第2回『江戸と寛永寺』

創建当時、幕閣と対立関係にあった寛永寺が、なぜ和解できたのか。幕閣の思惑、創建者の信念、大名並と言われた寺院規模……さらには、維新後の上野エリアの変遷までをご講演いただきます。

日時 平成30年 9月16日(日)開演10:00 開場9:30
会場 寛永寺輪王殿(台東区上野公園14-5)

講師 浦井 正明氏(寛永寺長臈)
昭和12年生まれ東京都台東区出身。
慶應義塾大学文学部史学科卒業。東叡山寛永寺山内現龍院住職を経て、現在は同寺長臈。元台東区教育委員会委員長。台東区文化財保護審議会委員、台東区文化政策懇談会委員、上野の山文化ゾーン連絡協議会顧問などを務める。平成29年10月に台東区文化功労栄誉章を受章。

第1回『上野の山から江戸がみえるー町づくりと大工棟梁ー』

上野の山が京都をモデルとしたことは、よく知られています。比叡山延暦寺-東寛永、琵琶湖-不忍池・・。江戸の町も、 都市計画から建築まで、すべて京を理想としました。それを担った大工棟梁も、京の流れをくむ人々でした。しかし、やがて江戸独自の文化建築をつくりあげていきます。
そのダイナミックな展開を、屏風絵や実際の建築から解き明かします。

日時 平成30年 7月1日(日)14:00~16:00 開場 13:30
会場 上野区民館 4階 多目的ホール(台東区池之端1-1-12)

講師 波多野 純 氏(日本工業大学名誉教授)
昭和21年生まれ神奈川県出身。日本工業大学教授、同学長を歴任。現在は、波多野純建築設計室代表。工学博士。『江戸城Ⅱ』で建築史学会賞、「ネパールにおける仏教僧院の保存修復」で日本建築学会賞(業績・共同)。

キックオフイベント 基調講演「私の見た江戸時代」・トークセッション「今も生き続ける江戸・台東区」

日時 2018年 5月27日(日)13:00~15:30(開場12:30)
会場 東京国立博物館 平成館 大講堂(台東区上野公園13-9)

第一部 基調講演「私の見た江戸時代」 13:00~14:00
<講師>
徳川 恒孝 氏(徳川家御宗家十八代当主)
日本郵船株式会社入社後、取締役、代表取締役副社長、顧問を歴任。2003年財団法人德川記念財団を設立し、理事長に就任。以後、日本文化の大きな原点である江戸時代の研究とその結果の発表を精力的に行っている。

第二部 トークセッション「今も生き続ける江戸・台東区」 14:30~15:30
<出演者>
徳川 恒孝 氏(徳川家御宗家十八代当主)

竹内 誠氏 氏(東京都江戸東京博物館名誉館長)
専攻は江戸文化史・近世都市史。現職のほか徳川林政史研究所 所長、台東区文化政策懇談会委員等を務める。「江戸社会史の研究」をはじめ著書・編著多数。

浦井 正明 氏(寛永寺長臈)
昭和12年生まれ東京都台東区出身。
慶應義塾大学文学部史学科卒業。東叡山寛永寺山内現龍院住職を経て、現在は同寺長臈。元台東区教育委員会委員長。
台東区文化財保護審議会委員、台東区文化政策懇談会委員、上野の山文化ゾーン連絡協議会顧問などを務める。平成29年10月に台東区文化功労栄誉章を受章。

服部征夫台東区長

 

「北斎と川柳」史跡めぐり

※申込み方法は、ページ下方をご確認ください。

台東区内・墨田区内の川柳・北斎ゆかりの地を専門家と一緒に歩きます。

史跡めぐりは全3回開催、すべて事前申し込み・抽選制です。
一緒に歩く講師やエリアが異なりますので、ご確認のうえお申込みください。

※史跡めぐりは終了しました。
 沢山のご参加ありがとうございました。


開催概要

1.上野エリア

日  時:令和元年10月20日(日)13:00~15:00
ル  ー  ト:柳多留発祥記念碑~不忍池~上野東照宮など
講  師:尾藤川柳氏(十六代川柳)・五味和之氏(元すみだ北斎美術館学芸員)
定  員:20名
申込締切9月25日(水)

2.浅草エリア

日  時:令和元年10月26日(土)13:00~15:00
ル  ー  ト:誓教寺~川柳発祥記念碑~龍宝寺(蔵前)など
講  師:内田博柳氏(台東川柳人連盟理事長)・五味和之氏(元すみだ北斎美術館学芸員)
定  員:20名
申込締切:9月25日(水)

3.墨田区エリア

日  時:令和元年11月10日(日)14:00~15:30
ル  ー  ト:回向院(鼠小僧の墓)~大高源吾の句碑~吉良邸跡~すみだ北斎美術館など
講  師:尾藤川柳氏(十六代川柳)・墨田区観光協会(すみだ観光ガイド)
定  員:40名(2班)
申込締切:10月15日(火)

参加料

無料

応募方法

上野・浅草エリア

WEBまたは往復はがきでお申込みください。
※受付を終了しました

注意事項

※締切日必着です。
※同一者による複数口のお申込みはご遠慮ください。
※開催日の10日前までに、当落いずれの場合も抽選結果をお知らせします。当選者には参加券をお送りします。
※ご提供いただいた個人情報は、当該の目的にのみ使用させていただきます。
※雨天決行、荒天中止。

申込・問合わせ先

◇上野・浅草の史跡めぐりについて
〒110-8615 台東区東上野4-5-6
台東区文化振興課「北斎と川柳」担当
電話:03-5246-1153

◆墨田区の史跡めぐりについて
〒130-8640 墨田区吾妻橋1-23-20
墨田区文化芸術振興課「北斎と川柳」担当
電話:03-5608-6115

第10回『隅田川の水辺空間史』

たくさんのお申込みありがとうございました。当落通知は9月中旬頃発送の予定です。

締切 8月30日(金)

江戸文化を生んだ隅田川は、古代・中世の時代に遡る歴史を背景に、江戸の人々に親し まれ、水と密接に繋がる聖と俗の特徴ある空間を生み出してきました。隅田川の空間史 を、舟運、寺社、盛り場、名所、芝居町、遊郭、物流機能、水害など、時にパリのセー ヌ川、ロンドンのテムズ川とも比較しながら、多面的に描きます。

日時 令和元年 10月6日(日)14:00開演 13:00開場
会場 ミレニアムホール(台東区生涯学習センター・台東区西浅草3丁目25-16)

講師 陣内 秀信 氏(法政大学特任教授)
東京大学大学院工学系研究科博士課程修 了。イタリア政府給費留学⽣としてヴェネツィア 建築⼤学に留学。専⾨はイタリア建築史・都市 史。地中海学会会⻑、都市史学会会⻑を歴 任。中央区⽴郷⼟天⽂館館⻑、国交省都市 景観⼤賞審査委員⻑他。 著書:『東京の空間人類学』(筑摩書房、サ ントリー学芸賞)、『ヴェネツィア-水上の迷宮都 市』(講談社)、『水の都市 江⼾・東京』 (編著、講談社)他。

 

 

 

 

東京都美術館 今注目の画家・伊庭靖子の新境地!美術館で10年ぶり、東京の美術館で初個展!!新作含む52点を展示!!

東京都美術館


7/20(土)より東京都美術館にて、「伊庭靖子展 まなざしのあわい」が開催されます。
〈会期:2019年7月20日(土)~10月9日(水)、会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C〉

画家の眼とモティーフのあわいにある世界に魅せられた伊庭靖子(1967-)は、触れたくなるようなモティーフの質感やそれがまとう光を描くことで、その景色を表現し続けてきました。
自ら撮影した写真をもとに制作するスタイルは変わりませんが、近年、それまで接近していたモティーフとの距離が少しずつ広がってきました。
空間や風景といったものへの関心が高まり、まわりの風景が広がることで、伊庭の絵画は新たな展開を見せています。本展覧会では、東京都美術館で撮影した写真をもとにした絵画をはじめ、版画、さらに新たな試みとして映像作品を発表します。
伊庭の個展は、2009年の「伊庭靖子――まばゆさの在処――」(神奈川県立近代美術館)以来、美術館では10年ぶりの開催となります。近作・新作を中心に紹介しながら、そこに至る以前の作品も併せて展示することで、この10年の変化とともに伊庭靖子の変わらない関心の核に迫ります。開幕に先駆けて、この度初挑戦をした映像作品のほか、出品作品や会期中の様々なイベントをご紹介します。

【みどころ】
1、新作を中心とした個展
2、映像作品に初挑戦!
3、10年ぶりとなる美術館での個展(東京の美術館では初めての個展!)
詳細はこちらhttps://www.tobikan.jp/yasukoiba/information.html
                                      
【伊庭靖子さんより展覧会についてのコメント】
神奈川県立近代美術館での個展からちょうど10年となる年に、東京都美術館で新たな個展の依頼をいただき、大変嬉しく思っております。この機会に、新しいことに挑戦してみたいと思い、今回は、絵画、版画、映像などの新作に取り組んでいます。
タイトルに「まなざし」とありますが、さまざまに“見る方法”を試しながら制作を続けています。これまで実験を繰り返すなかで、自分の想像を超えるものとも出会うことができました。“見る”ことを解体し組み直すことで、日常のなかでも新たな見方に出会えるかもしれません。この展覧会でそんなことを共感していただけると幸いです。


■主な作品紹介




【イベント情報】
■対談 清水穣×伊庭靖子

伊庭靖子さんの作品を初期から知る美術評論家・清水穣さんをお招きし、制作の変遷や作品の魅力を語っていただきます。
日時: 7月20日(土) 14:00~15:00(13:30開場)
会場:東京都美術館 講堂(定員225名)
※聴講無料。ただし本展観覧券(半券可)が必要です。
※当日13:00より講堂前で整理券を配布し、定員になり次第、受付を終了。

■アーティスト・トーク
展覧会会場にて、伊庭靖子さんから制作の様子や作品についてお話をうかがいます。
日時: ① 8月3日(土) 11:00~11:45
② 8月24日(土) 11:00~11:45
※聴講無料。ただし、本展観覧券が必要です。展覧会会場にお集まりください。

■ギャラリートーク
本展担当の学芸員が展覧会のみどころ等をご紹介します。
日時: ① 7月26日(金) 19:00~19:30
② 8月16日(金) 19:00~19:30
※聴講無料。ただし、本展観覧券が必要です。展覧会会場にお集まりください。

■ キッズ+U18デー
小中高校生や乳幼児をお連れの保護者の皆様のために、閉室日を特別に無料でオープンします。
日時:8月13日(火) 9:30~16:00(入室は15:30まで)
会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C
対象:高校3年生以下の子どもとその保護者
※小学校3年生以下は保護者同伴での入室をお願いします。
※大人(大学生以上)のみでの入室はできません。
参加費:無料

■ ダイアローグ・ナイト「あわいをまなざす」
作品から感じたり考えたりしたことをアート・コミュニケータと話しながら楽しむ、金曜夜に実施する参加型プログラムです。
日時:    8月9日(金)、8月23日(金)、8月30日(金) 、9月6日(金) 、9月20日(金)  各回19:00~19:45
定員:各回先着20名程度
参加費:無料※ただし、当日の観覧券が必要です。展覧会会場にお集まりください。

■ダンス・ウェル からだ全体で作品をあじわうプログラム
作品を見ながら、からだとこころを広げていく、ダンスを介したアートプログラムです。パーキンソン病と共に生きる方を中心に、からだにさまざまな不自由さをお持ちの方やそのご家族、こどもから大人まで、どなたでもご参加いただけます。
日時:① 7月30日(火) 10:30~12:00
② 8月6日(火) 10:30~12:00
会場:東京都美術館 ギャラリー(本展会場)、ホワイエ(企画棟 ロビー階)
講師:なかむらくるみ(ダンサー、振付家、Dance Well石川実行委員会代表)
対象:どなたでも参加可
定員:各回先着20名(要事前申込、6月18日(火)受付開始)参加費:無料 ※ただし、本展観覧券が必要です。
申込方法:展覧会特設サイトよりお申し込み。【定員に達しました】

●展覧会概要

展覧会名:伊庭靖子展 まなざしのあわい
主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
会期:2019年7月20日(土)~10月9日(水)(計70日間)
休室日:月曜日、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(火)
※   8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)は開室
開室時間:9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00(いずれも入室は閉室の30分前まで)
※   ただし、7月26日(金)、8月2日(金)、9日(金)、16日(金)、23(金)、30日(金)は9:30~21:00
会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C
観 覧 料:一般 800円/団体(20名以上) 600円/65歳以上 500円/大学生・専門学校生 400円
※   高校生以下無料
※   7月20日(土)、21日(日)、8月17日(土)、18日(日)、9月21日(土)、22日(日)は、「家族ふれあいの日」により、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住、2名まで)は、当日一般料金の半額(証明できるものをお持ちください)
※   8月21日(水)、9月16日(月・祝)、18日(水)は「シルバーデー」などにより、65歳以上の方は無料。当日は混雑が予想されます。(証明できるものをお持ちください)
※   10月1日(火)は「都民の日」により、どなたでも無料
※   身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料(証明できるものをお持ちください)
※   都内の小学・中学・高校生に準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観賞するときは無料(要事前申請)
「サマーナイトミュージアム割引」
7月26日(金)、8月2日(金)、9日(金)、16日(金)、23日(金)、30日(金)の17:00~21:00は、一般600円、大学生・専門学校生無料(証明できるものをお持ちください)

公式HP:https://www.tobikan.jp/yasukoiba

記事提供:ココシル上野


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東京国立博物館 夏休みはトーハクでサムライ気分!「日本のよろい!」を7/17(水)から開催

東京国立博物館


東京国立博物館、文化庁、日本芸術文化振興会は、夏のファミリー向け企画・親と子のギャラリーとして「日本のよろい!」を2019年7月17日(水)から開催します。
日本のよろい(甲冑)は、武士の身を守る道具であると同時に、さまざまな工芸技術を結集した総合芸術品です。戦場での活躍をアピールするために、人目を引く美しさも求められ、そのデザインには武士の好みが強く表れています。
中世・近世につくられた本物のよろいと、現代につくられたよろいの製作見本などによって、複雑に見えるよろいの構造などをわかりやすくご紹介する親と子のギャラリー「日本のよろい!」と、よろいのパーツを実際に触ったり、かぶとをかぶったりできる体験型展示、日本文化体験「日本のよろい!」の2本立て。知っているようで知らない、日本のよろいがよくわかる、もっと好きになる企画です。

親と子のギャラリー 日本のよろい!
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1967&lang=ja

 

親と子のギャラリー「日本のよろい!」

【7月17日(水)~9月23日(月・祝) 本館2階 特別2室】

現代につくられた甲冑の製作見本と、中近世に用いられた甲冑をあわせて展示し、複雑ながらも高度に発達を遂げた工芸技術をわかりやすく伝える展示です。
たとえば、500年ほど前に製作された甲冑の付近に、腰回りを防御する草摺(くさずり)の部分だけを再現した製作見本を展示します。
3つの草摺は、(1)革でできた小札(こざね)と呼ばれる小さなカードのような部品を横に重ねたもの、(2)漆で塗り固めて横の列につなげたもの、(3)絹の組紐によって縦の列に綴り合せたもの、です。これらを同時に展示することによって、甲冑がさまざまな素材や技法によってつくられていることを視覚的に理解することができます。

【展示内容】
重要美術品 金小札紅糸中白威腹巻 安土桃山時代・16世紀
甲冑製作見本 平成19年(2007)個人蔵

【よろい 鑑賞のポイント!】
ポイント1:実物ならではの大きさや質感、細やかな装飾に注目!
ポイント2:材料やつくり方、表面から見えない部分が見どころ!
ポイント3:デザインにこめられた意味を読み解こう!

【仁王胴具足】安土桃山時代・16世紀
朱塗の胴のデザインが、金剛力士像の肉体を連想させることから仁王胴具足といわれます。胴の背面には丸に反転した「心」の字を金箔で表しています。兜は糟毛(かすげ)(白髪まじりの髪)を鉢全体に植え、後ろに髻(もとどり)を結う「野郎頭形(やろうがしらなり)」といわれる変わり兜です。全体的にリアルで異様な雰囲気をもつ具足です。

 

日本文化体験「日本のよろい!」

【7月17日(水)~9月1日(日) 本館1階 特別4室】
ハンズオン・コーナーでよろいを触ったり、かぶとをかぶったりできる、体験型の展示です。さらに、武士がたくさん描かれた屏風(レプリカ)を見て、よろいがどんなふうに着られていたのかを学べます。

【よろい着用体験】
よろいのレプリカを着ることができます。甲冑の重みを実際に体感してみましょう!

日時:日本文化体験「日本のよろい!」会期中の金・土曜日および8月4日(日)
11:00~16:30(受付10:50~16:00)
※8月4日は子ども(18歳未満)のみ
場所:日本文化体験「日本のよろい!」会場内(本館1階 特別4室)
定員:各日22名(1人につき1回1種類のみ。着用時間:約10分)
参加費:1,000円(高校生を除く18歳以上70歳未満の方は、別途当日の入館料が必要)

お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
※当日受付。事前申込はできません。
※先着順。定員に達した場合、16:00前でも受付を終了します。

 

関連事業

ファミリーワークショップ「おどし体験!」
日本のよろいの中には、革や鉄でできた小さな板「小札(こざね)」を、何千枚も紐で結び合わせてつくられたものがありました。小さいパーツ同士を紐で結び合わせることを「おどし」といいます。(「緒通し」から「威」になったと言われています。)
「小札」にあいた穴に色とりどりの紐を通す「おどし」のテクニックで、かっこいい飾りをつくるワークショップです。作品はお持ち帰りいただけます。

日時:
(1) 8月20日(火) 10:00~12:30
(2) 9月 7日(土) 10:00~12:30
(3) 9月 7日(土) 14:30~17:00
場所  :本館地下 みどりのライオン(教育普及スペース)
対象  :小学生~中学生およびその保護者のペア
定員  :各回10組20名
参加費 :1組3,000円(高校生を除く18歳以上70歳未満の方は、別途当日の入館料が必要)
申込方法:当館ウェブサイト上の申込フォームでお申込みください。
申込締切:7月24日(水)必着
お問合せ:03-3822-1111(代) 教育普及室「おどし体験!」係

 

開催概要

展覧会名 親と子のギャラリー「日本のよろい!」/日本文化体験「日本のよろい!」
会期・会場 ・親と子のギャラリー「日本のよろい!」
7月17日(水)~9月23日(月・祝) 本館2階 特別2室
・日本文化体験「日本のよろい!」
7月17日(水)~9月1日(日) 本館1階 特別4室
休館日 月曜日、9月17日(火)
※8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、23日(月・祝)は開館
開館時間 9:30~17:00(金曜・土曜は21:00まで、9月20日<金>・21日<土>は22:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
観覧料 一般620円(520円)/大学生410円(310円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
※子ども(高校生以下および満18歳未満)と一緒に来館した方(子ども1名につき同伴者2名まで)は団体料金。
※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください
※特別展「三国志」(7月9日<火>~9月16日<月・祝>)は、別途観覧券が必要。ただし中学生以下は無料
※敬老の日(9月16日<月・祝>)は観覧料無料
公式サイト https://www.tnm.jp/

 

<日本博とは>
文化庁及び独立行政法人日本芸術文化振興会を中心に、関係府省庁や文化施設、地方自治体、民間団体等の総力を結集した大型国家プロジェクトです。2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機に、「縄文から現代」までの「日本の美」を体現する美術展・舞台芸術公演・文化芸術祭等を、「日本人と自然」という総合テーマの下、四季折々・年間を通じて全国で展開します。
URL: https://www.ntj.jac.go.jp/nihonhaku/

 

記事提供:ココシル上野


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【国立西洋美術館】モダン・ウーマン 報道内覧会レポート

国立西洋美術館


2019年6月18日(火)から9月23日(月・祝)まで、東京上野の国立西洋美術館で、「日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念 モダン・ウーマンーフィンランド美術を彩った女性芸術家たち」が開催されています。

本展の報道内覧会が開催されましたので、今回は、そのレポートをお届けします。

 

モダンウーマン展とは?

モダン・ウーマン展は、日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念して開催される、独立前後のフィンランドを生き、同国の近代美術に大きな革新をもたらした7人の女性芸術家に焦点を当てた、日本初の展覧会です。

展示作品は、絵画、彫刻、素描、版画など約90点。
近年世界的に注目されるヘレン・シャルフベック他、19世紀末から20世紀初頭に活躍した5人の画家の作品や、パリでオーギュスト・ロダンに師事した2人の彫刻家の作品が展示されています。

 

フィンランドにおける女性芸術家の歴史


(写真)ヘレン・シャルフベック

19世紀後半から20世紀初頭のフィンランド。
この時期のフィンランドは、ロシアからの独立運動や1917年に誕生する新しい国家の形成と歩調を合わせるように、社会における女性の立場や役割に大変革が起こりました。

19世紀半ばに設立されたフィンランドで最初の美術学校でも、創立当初から男女平等の美術教育を推奨するという、当時のヨーロッパでは珍しい教育方針が取られていました。そのため、この時代の女性たちは、留学のチャンスや奨学金の支援を受け、国際的な環境で研鑽(けんさん)を積みながら芸術家としてのキャリアを切り開くことができたのです。

 

展示作品紹介

マリア・ヴィーク<教会にて>
1884年 油彩、カンヴァス 56.0×46.5㎝


真っ直ぐとした視線で、祈る少女。
その迷いのない純粋な瞳に、思わず目を背けてしまいそうになります。

 

ヘレン・シャルフベック<占い師(黄色いドレスの女性)>
1926年 油彩、カンヴァス 65.5×51.0㎝

全体的に淡い色彩が特徴的な作品です。
黄色いドレスの占い師は凛(りん)としています。

 

エレン・テスレフ<フィンランドの春>
1942年 油彩、カンヴァス 70.0×54.5㎝

春の訪れに気分が高揚した少女の姿が、色彩豊かに描かれています。

 

(作品右)
シーグリッド・ショーマン<自画像>
年記無し 油彩、カンヴァス 41.0×32.5㎝

(作品左)
シーグリッド・ショーマン<エリサベツ・ヴォルッフ>
1940年 油彩、カンヴァス 42.0×33.5㎝

これらの作品は、はっきりとした人物の特徴が把握できない肖像画に思えますが、
よく鑑賞するにつれて、豊かな表情が浮かびあがってくるように感じられるから不思議です。

 

(作品右)
エルガ・セーセマン<通り>
1945年 油彩、カンヴァス 73.5×54.0㎝

(作品左)
エルガ・セーセマン<カフェにて>
1945年 油彩、厚紙 73.0×49.5㎝

右側の作品には、荒廃した通りの風景が描かれています。
少し寂し気ですが、右側を歩く人の哀愁を帯びた後ろ姿と共に、映画のワンシーンを連想させます。

対して、左側の作品。
新しいファッションに身を包んだ女性には、フィンランドの新しい時代を生き抜いていく決意が感じられます。

 

シーグリッド・アフ・フォルセルス<青春>
1880年代 ブロンズ 42.0×43.0×26.0㎝

端正な顔立ちの女性。
その希望に満ちた表情には、未来の不安など微塵も感じさせません。

 

 まとめ

社会における女性の立場や役割を切り開きながらキャリアを積んでいったフィンランドの女性芸術家たち。彼女たちの作品から、フィンランドの文化だけでなく、男女平等や女性の社会進出という礎(いしずえ)を感じ取ることもできます。会場は、そんな芸術家たちの作品を食い入るように見つめる人たちの熱気で、あふれていました。

あなたも本展覧会に足を運んで、その熱気を是非、体感してみてはいかがでしょうか?

 

開催概要

展覧会名 日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念 モダン・ウーマン-フィンランド美術を彩った女性芸術家たち
会 期 2019年6月18日(火)〜9月23日(月・祝)
9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜・土曜は21:00まで開館)
休館日 毎週月曜日、および7月16日(火)は休館。
※7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)は開館。
会場 国立西洋美術館(上野公園)
観覧料 一般500円(400円)、大学生250円(200円)
※高校生以下及び18歳未満、65歳以状上は無料(入館の際に学生証または年齢の確認できるものをご提示ください)。
※( )は、20名以上の団体料金
※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などを要提示。毎週金・土曜日の夜間開館時(17:00-21:00)、および毎月第2・第4土曜日は、本展および常設展は観覧無料。*「国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展」(6月11日ー9月23日)観覧当日に限り、同展観覧券で本展をご覧いただけます。
公式サイト https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2019modernwoman.html

 

記事提供:ココシル上野


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2・3 台東区主催のワークショップ

 

開催概要


日程:令和元年8月17日(土)13:30~15:00
会場:浅草文化観光センター6F多目的スペース
講師:内田博柳(台東川柳人連盟理事長)
※終了しました


日程:令和元年9月8日(日)13:30~15:00
会場:寛永寺清水観音堂
講師:尾藤川柳(十六代川柳)

WEB申込

WEB応募フォーム

2. 8月17日(土)開催のワークショップの申し込みはこちら

※終了しました

3. 9月 8日(日)開催のワークショップの申し込みはこちら

※受付を延長いたしました。定員に達し次第、締め切らせていただきます

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申込・問合わせ先

〒110-8615 台東区東上野4-5-6
台東区文化振興課「北斎と川柳」担当
電話:03-5246-1153

【国立西洋美術館開館60周年記念】松方コレクション展 報道内覧会レポート

国立西洋美術館


2019年6月11日(火)から9月23日(月・祝)まで、東京上野の国立西洋美術館で、
「国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展」
が開催されています。

本展の報道内覧会が開催されましたので、今回は、そのレポートをお届けします。

 

松方コレクションとは?

フランク・ブラングィン <松方幸次郎の肖像> 1916年 国立西洋美術館蔵(松方幸次郎氏御遺族より寄贈)

国立西洋美術館のコレクションの礎(いしずえ)を築いた実業家、松方幸次郎(1866-1950)。
神戸の川崎造船所(現・川崎重工業株式会社)を率いた松方は、第一次世界大戦による船舶需要を背景に事業を拡大しながら、1916-1927年頃のロンドンやパリで大量の美術品を買い求めていました。当時の収集品はモネやゴーガン、ゴッホの絵画、ロダンの彫刻などの近代作品、中世の板絵やタペストリーまで約3000点。

「日本人のために美術館を作りたい」

そんな思いから収集された作品群が、松方コレクションです。

本展覧会は、松方コレクションの形成と散逸、国立西洋美術館が設立されるにいたる過程を、貴重な美術作品約160点や歴史資料でたどります。プロローグ~エピローグまでの全10章からなる道のりは、コレクションの収集に人生を賭けた松方の思いを私たちに伝えてくれることでしょう。

 

松方コレクションの見どころ

今回の展覧会の見どころは、大きく分けて3つあります。

1つ目は、フィンセント・ファン・ゴッホ『アルルの寝室』(1889年)をはじめ、世界各地に散逸した松方旧蔵の名作が集結して展示されていること。

2つ目は、松方がモネのアトリエで直接購入し、長い間行方知らずとなっていた大作、『睡蓮、柳の反映』(1916年)が修復後、初公開されること。

3つ目は、松方コレクションがロダン美術館の旧礼拝堂に保管されていた時代に、フランス人カメラマン、ピエール・シュモフにより撮影された365枚のガラス乾板の内の16点が歴史資料として初公開されることです。

 

展示会場

 

フィンセント・ファン・ゴッホ <<アルルの寝室>> 1889年 油彩、カンヴァス 57.5×74㎝ オルセー美術館、パリ

 

 

ロダン美術館保管時代に松方コレクションを写したガラス乾版(ピエール・シュモフ撮影) フランス文部省・建築文化財メディアテーク

 

 

『睡蓮、柳の反映』作品修復の苦労と今後の展望

クロード・モネ <睡蓮、柳の反映> 1916年 油彩、カンヴァス 199.3×424.4㎝(上部欠失) 国立西洋美術館、東京(松方幸次郎氏御遺族より寄贈)

3つの見どころの中で特に目を惹く作品は、クロード・モネの『睡蓮、柳の反映』
睡蓮の池の水面に柳の木が逆さまに映り込んでいる様子を、日本の屏風絵を連想させる装飾的な手法を使い表現した大変スケールの大きな作品です。修復前の状態が、これほど破損していた作品は珍しいとのこと。

国立西洋美術館研究員の邊牟木尚美氏は、「第二次世界大戦中、ナチスの捜索を逃れて、作品を農家に避難させていた際、上下逆さまに置いて保存していたのが原因では?」と推測されていました。

本作の場合、本来は3年から4年掛けて修復するところ、修復期間が1年と短いため、最低限の復元をするに留めたとのこと。大変大きな作品のため重量があり、作品を裏返すだけでも7人ほどの大人数が必要で一苦労だったそうです。

また、邊牟木氏は結びに「今後は、他のモネの睡蓮シリーズの比較検討をしながら、長期的にモネ作品の修復に努めていきたい」ともおっしゃっていました。

 

展示作品紹介

 

フィンセント・ファン・ゴッホ <ばら>

1889 年 油彩、カンヴァス 33×41.3㎝ 国立西洋美術館、東京

精神を病んだゴッホが、サン=レミ精神療養院で入院中に、近くに咲くばらを描いた作品。生命力ある活き活きとしたばらが、激しい筆使いで描かれています。

ばらの質感だけでなく、香りまでもが感じられるようです。

 

カミーユ・ピサロ <収穫>

1882年 膠テンペラ、カンヴァス 70.3×126㎝ 国立西洋美術館、東京(松方幸次郎氏御遺族より寄贈)

この作品は、膠(にかわ)テンペラという材料に挑戦し、従来の風景画家から人物画家へと移行した、ピサロの節目となった作品。今まで添景としてしか描かれていなかった人間が、前面に描かれるようになります。向こうの家まで見える、広々とした田園風景に心が奪われます。

風によって流れる麦の質感と作業をする人々の息遣いが聞こえてきそうです。

 

エドヴァルド・ムンク <雪の中の労働者たち>

1910年 油彩、カンヴァス 223.5×162㎝ 個人蔵、東京(国立西洋美術館に寄託)

晩年のムンクが描いた人物画です。雪深い過酷な状況で作業している労働者たち。前面には、スコップを肩に担いだり、雪に突き刺したりして、誇り高い表情でこちらを向く3人の男。その後ろには、黙々と作業する人々が生き生きと描かれています。

それぞれの姿に暗さはなく、むしろ、明るさすら感じられます。

 

シャルル=フランソワ・ドービニー <ヴィレールヴィルの海岸、日没>

1870年 油彩、カンヴァス 100×197㎝ 株式会社三井住友銀行、東京

バルビゾン派の風景画家ドービニーの晩年の作品。

大きな海に静かに流れる波の音と夕焼けの空。その風景と浜辺を歩く人々の姿が、印象的です。人々は小さくしか見えませんが、どんな表情をしているんだろう?仕事を終えて明るい顔をしているんだろうか?

想像力を掻き立てられます。


関東大震災や昭和金融恐慌によって散逸し、数奇な運命をたどってきた松方コレクション。
本展の展示作品のキャプションには、その作品がいつ、どこで購入されたのかが綿密に記されており、その流転の歴史を知ることができるように工夫されています。

数十年の歳月を経て結実した、「日本のための美術館を作りたい」という松方幸次郎の夢。
ぜひ会場に足を運んで、その想いの一端に触れてみてはいかがでしょうか?

 

 

開催概要

展覧会名 国立西洋美術館開館60周年記念「松方コレクション展」
会 期 2019年6月11日(火)〜9月23日(月・祝)
9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜・土曜は21:00まで開館)
休館日 毎週月曜日、および7月16日(火)は休館。
※7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)は開館。
会場 国立西洋美術館(上野公園)
観覧料 一般1600円(1400円)、大学生1200円(1000円)、高校生800円(600円)
※中学生以下無料
※( )は、20名以上の団体料金
※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などを要提示。
公式サイト https://artexhibition.jp/matsukata2019/

 

記事提供:ココシル上野


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