ゲーム内で登場した張飛の武器「蛇矛(じゃぼう)」。蛇矛自体は実在したが、三国時代に存在したのかは不明

会場では、「リアル」な出土品と並び、横山光輝による漫画『三国志』の原画や、川本喜八郎のNHK『人形劇 三国志』で実際に使用された人形を展示。さらに大人気ゲームシリーズ『三国無双』のキャラクターたちも参戦し、本展を彩ります。ディープな三国志ファンはもちろん、さまざまなメディアを入り口に興味を持った三国志初心者の方でもわかりやすく楽しめます。

 

いざ、「リアル三国志」へ

矢が飛び交う戦場を再現した第3章の展示室

 

使用された矢は実に千本以上

 

矢を打ち出す「弩(ど)」。いわゆるクロスボウ

「三国志」といえば、やはり合戦の魅力を抜きにしては語れません。ということで第三章では漢から三国の武器を展示し、「戦場のリアル」を私たちに伝えてくれます。

会場に足を踏み入れると、まるで戦場を矢が飛び交っているような装飾が施されており、まるで気分は赤壁の戦い?!
使用された矢の総数はなんと千本以上。船体に突き刺さっているさまがリアルです。当時の主要な武器は剣、刀、槍(矛)、弓矢ですが、中でも柄に弓を取り付け引き金を引いて発射する弩(ど)は殺傷力が強く、重要な役割を果たしました。

 

 

原寸大で再現された「曹操高陵」

本展の特徴のひとつは、迫力ある展示空間。第五章では魏の曹操が葬られた「曹操高陵(そうそうこうりょう)」を会場内に原寸大で再現。神秘的な墓内の空間を体感できます。

曹操高陵は2008年から2009年にかけて河南省安陽市で発掘されたもので、当初は西高穴二号墓と名付けられていましたが、場所が古記録における曹操高陵の所在地と一致していること、さらに副葬品に曹操を指す「魏武王」と記した石碑があったことから曹操高陵であることが確実になりました。

 

儀仗俑 後漢時代・2〜3世紀 甘粛省博物館

 

『金製獣文帯金具』後漢時代・2世紀 寿県博物館

 

『五層穀倉楼』1973年 焦作市博物館

 

蜀の大墓で使用された『虎型棺座』(三国時代・三世紀 南京市博物総館)。

このほか、本展では中国から来日する最新の考古発掘成果約160点を展示。最新の学術成果とともに、いまだ知られざる「三国志」の実像に迫ります。


三国志の舞台となったのは、184年の黄巾の乱から280年の西晋王朝による統一までの時期。そのわずか百年ほどの物語が、こうして時代を超え、国を超え、語り継がれているのは不思議です。

 

本展の開催期間は2019年7月9日(火)から9月16日(月・祝)まで。
誰もが知っているようで、誰もが知らない三国志の「リアル」。
初心者のあなたも、三国志ファンのあなたも、ぜひ会場に足を運んでみてください!

 

個人的にぜひ覗いて欲しいのが物販コーナー。横山光輝「三国志」からゲーム「三国無双」など、おなじみのキャラクターたちが勢ぞろい

 

開催概要

展覧会名 日中文化交流協定締結40周年記念 特別展「三国志」
会 期 2019年7月9日(火)~9月16日(月・祝)
午前9時30分~午後5時 ※金・土曜は午後9時まで (入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜、7月16日(火) ※ただし7月15日、8月12日、9月16日は開館
会場 東京国立博物館平成館(上野公園)
観覧料 一般1,600円(1,300円)、大学生1,200円(900円)、高校生900円(600円)
中学生以下無料
※ ( )内は20名以上の団体料金
※ 障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名様は無料
公式サイト https://sangokushi2019.exhibit.jp/

 

記事提供:ココシル上野


その他のレポートを見る

第7回 基調講演「江戸との対話から見えてくるもの」・トークセッション「江戸を未来に活かす台東区」

日時 平成31年 1月26日(日)開演13:00
会場 東京国立博物館 平成館大講堂(台東区上野公園13-9)

第一部 基調講演「江戸との対話から見えてくるもの」13:00~14:00
<講師>
ロバート キャンベル 氏(国文学研究資料館長)
ニューヨーク市出身。専門は江戸・明治時代の文学、特に江戸中期から明治の漢文学、芸術、思想などに関する研究を行う。テレビでMC やニュース・コメンテーター等を務める一方、新聞雑誌連載、書評、ラジオ番組出演など、さまざまなメディアで活躍中。

第二部 トークセッション「江戸を未来に活かす台東区」14:30~15:30
<出演者>
ロバート キャンベル 氏(国文学研究資料館長)

竹内 誠 氏(東京都江戸東京博物館名誉館長)
専攻は江戸文化史・近世都市史。現職のほか徳川林政史研究所所長、台東区文化政策懇談会委員等を務める。
「江戸社会史の研究」をはじめ著書・編著多数。

浦井 正明 氏(寛永寺長臈)
昭和12年生まれ東京都台東区出身。
慶應義塾大学文学部史学科卒業。東叡山寛永寺山内現龍院住職を経て、現在は同寺長臈。元台東区教育委員会委員長。台東区文化財保護審議会委員、台東区文化政策懇談会委員、上野の山文化ゾーン連絡協議会顧問などを務める。
平成29年10月に台東区文化功労栄誉章を受章。

第6回『浅草猿若町と幕末・明治の歌舞伎』

歌舞伎は、江戸時代の初め、慶長8年(1603)頃に、出雲阿国が始め、やがて、京・江戸・大坂の三都を中心に興隆しました。その後、江戸では、天保の改革で市中の芝居町が浅草の猿若町へ移転します。幕末・維新という、激動の時代における歌舞伎界の軌跡をご紹介します。

日時 平成30年 11月25日(日)開演14:00 開場13:30
会場 生涯学習センター(台東区西浅草3-25-16)

講師 宮本 瑞夫 氏(台東区文化財保護審議会委員)
昭和13年生まれ東京都出身。立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程単位取得。専門は近世演劇・民俗学。一般財団法人宮本記念財団代表理事、立教女学院短期大学名誉教授、台東区文化財保護審議会委員等を務める。著書に『竹本座浄瑠璃集二』(国書刊行会 刊)、『隅田川の伝説と歴史』(共著東京堂出版 刊)等がある。

第5回『美術に見る江戸ー台東区を巡ってー』

都内最多の有形文化財数を誇る台東区。その文化財の中でも、とりわけ美術作品に焦点を置いた講演会です。具体的な江戸美術作品を通し、そこから「どんな歴史を知ることができるか」また「何を学ぶことができるか」。江戸美術には「たいとう」の魅力があふれています。

日時 平成30年 11月4日(日)開演14:00 開場13:30
会場 台東区民会館(台東区花川戸2-6-5)

講師 河合 正朝 氏(東京都台東区文化財保護審議会委員、千葉市美術館館長)
昭和16 年生まれ東京都台東区出身。慶應義塾大学大学院博士課程修了、日本中世・近世絵画史専攻。慶應義塾大学文学部教授を歴任。現在は同大学名誉教授。千葉市美術館館長。著書に『日本美術絵画全集 友松/等顔』(集英社)、『日本水墨名品図譜』『禅林画賛』(毎日新聞社)などがある。

第4回『初代川柳生誕300年ー江戸からTOKYO 川柳の文化と楽しみー』

川柳は、江戸が上方文化から抜けて独自の文化を生み出すようになった江戸時中期に浅草で産声を上げました。爛熟する江戸文化の中で育まれ、江戸を江戸っ子の目で切り取った十七音は、上野で文芸として確立しました。発祥から260余、元祖の生誕から300年を迎える本年、今なおブームが続く川柳の文化を辿ります。

日時 平成30年 10月14日(日)開演14:00 開場13:30
会場 寿区民館(台東区寿1-10-12)

講師 尾藤 川柳 氏(十六代目川柳(櫻木庵))
昭和35年、東京生まれ。川柳公論社代表。「川柳はいふう」主宰。女子美術大学特別招聘教授。川柳の史料館・朱雀洞文管理人。編著書に『川柳総合大事典』(雄山閣)、『川柳の楽しみ』(新葉館出版)、『目で識る川柳250年』他多数。句集に『門前の道』、『尾藤一泉』他。

第3回『江戸と浅草寺』

現在では「江戸」と「浅草寺」は極めて親近感のある言葉だと感じる人が多いと思います。しかし、かたや都市・時代、かたや寺院の名称であることから、空間的にも時間的にも異なる位置にある言葉だと言うことができます。その「江戸」と「浅草寺」が、いかにして親近感を持つに至ったか。接近のプロセスを顧みることで、そこから学べることは何かを考えていきます。

日時 平成30年 7月1日(日)開演14:00 開場13:30
会場 浅草寺五重塔院(台東区浅草2-3-1)

講師 壬生 真康 氏(浅草寺教化部執事・勧学所長)
昭和26年生まれ。東京大学文学部卒業後、同大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。浅草寺泉蔵院住職を経て平成12 年に浅草寺寿命院住職に就任。同寺院において寺史編纂主任、こども図書館主任を務めるほか、丸の内マイプラザにて毎月開催される仏教文化講座の企画進行を担当する。